「やる気出たらちゃんと始めよ〜」と思いながら、実際はずっとやる気が来ないまま時間だけ過ぎていく。そんな経験、心当たりがある人も多いのではないでしょうか。
一方で、テスト前に新しい蛍光ペンを揃えたり、メイクを一式アップデートしたり、「まだ何もしてないのに、とりあえず先に買っちゃう」という人も少なくないはずです。
今回は、そんな「やる気が出てから買うんじゃなくて、先に買って気持ちをつくる」Z世代の新生活のスイッチの入れ方を、若年層リサーチサービス「Youth Now!」の調査から見ていきます。
「やる気が出てから買う」のではなく、買った瞬間から新しい自分が始まる

Reaplusが運営する「Youth Now!」では、トレンド感度の高いZ世代女性を対象に、新生活に関する定性調査を実施しました。そこで見えてきたのが、「やる気が出たから買う」のではなく、「先に新しいものを買うことで気持ちを切り替える」という“変身先行型”の購買行動です。
新生活の準備で多く挙がったのが、コスメの入れ替えでした。「新しい自分になれたらリップを買う」のではなく、先にリップやアイシャドウを変える。鏡を見るたびに気分が変わり、そこから「新しい生活を頑張ろう」という気持ちがついてくる。メイクが“やる気のご褒美”ではなく、“やる気を呼び込む仕掛け”になっているようです。
また、「断捨離をしてから新しいものを迎える」という行動も見られました。古いアイテムを手放してクローゼットやペンケースをリセットすることで、「ここから新しい自分を始める」という区切りをつけているようです。
つまり、現実が変わるのを待つのではなく、まず持ち物から変えてしまう。レジを通った瞬間に「もう新しい自分が始まった」と感じられること自体が、新生活消費の楽しさになっているのかもしれません。
やる気は続かないから「環境」に預ける。SNSは“見るだけ”から“保存して使う”場所へ
一方、新生活のスタートでは前向きでも、「数週間後には元の生活に戻ってしまう」という声も多く上がりました。最初のスイッチは押せても、そのモチベーションを意志だけで維持するのは難しいようです。
そこで頼られているのが、「自分の意志力」ではなく「環境」です。SNSで憧れの人を日常的に見て「自分も頑張ろう」と刺激を受けたり、友だちとジムに通って「約束したから行くしかない」という状況をつくったり。「頑張り続ける」のではなく、「続かざるを得ない環境」を先につくる工夫が見られました。
企業側にも、商品を売って終わるのではなく、SNSコンテンツやコミュニティ、リマインド、2回目クーポンなどを通じて、「買ったあとも続けられる環境」をつくることが求められているようです。
SNSの使い方にも変化があります。今回の調査では、見つけた情報をその場で消費するのではなく、「保存」しておき、必要になったタイミングで見返してから購入する行動が確認されました。
特に保存されやすかったのは、「オフィスメイクの基本」「シチュエーション別コーデ」「場面ごとの商品の使い分け」など、あとから実際に使えるTips。一方、ブランドの世界観だけを伝える投稿は、その場で見て終わることも多いようです。
Z世代にとってSNSは、“暇つぶしのタイムライン”だけではなく、「未来の自分が使うための保存データベース」にもなっているのかもしれません。「いいね」したくなる情報より、「あとでもう一度見たい」と思える情報が、実際の行動につながっているようです。
新しい自分を始めたいとき、ちゃんとやる気が出るまで待たず、先にコスメや文房具を変えてみる。そして続ける部分は、自分の意志だけではなく、友人やSNSなどの「環境」に少し預けてみる。
「やる気→行動」ではなく、「行動→やる気」。そんな逆転したスイッチの入れ方が、Z世代の新生活では当たり前になりつつあるのかもしれません。
出典:Reaplus
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000068.000129874.html


