高校生活の中でも、仲間たちと学校を飛び出し、いつもとは違う時間を過ごす「修学旅行」は特別なイベントのひとつです。
そんな修学旅行といえば、かつては秋をイメージする方も多いかと思いますが、最近では、春先や冬場に実施する学校もありその時期はさまざま。
それに伴い、気候や季節に合わせて修学旅行先の選択肢も広がっています。
そのため、現代の高校生たちが「修学旅行で行きたい」と思う都道府県にも、変化がでているのかもしれません。
定番の京都を抑えた高校生に人気の修学旅行は「沖縄県」

今回、ワカモノリサーチでは全国の現役高校生(男女)を対象に
修学旅行で行きたい都道府県はどこですか?
というアンケート調査を実施。
その結果をランキングにしたところ、第1位に「沖縄県」が全体の33.1%で選ばれました。
その理由を見てみると、
- 「海とかが綺麗だし友達と1番楽しめる」
- 「行ったことないし沖縄の海に憧れるから」
- 「飛行機に乗って遠出したいし海があるところがいいから」
といった回答が数多く集まりました。
飛行機に乗って遠くまで行き、青い海を友達と一緒に楽しむ。
そんな“非日常感”が沖縄ならではの最大の魅力で、「沖縄=海」という圧倒的なブランド力があります。
修学旅行に限らず、行きたい国内旅行先として1位に選ばれることが多い沖縄県。
その人気は若者たちにも健在で、今回の結果につながったと言えるでしょう。
また、海以外にも
- 「国際通りとか海とかがThe青春」
- 「美ら海水族館いきたい」
- 「ジャングリアに行きたい」
といった人気のスポットを理由にする意見も集まりました。
国際通りは沖縄グルメの食べ歩きやお土産探しなどが楽しめる沖縄を代表する観光スポットです。
また美ら海水族館は、世界最大級の魚・ジンベエザメやナンヨウマンタをはじめ、沖縄の海に生息するさまざまな生き物を間近で見ることができます。
さらに、昨年オープンしたばかりのテーマパーク「ジャングリア沖縄」も挙がるなど“友達と行ってみたい”と感じる場所の多さも沖縄が支持される理由のようです。
また他の理由として、
- 「行けるはずだったのに、大阪になってしまったから」
- 「俺らの代は北九州で沖縄に行けなかったから」
- 「行けなかったから羨ましい」
といった声も挙がりました。
修学旅行の行き先は、自分たちの意思だけでは決められないのも辛いところ。
「うちの高校は毎年沖縄に行っているらしいぞ」と安心していたのに、まさかの行き先変更になってしまったり、後輩たちの代からは沖縄になっていたりと、年度によって明暗が分かれてしまうのも修学旅行ならでは。
「なんで自分らの代だけ…」という切ない経験もあるようです。
続いて第2位に選ばれたのは「北海道」で、全体の21.2%という結果になりました。
その理由を見ていくと、
- 「広いから色んなものあって絶対楽しい」
- 「食が美味しくて、有名」
- 「涼しそうだし、美味しい物がいっぱいあるのと、人生経験として行ってみたいから」
といった意見が挙がりました。
沖縄と肩を並べるほど、国内旅行で人気の高い北海道は、広大な自然に美味しいグルメ、季節によって変わる景色など、とにかく楽しめる要素が盛りだくさん。
若者たちにとって”一度は訪れてみたい憧れ”のようで、せっかくの修学旅行だからこそ北海道を思いっきり満喫してみたいという高校生も多く集まりました。
そんな北海道の代表的な魅力として、
- 「海産が美味そうだから」
- 「海鮮丼たべたい」
- 「いくらが食べたいから」
といった回答がたくさん集まりました。
北海道といえば、やはり「食」。
その中でも特に多く挙がったのが「海鮮」でした。
北海道は周囲を太平洋、日本海、オホーツク海という異なる海に囲まれ、それぞれの海域でさまざまな魚介類が水揚げされる日本有数の水産地です。
冷たい海で育った魚介は身が締まり、脂がのりやすいものも多く、海鮮丼やお刺身、いくらなど、新鮮な海の幸を現地で思う存分味わいたい高校生の声がたくさん見受けられました。
その他”食推し”の意見として、
- 「ラーメン食べたい」
- 「ジンギスカンと海の幸がたべたい」
- 「メロン食べたい」
といった回答も多く集まりました。
海鮮だけにとどまらないのが、北海道グルメの人気の秘訣。
