ゴールデンウィークになると、SNSには「遊園地に行く!」「推し活で遠征!」「貯金を解禁!」といった若者の投稿が並ぶ一方で、「金欠だから出かけられない」「遊ぶお金がない」といった若者の声もよく見かけるようになります。
物価高などもあり、親世代の「お金きつい」が日常会話に出てくる今年のゴールデンウィーク。
令和の10代はどれくらい使えるお金があるのでしょうか。
「ある派」52.5%と「ない派」47.5% GW資金はほぼ真っ二つに

ワカモノリサーチでは、15〜19歳の若者に
今年のGW、使えるお金がどのくらいありますか?
というアンケート調査を実施。
回答は「たくさんある」、「まあまあある」、「少しだけある」、「少ししかない」、「ほとんどない」、「全くない」の6択で行いました。
すると、
- たくさんある:6.5%
- まあまあある:21.2%
- 少しだけある:24.8%
- 少ししかない:23.1%
- ほとんどない:16.3%
- 全くない:8.1%
となり、「ある派」「ない派」に分け直すと、「ある派」が52.5%、「ない派」が47.5%という結果に。
「意外と余裕のある層」と「ガチの金欠層」でほぼ半々となったようです。
まず、GWに使えるお金が「たくさんある」「まあまあある」「少しだけある」と答えた「ある派」の若者の意見を見ていくと、
- 「バイトしてるから」
- 「バイト頑張ったから」
- 「バイトで貯めたから」
- 「バイト代があるから」
など、「アルバイト」を理由に挙げる声が非常に多く、“自分で稼ぐ”ルートを持っているかどうかが大きな分かれ目になっている様子がうかがえます。
一方で、アルバイトだけではなく、
- 「お小遣いを貰うから」
- 「お小遣いがあるから」
- 「定期的なお小遣いがある」
- 「GWは臨時でお小遣いがもらえるから」
と、家庭からの定期的な「お小遣い」でカバーしている若者も少なくないそう。
この回答をする若者からは「GWに十分遊ぶだけのお小遣いを親からもらっている」という背景も見えてきます。
さらに、若者ならではの収入源として目立ったのが「お年玉」。
- 「お年玉がまだ残っているから」
- 「お年玉の貯金」
- 「お年玉を計画的に使った」
- 「お年玉を貯金してたから」
など、計画的にお年玉を残してGWに回している人もいるようです。
これらの意見から、GWに使えるお金がある若者たちは、「バイトで稼いで、お小遣いで日常を回しつつ、お年玉を“イベント用資金”として残しておく」というお金のやりくりが主流になっているのかもしれません。
一方、GWに使えるお金が「少ししかない」「ほとんどない」「全くない」と答えた「ない派」の若者の声を見ていくと、
- 「春休みにお金使っちゃったから」
- 「3月に金使いまくったから」
- 「春休みたくさん遊んだから」
- 「春休み遊びすぎた」「春休み使いまくったから」
など、「春休みでほぼ使い果たした」という若者がかなり目立ちました。
- 「GWの前にディズニー行ったばっか」
- 「このあいだ旅行に行ったばかり」
という声もあり、若者、特に学生にとっては、GWよりも春休みの思い出の方が“ウエイトが高い”のかもしれません。
他には、
- 「バイトしてないから」
- 「学生で、バイトもしていないから」
- 「収入がないから」
- 「バイト禁止だから バイトOKにしてくれませんか?」
と、そもそも「収入がない」「バイトをしていない」ことを理由にする切実な声もありました。
加えて、
- 「お小遣いを貰えないから」
- 「そもそもお小遣いを貰えない」
といった家庭のルールによる差もあり、「収入ルートの少なさ」がそのままGW資金の差につながっている構図が垣間見えていたようです。
また、
- 「万年金欠だから」
- 「常に金欠だからどれくらい使えるかわかんない!」
といった若者も。
GWに限らず、日常的に余裕がない状態が続いている若者からしたら、このアンケート自体、邪道だったのかもしれません。
何に使い 何で差がつく?GW資金を分ける「消費」と「補い方」
「ある派」と「ない派」が分かれる背景には、単に収入の有無だけでなく、何にお金を使い、どう補っているかも大きく関係していそうです。
