残暑が続く時期とは言え、季節は秋になりつつある今、今年の夏の思い出をネタに友達と会話をしたり、カフェでお茶をする人もいる時期です。
とはいえ、近年の酷暑や急な悪天候などもあり、夏の思い出も作り辛くなっているのかもしれません。
そこで、今回は令和の若者に夏と言えば…の出来事について調査をしてみました。
令和の若者の6割以上が“海離れ”「日焼け」「ベタベタ」などが理由に


今回ワカモノリサーチでは全国の15歳~19歳の若者(男女)に
今年の夏『海』に行きましたか?
というアンケート調査を行い、男女別に集計したところ、女子で海に「行った」と回答したのが36.0%、「行ってない」と回答したのが64.0%。
男子で海に「行った」と回答したのが34.6%、「行ってない」と回答したのが65.4%となり、男女とも6割以上の若者が海(海水浴)に行っていないことが分かりました。
そして、海に行かなかった理由を見ていくと、
- 「やけたくない」
- 「日焼けしたくないから」
- 「日に焼けるから」
- 「焼けちゃうから」
という声があり、特に女子からの多く回答が集まりました。
近年では美白が「美」の基準の一つになっています。
いくら日焼け対策をしっかりいたとしても紫外線をダイレクトに受ける海水浴場では多少なりとも黒くなるのは必須。
海の楽しみより、日焼けしたことでの日常のモチベーションの低下の方が若者にとっては防ぎたいことなのでしょう。
また、
- 「ベタベタするから」
- 「暑いしベタベタになるから」
- 「海のベタベタ感と砂浜の感じが苦手だから」
- 「海はベタベタするから見るだけでいい」
など“ベタベタ”を入り口とした理由も多く、ベタつくことによって、ずっと不快な時間が続き、帰りの電車の中や車の中でもベタついたことで体に砂が付き続けます。
そんな情景を想像しただけで行きたくなくなるのでしょう。
仮に海の家にずっといたとしてもそのベタベタから逃げることができないため、海に行くという選択肢はなくなるようです。
他には、
- 「海まで遠いから」
- 「遠いから行けなかった」
- 「距離があるから」
- 「遠いし用意が面倒」
といった回答も。
気楽に車を出して海水浴に行ける年代でもないことから、電車やバスを乗り継いでいかないといけない遠足レベルのイベントとなります。
そこまでのタイパをかける価値が見いだせないことも背景にありそうです。
また、海のない県の若者からは「海が近くにない」という理由から行っていないという回答もありました。
その他、多かった意見まとめると、
- 「泳げないから」
- 「泳げません」
- 「泳げないので近寄りたくない」
など、物理的に泳げないことで行かないという回答や、
- 「水着を着たくないから」
- 「水着になりたくない」
- 「泳ぐの嫌い、水着嫌い」
といった、水着になることに抵抗がある若者からの声。
- 「クラゲが怖いから」
- 「サメが怖いから」
など、海の生き物に恐怖を感じている若者や、
- 「受験が控えているから」
- 「今年は受験生だから、行こうとは思わなかった」
- 「就職時期だから」
と、受験や就職活動の真っただ中で“海どころではない”若者からの回答がありました。
ただ、受験・就活組は「海が嫌い」というわけではない人も少なくないため、進路が決った来年の夏には「海に行く」可能性は十分にありそうです。
さらに、注目できる回答とて、
- 「水難事故が怖い」
- 「事故が多いから」
- 「海は潮や波があり大変だから」
という意見も多く寄せられました。
夏になると毎年、海難事故のニュースがあります。
今年は同世代の若者も海難事故で命を落とすニュースもありました。
そのような報道がきっかけで「海は危険な場所」というイメージがついてしまったのか。
危険な場所には近づかないという理由から敬遠している若者もいたようです。
一方、海に「行った」と回答した3割強の若者からは、
- 「家族絡みで行った」
- 「家族と行こうと約束してたから」
- 「友達が行きたいと言っていたから」
- 「去年から友達と行く約束をしていたから」