ラーメンやジンギスカン、全国的にも高い知名度を誇る夕張メロンなど、誰もが一度は耳にしたことのある名物が数多くあります。
さらに、お菓子や乳製品などお土産の種類も豊富で、「何を食べるか」だけでなく「何を買って帰るか」まで楽しむことができるのが魅力の一つといえそうです。
続いて第3位は「東京都」で、全体の11.6%という結果になりました。
その理由を見ていくと、
- 「都会に行ってみたいから」
- 「行ったことないから」
- 「田舎住みで都会に憧れるから」
といった意見が地方の高校生を中心に挙がりました。
日本最大の都市・東京に、一度は行ってみたいという憧れを抱く高校生も多く、地方で暮らす学生にとって、修学旅行が初めて東京を訪れる機会になることも少なくありません。
実際に大都会の街並みや人の多さ、次々と新しいものが生まれる東京の空気に触れることは、「いつか東京で暮らしてみたい」と上京を夢見たり、その後の進学や進路について考えたりする大きなきっかけにもなりそうです。
その他、寄せられた声では、
- 「ディズニーランドが好きだから」
- 「ディズニーに行きたいから」
- 「でぃずにーですでぃずにー!」
といった回答も多く見られました。
所在地は千葉県にはなりますが、東京といえば「ディズニーランド」を連想する高校生は根強く存在しており、千葉県ではなく「東京都に行きたい」理由として挙げていました。
そして、普段遊びに行くディズニーランドとの大きな違いは、なんといっても「制服」で行けること。
いつもの制服姿で友達とパークを歩き、お揃いのカチューシャをつけて写真を撮るなど、学校の仲間たちと制服のままディズニーランドを楽しめるのは、まさに高校生の特権といえそうです。
さらに、
- 「色んなものが集まってるから」
- 「都会だし限定品が多いから」
- 「修学旅行という名目で観光したいから」
といった声も集まりました。
浅草・雷門、東京スカイツリー、東京タワー、明治神宮、お台場など、東京には有名な観光スポットが数多くあります。
若者を刺激する新しいカルチャーに触れられる一方で、昔から受け継がれてきた歴史や文化を学べる場所も多く、「遊びたい」も「学びたい」も一度に体感できるのが東京の魅力です。
限られた日数だからこそ、どこを巡るか計画するところから東京旅行は始まっているのかもしれません。
4位以下も人気観光地が勢ぞろい!歴史探訪から推し活まで個性豊かな旅の目的も

続いて第4位に選ばれたのは「京都府」で全体の10.0%となりました。
主な意見ですと、
- 「修学旅行といえば!!って感じがするから」
- 「日本の歴史を感じたいから」
- 「定番であり、歴史が好きだから」
といった声が挙がりました。
修学旅行の定番として根強い人気を誇る京都は清水寺や金閣寺をはじめ、数多くの寺社や歴史的建造物が残り、教科書で学んだ日本の歴史や文化を実際に目で見て感じられるのが大きな魅力です。
昔ながらの街並みを歩くだけでも京都らしい風情を味わえるなど、「修学旅行といえば京都」と考える声が多く集まりました。
また、別の回答をみていくと、
- 「前回の修学旅行では回りきれなかったので、また観光したいから」
- 「もっかいいきたい」
- 「オシャレで中学のとき行ってたのしかったからです」
といった意見もありました。
中学時代に一度訪れた京都でも、何度でも楽しめるのが京都の魅力です。
あの時は何気なく通り過ぎていた景色や建物も、高校生になって改めて訪れてみると、興味を持つ場所や感じ方が変わっているかもしれません。
少し大人になった自分たちが、今度はまた違う仲間と同じ京都を巡ることも、青春の1ページとしてエモさを感じます。
さらに、違う回答で印象的だったのが、
- 「着物を着たいから」
- 「着物とか着てみたい」
- 「きものきたい」
といった声。
最近の京都観光では、着物をレンタルして街を歩き、歴史ある街並みを背景に写真を撮る楽しみ方もすっかり定番となっています。
スマホで写真や動画を残すことが当たり前となった今、“着物を着て昔ながらの京都の街並みをバックに映え写真を撮る”
この行為は高校生との相性が抜群なのかもしれません。
第5位は全体の9.9%で「大阪府」がランクイン!
