カラオケで「本当はこれ歌いたいんだけどな…」と思いながら、友だちの反応を気にしてやめたことがある人もいるのではないでしょうか。
急にボカロやアニソンを入れる勇気が出なくて、結局みんなが知っていそうな曲を選ぶ。そんな“カラオケあるある”もありそうです。
いまZ世代のカラオケでは、平成のJ-POPが定番曲としてかなり強い存在になっています。その一方で、「好き」だけでは選べない、周囲の空気を意識した選曲事情も見えてきました。
Z世代の8割以上が「直近カラオケの半分以上は平成ソング」

ReBear合同会社は、16〜30歳のZ世代100名を対象に、カラオケにおける平成ソングの実態を調査しました。
定番としてよく歌う曲を聞くと、1位は「マリーゴールド/あいみょん」(平成30年)、2位「Love so sweet/嵐」(平成19年)、3位「チャンカパーナ/NEWS」(平成24年)、4位「イケナイ太陽/ORANGE RANGE」(平成19年)、5位「怪獣の花唄/Vaundy」(令和2年)という結果に。TOP4を平成リリースの楽曲が占めました。
さらに、直近のカラオケで歌った曲のうち、「平成ソングが5割程度」が43%、「7〜8割」が21%、「9割程度」が20%。合わせて84%が、歌った曲の半分以上を平成ソングが占めていると回答しています。
また、「ここ1〜2年で平成の曲を歌う頻度が増えた」という人も64%でした。
いまの高校生や大学生にとってリアルタイムのヒット曲ではなくても、カラオケでは「みんなが知っていて盛り上がれる曲」として平成ソングが選ばれているのかもしれません。

平成ソングを知るきっかけとしては、TikTokやYouTube、友だちがカラオケで歌っていたことなどが挙げられています。
親世代がリアルタイムで聴いていた曲を、Z世代がSNSや動画を通して再発見する。曲は平成でも、出会い方は完全に令和になっているようです。

「夏になると歌いたくなる・歌われる曲がある」と答えた人も58%いました。
夏のカラオケソングTOP8を見ると、1位「青と夏」をはじめ、「夏祭り」「イケナイ太陽」「花火」「夏色」など、8曲すべてが平成リリース。平成の夏ソングは、世代を超えて「歌えば盛り上がる定番曲」として定着していることが分かります。
8割が「本当に歌いたい曲をためらう」空気を読む選曲も

一方、今回の調査で特徴的だったのが、「本当は歌いたいものの、カラオケでは歌うのをためらう曲がある」と答えた人が80%にのぼったことです。
ためらう曲のジャンルは、「J-POP」が37.5%で最多。続いて「洋楽」11.4%、「ボーカロイド」「アニメ・声優ソング」「日本のアイドルソング」が各9.2%、「K-POP」が8.7%となりました。
ためらう理由では、「周りに歌う人が少ないアーティスト・ジャンル」が26.7%で最多。「雰囲気がしんみりとなりそうな曲」20.5%、「音域や難易度に挑戦する曲」16.5%などが続いています。
好きな曲かどうかだけではなく、「今これを歌ったらみんなはどう思うか」「場が盛り下がらないか」まで考えて選曲している人が多いようです。
本当に歌いたい曲を歌えるかどうかは、一緒に行く相手によっても変わります。
友だちの場合、「問題なく歌える」「だいたい歌える」は合わせて52%。学校やサークルなど共通コミュニティの知人では31%、「気を遣う相手」では20%まで下がりました。
一方、「心を許せる相手」では72%が本当に歌いたい曲を歌えると回答しています。
また、「本当に歌いたい曲を楽しむために一人カラオケへ行く」という人も33%いました。
平成ソングが支持される背景には、単なる懐かしさだけでなく、「みんなが知っているから安心して歌える」という理由もありそうです。
カラオケは自分の好きな曲を歌う場所でありながら、同時に周囲との空気をつくる場所でもあります。
「本当に歌いたい曲」を気にせず入れられる相手がいることは、それだけ安心できる関係の証拠なのかもしれません。
出典:ReBear合同会社
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000155573.html