- 「好きな人に誘われたから」
など、家族・友人・恋人(意中の人)と約束をして海に出かけたようです。
海という非日常を体験できることで、各々の思い出として今年の海水浴が記憶に残っていくのでしょう。
また、
- 「青春したかったから」
- 「最後の高校生活を満喫するため」
- 「友達みんなで高校生活最後の夏休みに思い出が作りたかったので行きました」
などの意見が高校生を中心に集まりました。
高校生世代が好きな恋愛リアリティーショーなどでも海のワンシーンは告白場所や青春を謳歌する場所として映っています。
そのため、海での一幕が「THE青春」として重要なピースにもなっているようです。
高校生のうちに友達と行っておきたい場所の一つとしては頭に刻まれているのかもしれません。
他には、
- 「サーフィンをするため」
- 「サーフィンすきだから」
- 「ナンパ」
- 「初めてのナンパをしたくて行った」
と、もうすっかり大人な回答をする若者や、
- 「海で手持ち花火とかした」
- 「花火を浜辺でした」
など、夜の海でのエピソードを語る若者も。
- 「江ノ島に行ったから」
- 「旅行で沖縄に行ったから」
- 「和歌山に行った時に白良浜に行った」
など、具体的な旅行先を教えてくれる若者からの回答もありました。
大多数の若者がプールには「行かない」どうせ行くなら海を選ぶ傾向に


続いて、ワカモノリサーチでは全国の15歳~19歳の若者(男女)に
今年の夏『プール』に行きましたか?
というアンケート調査を行い、男女別に集計したところ、女子でプールに「行った」と回答したのが17.8%、「行ってない」と回答したのが82.2%。
男子でプールに「行った」と回答したのが26.4%、「行ってない」と回答したのが73.6%となり、海以上に「プール」に行っていない若者が多いことがわかりました。
「行っていない」若者の回答を見ても、
- 「海に行った方が楽しいから」
- 「海が身近だから」
- 「海で十分だから」
- 「海行ったからもう十分」
- 「海行ったからいいかなって思った」
という“海>プール”の意見も目立ちました。
若者からすると、海は無料・プールは有料という金銭面でのハードルがあったり、青春や思い出作りの観点から海の方がウエイトが高い傾向も。
さらには、海には夜の花火やデートでまったり、海岸線の散歩など、泳ぐ以外の楽しみ方も幅が広いです。
そのため若者からするとプールより海を選択してしまうことが考えられそうです。
そして、最も意見で多かったのが
- 「泳げないから」
- 「泳ぎたくないから」
- 「泳ぐのが苦手だから」
- 「泳ぐのが好きじゃないから」
- 「泳ぐのが得意ではないから」
- 「泳げないあまり好きじゃない」
という若者からの声。
小学生の習い事で常に上位にあるのがスイミングですが、想像以上に「泳げない」とうい若者が多いこともわかりました。
そのため、プールに限らず、海や川という水辺は人生の選択肢からは外れていることもあるようです。
他に目立ったのは、
- 「塩素が嫌い」
- 「塩素が苦手だから」
- 「塩素で体が痒くなるので行けない」
というプール独特の塩素(塩素臭)が苦手という回答。
「塩素消毒とはいえ、汚いから」という意見もあり、「匂い」の部分と「汚さ」の部分からプールが苦手な若者いるようです。
“どんな生活をしているのかわからない他人とプールの中を共有する”という行為に不快になる潔癖な若者が一定数いることもわかりました。
また、
- 「水着を持っていない」
- 「水着がにがてだから」
- 「水着が恥ずかしいから」
- 「最近行ってなくて水着がない。あと裸を見られたくないから」
という、そもそもの意見が。
薄着になる恥ずかしさや更衣室で裸になったりすることが苦手な若者も少なくはなく、温泉・銭湯のような施設でも同じような感覚にもなっているようです。
他には、
- 「日焼けしたくない」
- 「日焼けしてしまうから」
と、海に行かない若者と同じで日焼けに関する回答や、
- 「メイクの問題があるから」
- 「出たあとの着替えやメイクが面倒だから」