意見を見ていくと、
- 「USJがあるから」
- 「ユニバで青春したいから」
- 「ユニバに友達と行きたい、写真を撮りたい」
といった回答が集まりました。
ディズニーランド同様、高校生にとって USJは人気のスポットで、「大阪=ユニバ」というイメージがかなり強いようです。
友達同士で一日中思いっきり遊びたいという高校生にとって、まさにうってつけの場所。
回答の大半がUSJを理由に大阪を選んでいたことからも、その圧倒的な人気が大阪を5位に導いたと言っても過言ではありません。
また、他の回答では、
- 「大阪での名物をたくさん食べたい」
- 「道頓堀周辺で食べ歩きしたいから」
- 「たこ焼きを食べたいから」
といった意見も。
「食い倒れの街」として知られる大阪で、グルメを楽しみにしている高校生の声も目立ちました。
定番の観光スポットとして知られる道頓堀周辺には、たこ焼きやお好み焼き、串カツなど、大阪を代表する名物がずらり。
街を巡りながらさまざまな大阪グルメを味わえるのも、修学旅行先としての大きな魅力です。
食べ盛りの高校生にとって、旅行と食事はやはり切っても切れない存在のようです。
また、
- 「関西に行ってみたい」
- 「関西の東京って感じで行ってみたい」
- 「結構色々あるし関東住みなので」
といった声も寄せられました。
大阪といえば、人情味あふれる人たちや独特のお笑いカルチャーなど、街だけでなく人にも強烈なイメージが根付いています。
まだ関西を訪れたことのない高校生にとって、これまでイメージしてきた大阪を実際に見てみたいという興味もあるようで、観光スポットやグルメはもちろん、個性あふれる大阪の街そのものに一度は行ってみたいと感じている若者の声も集まりました。
続いて6位に選ばれたのは「千葉県」で、全体の4.3%から支持されました。
その理由を見ていくと、
- 「ディズニーランドがあるから」
- 「ディズニーランドみんなで行きたいから」
- 「ディズニーが青春」
といった声が数多く挙がりました。
「東京ディズニーランドなのに、東京にはない」というのは、もはや昔からおなじみのネタ。
ここで「千葉」と回答した高校生はディズニーを理由に「東京」と回答した高校生より土地勘があるのかもしれませんが、結局のところ「千葉県に行きたい」というより、「ディズニーに行きたい」という声がそのまま千葉県への票につながったようです。
さらに回答を見てみると、
- 「ディズニーシーに行きたい」
- 「東京ディズニーランド・シーがあるから。」
などの意見も見られました。
東京ディズニーランドは「東京か千葉か論争」と同様に、ディズニー好きの間では「ランド派か?シー派か?」という論争もあります。
どちらにも違った魅力があるだけに、大切な修学旅行でどちらか一つを選ぶとなれば、高校生にとってはなんとも酷な二択といえそうです。
続いて第7位は1.7%で「広島県」がランクイン!
その理由に目を向けてみると、
- 「厳島神社と原爆ドームを見に行きたい」
- 「原爆ドームや厳島神社に行ってみたいから」
- 「呉の大和ミュージアムに行きたい」
などの意見も見られました。
広島県には世界遺産の厳島神社や原爆ドームをはじめ、戦艦「大和」を通して戦争の歴史や平和について学べる大和ミュージアムなど、日本の歴史を実際に見て学べる場所が数多くあります。
他にも「もう一回原爆ドームに行って原爆の恐ろしさを体感するため」といった回答があったように、教科書などで学んだ歴史を、実際にその場所を訪れて自分の目で確かめたいという関心の高さを感じました。
また、違う意見を見ていくと、
- 「広島焼きが食べたいから」
- 「美味しい食べ物がいっぱいあるから」
といった理由が挙がりました。
広島といえば、鉄板で焼き上げる熱々のお好み焼きをはじめ、瀬戸内海で育った牡蠣やあなごを使った料理、お土産の超ど定番・もみじ饅頭など、全国的に知られる「食」がずらり。
特にお好み焼きは、戦前から親しまれていた「一銭洋食」をルーツに、戦後の広島で具材や作り方が変化しながら、現在のスタイルへと発展していった歴史があります。
