制服といえば、「女子はスカート、男子はスラックス」というイメージを持っている人も多いかもしれません。
最近では女子がスラックスを選べる学校も増えていますが、逆に男子が「スカートを履きたい」と思ったら、どこまで自由に選べるのでしょうか。
全国の中学・高校の先生を対象にした調査では、男子のスカート着用を認めている学校が約4割ある一方、実際に着ている男子生徒がいる学校は約1割。
「選べる制度」と「実際に選べる空気」の間には、まだギャップがあるようです。
男子のスカート「許可あり」は約4割、実際の着用は10.7%

菅公学生服株式会社は、全国の中学・高校の教員1,077人を対象に、男子生徒のスカート着用状況などを調査しました。
性別に関係なく、生徒が着たい制服を選べる「環境や雰囲気」があるかを聞いたところ、「とてもある」15.9%、「ややある」38.7%で、合わせて54.6%。中学校では59.6%、高校では49.4%となりました。
一方、男子生徒のスカートについては、「着用を許可していない」が52.3%で最多。
「許可しているが、実際に着用している生徒はいない」は33.0%でした。
「日常的に着用している生徒がいる」6.2%と、「たまに着用している生徒がいる」4.5%を合わせると、実際にスカートを着る男子生徒がいる学校は10.7%にとどまります。
学校側が「履いてもいい」としていても、「自分だけだったら目立ちそう」「周りからどう見られるんだろう」と考えると、実際に選ぶにはハードルがあるのかもしれません。
女子のスラックス姿は以前より身近になりましたが、男子のスカート姿はまだ珍しいと感じる人も多いはず。
制度を用意するだけでなく、実際に選んでも特別扱いされない雰囲気も重要になりそうです。
実際に男子がスカートを履く学校では約7割が「受け入れている」

では、実際に男子生徒がスカートを履いている学校では、周囲はどう受け止めているのでしょうか。
「全く違和感なく自然に受け入れている」が40.9%、「最初は気にする様子もあるが、徐々に慣れて受け入れている」が27.8%。合わせて68.7%が「受け入れている」という結果になりました。
中学校では74.1%、高校では63.1%となっており、実際に着用する生徒がいる環境では、それが少しずつ“普通”になっている様子もうかがえます。
一方、「珍しがったり、からかったりする様子が一部で見られる」は8.7%、「偏見や反発があり、生徒の理解はまだ進んでいない」は7.0%でした。
今回の調査から見えてくるのは、制服のジェンダーレス化が「選択肢を増やす」だけでは終わらないということです。
男子がスカートを選んでも、女子がスラックスを選んでも、それを周りが特別なこととして見ない。
そんな環境まで整って、初めて本当の意味で「自由に選べる制服」になるのかもしれません。
「許可は約4割、実際の着用は約1割」という数字は、学校が“選べる制度”から“本当に選べる空気”へ変わっていく途中にあることを表しているのではないでしょうか。
出典:カンコー学生服
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000265.000085588.html