まず高校生世代(15〜17歳)では、「遊び」や「推し活」にお金が集中している様子がはっきりと見えてきました。
- 「ライブとかのチケットとかでお金がないから」
- 「ミセスのグッズに使い果たしちゃいました」
- 「推し活が…」
- 「イベントが多くてお金があまり余っていない」
といった、ライブやグッズ、イベントなど、“好きなこと”への支出が重なることで、結果的にGW前に資金が減っているケースが目立っていたようです。
特に春はイベントが多く「GW前に使い切る構造」になっているとも言えそうです。
さらに、
- 「部活帰りに買い食いをしてしまう」
- 「最近、買い食いしすぎた」
など、日常的な出費も重なり「気づいたら金欠」という状態につながっている高校生も。
こうした積み重ねは、どちらかといえば「ない派」に寄りやすい動きとも考えられます。
一方で同じ高校生でも、
- 「ディズニー貯金した」
- 「このためにためたから」
- 「GW見越して貯金していたから」
といったように、イベントを見越して事前に貯めている人もいます。
こうした層はGW時点で資金を確保できており、「ある派」に回りやすい傾向があるようです。
次に、15〜17歳中心の高校生と比べて、18〜19歳になると、お金の意味そのものに変化が。
- 「仕送り大変だから」
- 「1人暮らしをはじめて金欠」
- 「新生活が始まるから」
- 「学費たかい」
- 「進学でかなり使った」
など、この年代では、「遊びに使うお金」だけでなく、生活費や学費といった固定支出が増えるため、同じ金額でも自由に使える余裕は減りやすくなる傾向に。
その結果、GWの出費にも影響が出ていると考えられます。
アルバイトについても、
- 「4月からの新生活に合わせて一旦バイトを辞めてしまっているため」
- 「大学進学でバイト辞めたから」
といったように、新生活のタイミングで一時的に収入が途切れるケースもあり、これが「ない派」に回る要因になっている可能性があります。
それでも、
- 「バイトで稼いでる」
- 「バイト頑張ってるから」
と、生活費や将来のために働き続けている若者も存在し、「ある派」に寄りやすい動きも見えます。
また、高校生の“お小遣い感覚のバイト”とは違い、ここでは生活を支える手段としてのバイトに変化している点も特徴です。
そして、見逃せないのが、親との距離感による違いです。
- 「実家の親に頼めば欲しい分は貰えるから」
- 「毎回GWに実家に帰るとお金もらえるから」
- 「帰省するのでもらえる」
といったように、実家から出ている18〜19歳の若者がGWに帰省すると“臨時収入”を確保しやすく、結果として「ある派」に入りやすい構造も見えてきました。
ただ、一方で、
- 「ゴールデンウィークだからといってお小遣いにプラスでお金が貰えるわけではないから」
- 「特別なお小遣いなどはもらえないから」
- 「家庭が経済的に厳しい」
と、追加の支援がない、あるいはそもそもお小遣いがないという若者も少数ではありますがいたことから、収入を自分で確保できない限り「ない派」にとどまる若者もいるのが現状と言えそうです。
今回の調査からは、「GWにお金がある若者」は決して親が裕福というだけではなく、「バイト」「お小遣い」「お年玉」「仕送り」などいくつかの収入源をうまく組み合わせている姿が見え、30年間給料が上がらない日本人の意見とは思えないくらいちゃんと消費をして、ちゃんとGWをエンジョイしようとしている若者が半数以上いることがわかりました。
逆に、「春休みで使いすぎた」「バイト禁止」「お小遣いなし」で、そもそものルートが細い人も少なくありません。
そのため、GWをきっかけに、自分の「バイト・お小遣い・お年玉」のバランスや、お金の貯め方・使い方を見直す若者もおり、このままの経済状況が続けば「ない派」は増えていくのかもしれません。
(調査・文/ワカモノリサーチ)
調査期間 2026.4.3〜2026.4.10
調査機関 株式会社ワカモノリサーチ
調査対象 全国の15歳~19歳の若者(男女)
有効回答数 307名
調査方法 インターネットリサーチ