その土地の歴史を知りながら名物を味わえるのも、修学旅行ならではの魅力といえそうです。
続いてに第8位は「福岡県」が選ばれ全体の1.6%でした。
その理由を見ていくと、
- 「九州地方に行ったことがないから行って見たい。行くなら福岡」
- 「ごはんおいしいから」
- 「博多ラーメン食べてみたい」
といった回答が挙がりました。
九州随一の大都市として知られる福岡。
博多や天神を中心に繁華街が広がる一方、博多ラーメンやもつ鍋、明太子など全国区の名物も豊富です。
さらに夜になると街中に屋台が並ぶ独特の食文化も健在。
九州を訪れたことのない高校生にとって、都会のにぎわいと福岡ならではのグルメを一度に味わえる街として興味を集めているようです。
また、変わった意見として、
- 「博多弁が可愛いから」
- 「美人が多いから」
という回答もありました。
博多弁は、「〜と?」や「〜っちゃん」など、かわいらしい響きの方言として全国的にも親しまれています。
女子高生は、現地で耳にした博多弁を真似して、そのかわいらしさを楽しんでみたり、男子高生は「博多美人をこの目で確かめてみたい」という素直な好奇心で旅先を選んでみたり…なんとも高校生らしく感じます。
続いて第9位に選ばれたのは「神奈川県」で、全体の1.2%でした。
その理由を見ていくと、
- 「きれいだから」
- 「海が綺麗だから」
- 「海軍基地がある」
などの回答が集まりました。
東京とはまた違った魅力を持ち、関東を代表する観光地の一つでもある神奈川県。
大都市・横浜がある一方で、歴史ある街並みが残る鎌倉、海とグルメを楽しめる江の島、さらに横須賀には海上自衛隊やアメリカ海軍の施設があり、港を巡るクルーズから艦船を間近に眺めることもできます。
都会から海、歴史、自然まで、一つの県にさまざまな魅力が詰まっているのも神奈川県ならではといえます。
特に横浜は人気スポットで、
- 「横浜すきだから」
- 「横浜に泊まってみたい」
- 「みなとみらい行きたいから」
といった意見も見受けられました。
神奈川といえば「横浜」を思い浮かべる人も多いほど、全国的に知られた港町です。
中でもみなとみらい周辺には、横浜ランドマークタワーや赤レンガ倉庫をはじめ、ショッピングやグルメを楽しめる施設が集まり、少し足を延ばせば横浜中華街や山下公園などの定番スポットも。
人気の観光スポットを一日でまとめて巡りやすいのも、修学旅行生たちにはうれしいポイントとなります。
最後に第10位は「宮城県」で全体の1.1%で選出!
理由に目を向けてみると、「東北で1番栄えているから」といった回答が挙がりました。
宮城県の中心地といえる仙台市は、東北地方最大の人口を誇る都市で駅周辺には大型商業施設や飲食店が集まり、東北各地への交通の拠点としても発展しています。
駅前から続くアーケード商店街を歩きながら買い物をしたり、仙台のグルメを食べ歩いたりと、自由行動の時間をたっぷり使えるのも仙台の楽しみ方といえます。
また、他の理由として、
- 「きれいそう」
- 「きれい」
といった声もありました。
宮城県には、日本三景の一つとして知られる松島をはじめ、エメラルドグリーンの火口湖が広がる蔵王の御釜、紅葉の名所として知られる鳴子峡など、思わず写真に収めたくなる絶景スポットが点在しています。
さらに仙台市内も「杜の都」と呼ばれるほど緑が多く、街から自然までさまざまな「綺麗」を楽しめるのも宮城県の大きな魅力と言えます。
今回の調査では、沖縄や北海道といった“憧れの旅行先”が上位にランクインする一方、東京・大阪ではテーマパーク、京都や広島では歴史や文化など、それぞれ異なる魅力が支持される結果となりました。
「どこに行くか」はもちろん大切ですが、高校生にとって修学旅行は、普段とは違う場所で友達と過ごせる貴重な時間。
観光やグルメ、写真撮影など、その土地でしかできない体験を仲間と共有することこそ、修学旅行の一番の思い出になるのかもしれません。
(調査・文/ワカモノリサーチ)
調査期間 2026.7.17〜2026.7.25
調査機関 株式会社ワカモノリサーチ
調査対象 全国の現役高校生(男女)
有効回答数 750名
調査方法 インターネットリサーチ