といったプール後のメイク直しなどの理由が女子から出ていたそうです。
一方、プールに「行った」と回答した若者の声を見ていくと、
- 「ウォータースライダーがあるから楽しい」
- 「スライダーに乗りたかったから」
- 「サマーランドに旅行でいった」
- 「ハワイアンズの入場料の割引があったから」
- 「近くにナガシマがあるから」
といった大型プール施設の名前や施設にある遊具で楽しむことを理由に「行った」と回答している人が目立ちました。
海に比べてアトラクションの量は桁違い。
テーマパークで遊んでいる感覚で足を運んでいるといえそうです。
また、
- 「室内プールで焼けないから」
- 「日焼けしないから行きたい」
という“日焼けしない室内”ということを理由に挙げる声もありました。
海にしてもプールにしても日焼けが大きな弊害になっている以上、それさえ回避できるのであれば、夏の遊びの選択肢になるのかもしれません。
変わった回答としては、
- 「ダイエットのため」
- 「ダイエットしようと思い、市民プールで泳いだから」
といった、健康面からの意見もありました。
泳ぐことで痩せたり健康になるというのは周知されています。
夏休みの間にプールでしっかりダイエットをして、夏休み明けに「痩せたね!」と言われることを夢見ている若者もいそうです。
他には、
- 「旅行先のホテルについてたから」
- 「ホテルに泊まったから」
- 「ホテルにプールがあったから」
といった、旅行先でのホテル内にあるプールの施設を利用していたり、
- 「学校のプール」
- 「学校のプール行った」
- 「学校の授業であったから」
など、授業としてプールに入るといった、プールが第一目的ではないが、プールを利用していた若者もいました。
夏祭りは「行く派」が多数「夏らしいことしたい」「花火を見たかった」などの声


最後、全国の15歳~19歳の若者(男女)に
今年の夏『お祭り』に行きましたか?
というアンケート調査を行い、男女別に集計したところ、女子でお祭りに「行った」と回答したのが71.9%、「行ってない」と回答したのが28.1%。
男子でお祭りに「行った」と回答したのが68.8%、「行ってない」と回答したのが31.2%となり、大多数の若者がこの夏のお祭りには参加をしたことがわかりました。
特にお祭りに行った若者から多く上がった回答が、
- 「夏だしせっかくだから行きたい」
- 「夏といえば!だから」
- 「夏と言ったらお祭りだから」
- 「夏といえば夏祭り」
- 「夏のマストのイベントだから」
- 「夏の思い出の定番」
- 「夏の思い出作りのため」
- 「夏の醍醐味だから」
- 「夏の風物詩だし行きたかったから」
という“THE夏=夏祭り”という意見。
今回、海やプールという“夏だから楽しめるもの”と一緒に調査をしたのですが、夏祭りが圧倒する結果に。
令和の若者にとっての夏は“夏祭り”一択になっている可能性もあるといえそうです。
- 「夏祭りは必須‼️」
- 「一年に一度しかないから」
- 「毎年行っているものだったから行かないと夏は終われない」
という若者もいたことから、夏どころか1年の中で必ず行かないといけないマストイベントになっている若者もいました。
また、
- 「花火が見たいから」
- 「花火が見たかったから」
- 「花火が好き」
- 「花火を見たかったから」
- 「花火ラブ」
- 「花火を見るためにふらっと寄った」
- 「花火大会のチケットが当たったから」
- 「花火大会に友達に誘われたから」
など“花火大会”が行く理由になっている若者も目立ちました。
花火大会には、夜店や盆踊りといった夏祭りのイベントも同時開催されているケースが多いです。
そのため、花火が目的で行ったことで、そのまま夏祭りを満喫した若者も数多くいました。
そんな、お祭りに行ったら楽しむ場所、
- 「屋台のものが食べたかったから」
- 「夜店の焼きそばがすきだから!」
- 「屋台があって知り合いも沢山いるのが楽しいから」
- 「チョコバナナが食べたいから」
