「調べものをするだけ」のつもりでスマホを開いたのに、気づけばYouTubeやInstagramを見続けていた。
テスト前ほど抜け出せず、「自分は意志が弱い」と感じる人もいるのではないでしょうか。
しかし、勉強中にスマホで脱線する高校生は、ほぼ全員に近いようです。
その背景には、アプリの仕組みや人間関係など、個人のやる気だけでは防ぎにくい要因もあります。
高校生の97.1%が「勉強中のスマホ脱線」を経験

塾選びサービス「塾選」を運営する株式会社DeltaXが、全国の高校生103人に調査したところ、「勉強目的でスマホを開いたのに、別のことをした経験がある」と答えた人は97.1%でした。
「よくある」が77.7%、「たまにある」が17.5%で、「まったくない」は2.9%にとどまっています。
スマホ脱線は、テスト期間だけではなく、日常的に起きているようです。

脱線中にしてしまうことは、「SNSを見る」が83.0%で1位、「動画を見る」が73.0%で2位でした。
3位は「友人とメッセージする」の48.0%で、「ネット検索を続ける」41.0%や「ゲームをする」39.0%を上回っています。
友だちとのメッセージでは、「既読をつけたまま返さないのが気まずい」「話題から外れたくない」といった人間関係のプレッシャーもあり、勉強より優先してしまうことがあるのかもしれません。

つい開いてしまうアプリは、「YouTube」が72.0%、「Instagram」が71.0%で、どちらも7割を超えました。
「LINE」は56.0%、「TikTok」は54.0%です。
「テスト前日に分からないところを調べてたらYouTubeを見てしまった」(福岡県・高1女子)
「勉強中に調べたいことがあってスマホを開いたけど、Instagramなどを見ていて何を調べるんだったか忘れた」(北海道・高3女子)
関連動画やおすすめ投稿が次々と表示される仕組みは、一度見始めると抜け出しにくいものです。
スマホ脱線は、意志の弱さだけでなく、アプリの離脱しにくい設計によって起きている面もありそうです。
95.1%がスマホ依存を自覚

「自分はスマホに依存していると思うか」という質問では、「とても思う」が48.5%、「やや思う」が46.6%でした。
合わせて95.1%が依存を自覚しています。
「スマホを1日10時間以上使っている日が多々あると気づいたとき」(石川県・高2男子)
「寝る前にスマホを見てしまい、スクリーンタイムを見たら毎日7〜8時間だった」(岩手県・高3女子)
利用中は短く感じても、スクリーンタイムを見ることで、使いすぎに気づく人が多いようです。
時間だけでなく、無意識にスマホを触ることから依存を感じる声もありました。
「スマホがないとそわそわする。勉強しようと思ってもいつの間にか触っている」(和歌山県・高1女子)
「気づいたらスマホの上に手が乗っている」(宮崎県・高1女子)
「スマホが手元にないと不安で、トイレやお風呂にまで持っていってしまう」(岩手県・高2女子)
スマホは暇つぶしの道具というより、手元にないと落ち着かないほど習慣化している人もいるようです。

スマホを見すぎて罪悪感や焦りを感じた経験が「よくある」は49.5%、「たまにある」は36.9%でした。
合わせて86.4%にのぼります。
制限アプリを入れたり、使う時間を決めたりする高校生もいますが、対策を始めても半数以上が3日以内に挫折する傾向があるといいます。
自動再生や通知、友人とのやり取りがある中で、スマホとの距離を一人の意志だけで保つのは簡単ではありません。
スマホ脱線がほぼ全員に起きている今、「自分だけの問題」と考えるのではなく、アプリの仕組みや周囲との関係も含めて対策を考えることが大切になりそうです。
勉強やSNS、推し活を無理に諦めるのではなく、自分に合ったバランスを探すことが、これからのスマホとの付き合い方になるのかもしれません。
出典:株式会社DeltaX
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000143.000116808.html


