進路の話をしているときに、一度は出てくる「どっちがマシ?」系の極論ネタ。
「偏差値低めの高校で無双するか、進学校でずっと下位に沈むか」といった話題で盛り上がった経験がある人もいることでしょう。
そこで、“学歴に関しての究極の選択”を令和の若者にもぶつけてみました。
約6割が「偏差値40で学年1位」を選択!自己肯定感と無双欲が理由に

今回、ワカモノリサーチでは、令和の現役高校生(男女)に、
「偏差値40の高校だけど成績はずっと学年1位」と「偏差値70の高校だが成績はずっと学年最下位」の学校のどちらで生活をしたいか
を調査したところ、
「偏差値40の高校だけど成績はずっと学年1位」と回答したのが59.2%、「偏差値70の高校だが成績はずっと学年最下位」と回答したのが40.8%となり、約6割が“偏差値が低くても上位にいる高校生活の方が良い”と考えていることがわかりました。
その理由を見ていくと、
- 「常に上位にはいたい」
- 「1位の方が良い」
- 「一位ってかっこいいから」
- 「最下位は恥ずかしい。一位なら周りの人から頼ってもらえる」
- 「ずっと最下位は精神的にきついから」
など、成績面とメンタル面での安心感で回答している高校生が目立ちました。
成績表を開くたびに一番下に自分の名前がある状況を、
- 「メンタル終わる」
- 「惨めになる」
- 「心が折れてしまいそう」
と表現する声も多く、テストの順位は、単なる数字ではなく自己肯定感そのものに直結しているようです。
また、
- 「無双できるから」
- 「同級生にマウントを取れるから」
- 「威張れるから」
- 「学年1位になって王になる」
- 「低いとこで頭いい方がやる気出るから」
といった、1位であること自体を楽しもうとしている人もいました。
「鶏口牛後(けいこうぎゅうご)」と、四字熟語でまとめている高校生もおり、“大きな組織の末端より、小さい世界のトップでいたい”という価値観がにじんでいるようです。
- 「自己肯定感が高くなる」
- 「頭いいって言われたい」
といった声もあり“学年1位”という肩書きが、日常のモチベーションの源になると考えている高校生も多いことがわかりました。
他には、現実的な進路の話として、
- 「指定校推薦がとれるから。楽して生きれるような気がする」
- 「偏差値が低い高校で上位の方がよい企業に就職しやすいから」
- 「評定平均高くなるため推薦入試を狙いやすくなるから」
- 「高校で就職先や大学が決まってくるから」
など、「指定校」「評定」「就職」などを理由に挙げる高校生も多数いました。
「偏差値40の高校だけど一位になれば偏差値55とかになりそう」という意見もあり“学校の偏差値が低くても、トップなら実質もっと上”という計算の仕方をする高校生もいるようです。
少し変わった意見だと、
- 「馬鹿の方が楽しくやれます」
- 「偏差値そこまで高くない方が学校が楽しそう」
- 「70の高校行って勉強だけの人生は辛い」
といった“勉強よりまずは楽しい生活重視”の声も少なくありませんでした。
高校生活、そして青春を謳歌したい高校生にとって入学した途端、大学進学に向けて勉強だけをしていく日々には若干の疑問符が付くようです。
「偏差値70で最下位」を選択した4割の高校生!ブランドと環境への信頼が背景に
一方、「偏差値70の高校だが成績はずっと学年最下位」を選んだ40.8%の高校生でしたからは、
- 「校内でどんな成績であろうと見られるのは学歴に書かれた高校名」
- 「高校のブランド力」
- 「偏差値70ってだけで誇りだかい」
- 「頭いい高校ということを名乗れる」
- 「頭いい学校に入ってるってかっこいいし頑張って1位になったらもっとかっこいいから」
といった“高偏差値高校のブランド”を理由にしている回答が多く集まりました。
外から見られるときに残るのが高校名だとすると、どんなに下位に沈んでも通い続けたいのかもしれません。
「井の中の蛙よりはマシだから」という回答もあったことから“狭い世界の1位より、広い世界のビリの方がいい”という、ちょっとストイックな価値観も垣間見られました。
また、
- 「偏差値70ならみんな大学行くだろうし、自分が最下位でもそれなりの大学に行けると思うから」
- 「偏差値70に行った方が大学進学にはとても有利だと思うから」
- 「結局大学いい所行ける気がするから」
- 「成績は低いが大学に行くための勉強はできるから」
- 「賢い中の最下位は世間的に見ても賢いだから」
と、進路面で、高偏差値校の方がトクと考える声も目立ちました。
「偏差値70の高校の最下位が偏差値40になるわけがない」という回答もあることから、高い偏差値の高校がいかに有利かという考えを持つ高校生もいるようです。
他には、
- 「周りの環境が大事だと思うから」
- 「環境が人を作るから」
- 「意識が高い組織で学んだほうが自分も良くなっていきそうだから」
- 「高校の偏差値が高いほうが周りの民度が高そうだから」
など、「周りのレベル」「民度」「治安」などを気にする高校生も。
いわゆる不良のような存在や学園ドラマで描かれるような問題児がいる可能性が低いことで、安心して高校に通えると思っているのでしょう。
周りに頼れる仲間がいる安心感を理由にする高校生もいました。
- 「周りの子と一緒に勉強してたら頭良くなれる気がするから」
- 「周りが教えてくれるから」
- 「周りが高いから最終的にモチベ上がる」
- 「レベルが高い中で勉強したら伸びると思うから」
“学年最下位”というレッテルはきついけれど、その環境で踏ん張っていたら、いつか這い上がれると思っているようで、結果“長期的にはおトク”という計算をしている高校生もいました。
偏差値40側に対してのストレートな意見も。
- 「偏差値40はやばいから」
- 「偏差値低いと昼休みとか異常にうるさくて頭痛くなるから」
- 「頭悪いところはいじめがある」
- 「偏差値低いとバカにされる」
- 「バカと一緒にいるのはきっと耐えられないから」
- 「野蛮な空間に居たくない」
ここまでハッキリ言い切るコメントが並んでいるあたり、一部の現役高校生には“偏差値40の高校=やばい”というイメージが、かなり根強く共有されているようです。
今回の調査では、「学年1位」という達成感や自己肯定感を重視する高校生が6割を占める一方で、「偏差値70」というブランドや学習環境に価値を感じる高校生も4割に上りました。
興味深いのは、どちらを選んだ高校生も、単純に「勉強ができる・できない」で判断しているわけではなく、「毎日を前向きに過ごせるか」「将来に有利か」「どんな仲間と過ごせるか」といった、高校生活全体を見据えて選択していた点。
その正解が一つではないからこそ、この究極の二択は、令和の高校生それぞれの価値観が色濃く表しているのかもしれません。
(調査・文/ワカモノリサーチ)
調査期間 2026.6.26〜2026.7.6
調査機関 株式会社ワカモノリサーチ
調査対象 全国の現役高校生(男女)
有効回答数 453名
調査方法 インターネットリサーチ