- 「かき氷が食べたかったから」
という屋台(夜店)の「食」が目当てになっている若者もいました。
外で歩きながら食べたりする非現実的な世界が普通の食べ物でも何倍もおいしくなるのが夏祭りの醍醐味。
そこには食欲とワクワクの2つが楽しめるとあり、多くの若者が楽しみにしていることもわかりました。
他には、
- 「地域での夏祭りがあるから」
- 「地域で毎年開催される夏祭りがあるから」
- 「地元で有名なお祭りがあるから」
- 「地元の大きなお祭りだから」
といった、お住いの地域の有名なお祭りに行ったという声や、
- 「友達と会うため」
- 「友達と会えるから」
- 「友達と約束をしていたから」
など、夏祭りに行くことで、小中時代の友だちなど、様々な友だちと会えることから、それを楽しみに言っている若者も少なくありませんでした。
もちろん、
- 「彼氏とデートするため」
- 「彼氏と一緒にいく」
- 「彼氏と花火デートをしました」
- 「彼氏と毎年行ってるから」
- 「彼女が行きたいって言ったから」
- 「彼女に誘われたから」
といった甘酸っぱい回答も。
恋人がいる若者にとっては、夏祭りは外せないイベントの一つなのでしょう。
その時にしか味わえないことを2人だけの世界で楽しんでいる様子が目に浮かびます。
そして、女子からは、
- 「浴衣が着たいから」
- 「浴衣をきて可愛く着飾りたいから」
- 「浴衣を着て可愛いって言ってもらいたい」
などの回答も。
浴衣を着て、彼氏とお祭りデート。
それは、年に1度できるかできないかの一コマです。
彼氏もいつもとは違う彼女の姿にドキドキしているに違いありません。
いつの時代も“浴衣を着ての夏祭りデート”は定番と言えそうです。
一方、この夏お祭りに「行っていない」と回答した若者からは、
- 「家でゆっくりしたい」
- 「混み具合的に行きたくなかった」
- 「人も多いし行きたいとは思わなかったから」
- 「祭りが苦手だから」
と、人混みによる祭りに対しての苦手意識から祭りの時期はその場に近づかないという若者も一定数存在しました。
そこに、夏の暑さが追加されることもあり、
- 「暑いし人が多いから」
- 「暑いしすごく混んでそうだから」
- 「暑いし人が多いのが嫌だから」
- 「人混みで暑いのはまじ辛い」
という回答も多く集まりました。
“暑さ”と“人混み”という二重苦をなぜ率先して受けに行くのかが理解できない若者も少なからず存在はします。
夏祭りに誘う際は暑さと人混みについて相手に聞いてから誘ってみることで、友達関係に傷がつかないかもしれません。
他には、
- 「受験期だから」
- 「受験生だから」
- 「受験勉強があったから」
- 「受験勉強が大事だから」
- 「部活が忙しいから」
- 「部活とまるかぶりだったから」
- 「部活の大会とかぶったから」
といった、受験や部活動が理由で物理的に時間が取れない若者が夏祭りにはいかなかったようです。
- 「お金使いたく無いから」
- 「行く友達がいないから」
という少し寂しい回答からは“来年は夏祭りを楽しんでほしいなと”と願ってしまう感情も芽生えました。
今回の調査では、令和の若者の「夏の過ごし方」に大きな違いが見える結果となりました。
海は男女とも6割以上、プールは7〜8割が「行っていない」と回答し、水辺のレジャー離れが目立ちます。
日焼けや暑さ、ベタつき、水着への抵抗、泳ぐことへの苦手意識など、行かない理由も実にさまざま。
一方、夏祭りは男女とも約7割が「行った」と回答し、海やプールとは対照的な結果になりました。
花火や屋台、浴衣、友人や恋人との時間など、“夏らしい思い出”を一度に楽しめることが人気の理由なのかもしれません。
令和の若者にとって「夏を満喫する場所」は、海やプールではなく「夏祭り」となっているのは間違えない事実といえそうです。
(調査・文/ワカモノリサーチ)
調査期間 2026.8.10〜2026.8.31
調査機関 株式会社ワカモノリサーチ
調査対象 全国の15歳〜19歳の若者(男女)
有効回答数 483名
調査方法 インターネットリサーチ


