ドラマやバラエティ、アニメ、クイズ番組など数あるテレビコンテンツの中で、近年“王道ジャンル”のひとつとして定着しつつあるのが恋愛リアリティ番組です。
番組内で出会った男女が限られた時間の中で恋に落ちていく展開は、多くの視聴者の共感や関心を集め、時には社会現象にまで発展することもあります。
そんな中、今回は『今日、好きになりました。』通称“今日好き”に関する調査を実施しました。
視聴率なら50%超え!?女子高生は同世代の恋愛には興味深々!

ワカモノリサーチでは、全国の現役女子高校生に
恋愛リアリティ番組『今日好き』を見ていますか?
というアンケートを実施したところ、52.7%が「見ている」と回答。
僅かながら「見ている派」が上回る結果となりました。
主な意見としては、
- 「ドキドキ、ワクワク、おもしろいから」
- 「恋を見るとキュンキュンして応援したくなるから」
- 「同じ高校生の恋愛が見れるから」
といった回答が多く見られました。
ABEMAを中心に配信されている「今日好き」は、“運命の恋を見つける、恋の修学旅行”といったテーマをもとに、主に現役高校生が出演する短期決戦型の恋愛リアリティーショーであり、同世代の恋の駆け引きに胸キュンしながら楽しんでいる女子高生は多いようです。
肯定的な意見の中で、
- 「推しがいるから」
- 「好きなインフルエンサーが出てるから」
- 「今はゆあちゃんが出ているから」
- 「かすちゃんが好きで見始めて、そこから普通にはまった。友達とも共通の話題が出来るから」
といった回答もあったことから、恋愛のドキドキ感とともに、“推し探し”も視聴する理由のひとつとなっているようです。
他には、
- 「友達と一緒にみたから」
- 「恋愛の参考」
- 「同い年の子とかの恋愛を見てると学べるしたのしい!」
といった回答がありました。
若者たちの興味の対象になる理由の中で“共感性”が挙げられます。
自分に置き換えて恋愛観を照らし合わせるのも視聴の醍醐味のひとつであり、友達と価値観トークのきっかけになることも多いようです。
そうしたやり取りが、身近でリアルなものとして楽しむ理由につながっているのかもしれません。
見ていない女子高生「見てると彼氏欲しくなるから」などの声
一方で「番組を見ていない」と回答した47.3%の女子高生からは、
- 「そもそも恋愛リアリティはあまり興味ないから」
- 「そこまで見たいと思わない」
- 「知らない人の恋愛にはあまり興味が無いから」
といった、“そもそも興味がない”という意見が大半を占めました。
敏感な思春期において人の恋愛を毛嫌いする高校生も一定数いるようで、自分の娯楽や趣味の中で、恋愛リアリティ番組を視聴する必要性を感じていない層もいたようです。
また番組自体に物申す声も挙がりました。
- 「所詮作り物」
- 「演技っぽい」
- 「3日で恋なんかできないだろ」
などといった、番組の演出自体に拒絶反応を示す意見も集まりました。
「そんな事あり得ないだろ!」と思う事をエンタメの範疇として捉える視聴者もいれば、過度な演出に違和感を覚えてしまう層も少なくないことがわかりました。
過剰な演出は“必要”か“不要”かについては、このジャンルにおいての永遠のテーマともいえるでしょう。
また、
- 「見てると彼氏欲しくなるから」
- 「恋愛リアリティが好きじゃない」
- 「人の恋愛を見るのが苦手」
などといった回答もありました。
人の恋愛の成功や失敗を見て自分に置き換えすぎてしまう女子にとっては、私生活に影響を及ぼす可能性もあるようです。
理想的に描かれた恋愛と現実とのギャップに触れることで、焦りや劣等感を感じてしまうケースもあるのかもしれません。
共感できる人には刺さる一方で、刺さりすぎるからこそ避けるという、恋愛コンテンツ特有の二面性がネガティブに作用してしまう女子高生もいました。
男子高生が「今日好き」が嫌い!? 6割以上が「見ていない」と回答

ワカモノリサーチでは、全国の現役男子高校生にも「恋愛リアリティ番組『今日好き』を見ていますか?」というアンケートを実施。
