ゴールデンウィークシーズンとなると、テーマパークの行列、駅のホームの人だかり、高速道路の渋滞など、「どこへ行っても人、人、人…」というイメージがある人も多く、今年も人混みに苦労された方もいのではないでしょうか。
一方で、SNSなどでは、「よくあんなに混んでいる場所に行くな」や「あんな長い高速道路の渋滞に巻き込まれたくない」「家でよくないか」といった投稿もちらほら見られるのがゴールデンウィークと言えます。
そんな、わざわざ混んでいるのが分かっている時期に、令和の若者はどこまで行動しようと考えているのでしょうか。
64.6%が「混んでるなら行かない」“人混みしんどい”は想像以上に多数派

ワカモノリサーチでは、15〜19歳の若者に
お休みの日に行きたい場所が激混みしていたらどうしますか?
というアンケート調査を実施しました。
その結果、「混んでいても行く」と回答した若者が35.4%、「混んでいるから行かない」と回答した若者が64.6%となり、約3人に2人が「混んでいるなら行かない」という結果に。
世間が考える若者のイメージでは「人が多くても遊びに行く」という一面もあるかと思いますが、令和の若者の感覚は少し違うことも分かりました。
そんな、「混んでいるから行かない」と回答した若者の意見を見ていくと、
- 「人混み嫌い」
- 「人混みが苦手だから」
- 「人混みは疲れるから」
- 「人が多いところあまり好きじゃない」
- 「人口密度が高い場所は苦手だから」
- 「人混み行くと頭痛くなる」
- 「人混みが嫌い気持ち悪くなる」
- 「人多いのきらい」
- 「混んでるのが辛い」
といった、人混みそのものが苦手という声が圧倒的に多く寄せられました。
ここまで多いと「人混みが嫌」を通り越して“激混みの時点で無理”というアレルギー反応が出ているのかもしれません。
中には、
- 「人自体が好きじゃない」
- 「人が怖いから」
と、かなりストレートな声も。
人混みを“お祭りムードでテンションが上がる場所”として見ているより、“体力もメンタルも削られる場所”として感じている若者が多いことが今回の調査では判明。
世間の思う“アクティブな若者像”とは少し違う姿が見えてきました。
令和の若者は、
“みんなでワイワイ”より、“自分のペースで静かに過ごしたい”
この感覚の方が当たり前になっているのかもしれません。
他にも目立っていたのが、タイパや効率を気にする若者の声でした。
- 「タイパわる!」
- 「混みすぎて普段とは訳が違うぐらい時間がかかるから」
- 「混んでいる時間をそこに使うなら勉強する」
- 「時間が無駄になってしまう」
など“混んでるけどGWだし仕方ないよね”ではなく、“並んで終わるなら普通に無駄じゃない?”といったような意見をもっているようです。
また、それなら家にいたほうがいいし、勉強したほうがいいし、別日に行ったほうがいい。
そんな計算をしている若者も少なくないことが分かりました。
さらに、
- 「そもそもあまり外に出たくない」
- 「インドア派だから」
- 「家にいるのが一番!」
- 「実家に引きこもりたいから」
- 「だらだらしたい」
- 「家から出るだけでも面倒くさいのにわざわざ混んでいるところに行きたくないから」
といった、外出自体にそこまで魅力を感じていない若者の存在も浮き彫りになりました。
この回答を見ていると、もう「混んでるかどうか」の前に、休みの日はできれば家にいたいという本音もかなり強そうです。
学生時代は学校、部活、バイト、受験勉強などで、予定が詰まっており、実は“働いているお父さんより忙しい”という学生もいます。
だからこそ、「休日くらい何もしたくない」「休みはまず回復に使いたい」という感覚を持つ若者もいるのかもしれません。
そんな“忙しい”が理由になっている回答としては、
- 「そもそも受験生なので外出の予定はない」
- 「塾行く」
- 「部活で休みがないから」
- 「部活動で忙しいから」
- 「バイトがあるから」
- 「そもそもバイト」
- 「大学に慣れないから」
- 「お金を貯めるため」
といった声が寄せられており、現実には、受験、部活、バイト、新生活なでそれどころじゃない若者もかなり多いようです。
このような回答から、若者にとっては、
“GWだからこそ遊ぶ”
ではなく、
“GWだからこそ勉強する、休む、バイトする”
この流れが令和の若者のメインとなり、「わざわざGWに混んでる場所に行く」という選択肢が自然と消えているのかもしれません。
「混んでても行く」派“今しかない”モードで人混みを乗り越える傾向に
一方で、「混んでいても行く」と回答した35.4%の若者たち。
こちらは、「混雑してでも、その時間と体力をかける価値がある」と感じているケースが多いようです。
まず、回答で多かったのが、
- 「わざわざ行くなら混んでるとか関係ないっしょ」
- 「行きたい場所だから!それ以上の理由はない」
- 「行きたい場所には行きたい」
- 「だっていきたいもん」
といった、とにかくシンプルな“行きたいから行く”という声が目立ち、遊びに行く場所に混雑込みでも行く価値を見出しているのでしょう。
そんな価値に“今しかない”という時間感覚が重なるとより強くなるようで、
- 「ゴールデンウィークはさすがに出かけたいから」
- 「ゴールデンウィークにしか長い休みはないから楽しいことをしたい」
- 「高校生のGWは3回だけ。いまのうちに楽しむべき」
と“混んでいても行けるタイミングが今しかない”と考える若者が「混んでいても行く」と回答していたようです。
そのため「行く派」の若者は“行かなかったら後悔しそう”のほうが勝つのかもしれません。
また、
- 「場所による! 推し活現場なら混んでても行く」
- 「観光とか気になってる場所なら行きたい」
- 「人がいるからこそ楽しい」
- 「ディズニーすき!GWでも行く」
など“推し活現場”や“人気スポット”は別枠と考えている若者も。
つまり、若者にとっては「全部の激混みスポットが嫌」なのではなく、“その混雑に行く意味があるか”で判断していることが明白に。
なんとなくの観光や、ちょっと気になる程度の場所なら避ける。
でも、推しの現場やディズニーのような“どうしても行きたい場所”なら話は別。
ここはかなり線引きがはっきりしているのが令和の若者ならではと言えます。
他には、
- 「思い出作りたいから」
- 「友達にあいたいから」
- 「友達と約束してるから」
- 「何かしたい、じっとしていられない!」
など“友だちとの思い出作り”を重視している若者もいました。
こうした声からは、人混みよりも友達と会えないほうが嫌だったり、思い出が作れないほうが嫌という感覚が透けて見えてきました。
今回の調査からは、「若者=人混みも含めてワイワイできる場所が好き!」という、大人側が持ちがちなイメージとは少し違う姿が見えてきました。
「人混みはしんどい」「疲れる」「タイパ悪い」と感じる人が多数で、そのうえで「どうしても行きたい場所」「推し活の現場」「友達との約束」のような“特別な理由があるときだけ”混雑を受け入れる、という線引きをしている様子がうかがえます。
そのため、連休の過ごし方が「家でだらだらして体力回復」「混んでない近場でのんびり」といった選択肢が、これからもっと当たり前になっていくのかもしれません。
「どこに行くか」よりも、「自分にとって心地いいペースで過ごせるかどうか」が、令和の若者にとっての“いい休日”の基準になりつつあるようです。
(調査・文/ワカモノリサーチ)
調査期間 2026.4.3〜2026.4.10
調査機関 株式会社ワカモノリサーチ
調査対象 全国の15歳~19歳の若者(男女)
有効回答数 305名
調査方法 インターネットリサーチ


