「運動部で年間8.4万円」と聞くと、驚く人も多いのではないでしょうか。
遠征の交通費や宿泊費、スパイクやユニフォームの買い替えなど、部活動には見えにくい費用がかかります。
文化部でも、コンクールや発表会の衣装、楽器、交通費などの負担は少なくありません。
KDDIとスポーツブルが共同で行った「中高生の部活費の実態調査」から、運動部と文化部の費用差や、部活動が抱える予算の課題を見ていきます。
運動部は年間8.4万円、文化部は4.4万円
全国の中高生214人、顧問100人、保護者300人を対象にした調査では、運動部の年間平均負担額は8.4万円でした。
文化部の4.4万円と比べると、約2倍となっています。
種目別では、サッカー部が年間平均14万円で最も高く、陸上部が10万円、野球部が9万円と続きました。
主な負担は、ユニフォームや練習着、防寒着などのウェア関連費に加え、交通費、遠征・大会参加費、保護者の応援や送迎にかかる費用です。
一つひとつは必要な支出でも、年間では大きな金額になります。
こうした費用について、運動部の保護者の65.0%が「負担を感じる」と回答しました。
子どもの挑戦を応援したい一方、遠征や道具の購入が家計に重くのしかかっている家庭も少なくないようです。

中高生側では、「今よりもっと強くなりたい」が81.8%、「練習環境や設備が整えば、もっと成長できると思う」が72.0%でした。
上達したいという思いがあっても、道具や環境が費用に左右される現実があります。
「遠征に行きたい」「新しい道具が欲しい」と思っても、家庭への負担を考えて言い出しにくい生徒もいるのかもしれません。
顧問の7割が予算不足を実感

顧問への調査では、「生徒にもっと多くの挑戦や経験をさせたい」と答えた人が76.0%でした。
さらに、「もっと予算があれば、生徒により多くの挑戦や経験を提供できる」と考える顧問も70.0%にのぼっています。

現在の主な活動資金源は「学校予算」と「保護者からの負担」でした。
限られた学校予算と各家庭の支出に、部活動の運営が支えられている構造が見えてきます。
一方、クラウドファンディングを利用したことがある学校はわずか2.0%で、98.0%は利用経験がありませんでした。
新たな資金調達手段として知られ始めているものの、学校の部活動ではまだ十分に広がっていないようです。
こうした状況を受け、KDDIとスポーツブルが運営する学生スポーツ応援コミュニティ「ANYTEAM」は、「夏の部活動応援プロジェクト」を開始しました。
クラウドファンディングの立ち上げ支援に加え、チーム名入りオリジナルTシャツが当たるSNSキャンペーンや、部活動の課題を伝えるドキュメンタリー動画などを展開するとしています。
部活動の費用は、言いづらく、我慢するものと考えられがちです。
しかし、学校予算と家庭だけに頼らない選択肢が増えれば、「お金がないから挑戦できない」という状況を減らせる可能性があります。
今回の調査は、部員や保護者、顧問が費用の問題を共有し、どのような支援が必要かを考えるきっかけになりそうです。
出典:KDDI株式会社
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000124675.html