すると、36.4%が「見ている」という結果になりました。
「見ている派」の意見を見ていくと、
- 「友達が見てるから」
- 「妹が見てるのを見た」
- 「流行ってるから」
といった回答が中心で、自発的というよりも、周りの影響から視聴するきっかけになっている声が目立ち、面白いものを周りと共有したいという気持ちがうかがえます。
他には、
- 「彼女に見ようと言われたから」
- 「彼女と見るから」
というような、男子ならではの理由も挙がりました。
恋愛リアリティショー=恋愛対象者と見るコンテンツとしては、二人の距離がより近づくといった“コミュニケーションツール”として機能しているケースもあるようです。
また、女子高生同様に、
- 「出てる人が好きだから!」
- 「今日好きに推しが出ているから」
- 「モンタが好きだから」
などといった、推し目当ての視聴者の意見もありました。
同じ高校生が番組に出演していることは男子高生にとっても身近に感じやすく、ファッションや口調、振る舞いなどを参考にするきっかけにもなっているようです。
男子高生が拭えない“やらせ感や商売臭さ”
一方、「視聴しない」と回答した男子高生は63.6%と半数以上を占めました。
その理由も「リアル」な言葉が多く、
- 「テレビ出たいインフルエンサーの巣窟でしかない」
- 「裏側が気になって登場人物にあまり共感できない」
- 「リアリティーショーは嘘くさくて嫌いだから」
などといった、恋愛リアリティーショーの根底を否定する回答が印象的となりました。
このジャンルにおいての長年の論争でもある“やらせ疑惑”や“過剰演出”は「今日好き」においても同様に付きまとう形に。
しかしながら、それも含め結局見ている層が存在するのも“リアルなポイント”でもあり、疑いながらも楽しむという独特な視聴スタイルが成立しているのも、このジャンルの特徴のひとつといえるのかもしれません。
その他の意見として、
- 「見ようと思っているが時間がない」
- 「見てる時間が無い」
- 「みる時間がないからです」
といった男子高生たちの声。
部活やアルバイト、友達との時間や勉強などに追われる日々の中で、優先順位が下がるのも無理はないようです。
また、
- 「前は見てたけどやめた」
- 「途中で飽きてしまった」
- 「前は見ていたが炎上が多すぎてやめた」
といった、途中離脱した男子高生の声も目立つ結果に。
目まぐるしく入れ替わる出演者や展開の速さは、入りやすさと同時に離れやすさにもつながっているのかもしれません。
また人気コンテンツならではの注目度がゆえに、番組外での炎上などで視聴者として離れてしまうこともあるようです。
また、そもそも恋愛番組を見られない理由として、
- 「虚しくなる」
- 「一度見てたが自分が恋愛をしてないと虚しい」
- 「自分が恋愛してないと辛い」
といった女子と同じ回答も挙がりました。
同世代のカップルが成立する瞬間に多幸感より虚無感を感じる若者は男子にも一定数いるようです。
多感な時期に番組自体が比較対象となってしまう場合、自分の恋愛事情と向き合わざるを得ない場面も生まれます。
そのため、今の自分にとっては距離を置いておきたいコンテンツとして捉えられているのかもしれません。
今回の調査から見えてきたのは、「今日好き」は同世代のリアルな恋愛として共感や憧れを集める一方で、演出や価値観の違いによって距離を置く層も一定数存在するという、はっきりとした“二極化”の構図でした。
令和の恋愛リアリティ番組は、ただの娯楽にとどまらず、若者たちの恋愛観や価値観を映し出す“鏡”のような存在にもなっています。
だからこそ、現役高校生たちには、あくまで“番組”として気楽に見てもらえる演出も必要なのかもしれません。
(調査・文/ワカモノリサーチ)
調査期間 2026.3.13〜2026.3.23
調査機関 株式会社ワカモノリサーチ
調査対象 全国の現役高校生(男女)
有効回答数 328名
調査方法 インターネットリサーチ


