俗に言う「日本三大都市」といえば…
一般的には東京・大阪・名古屋を指すことが多く、政治・経済・文化の中心として日本を代表する都市とされています。
しかし、厳密な定義はなく、時代や視点によってその顔ぶれは変わることもあり、「どこを三大都市と捉えるか」は人それぞれの感覚に委ねられている部分もあります。
では、令和の現役高校生たちは「日本三大都市」と聞いて、いったいどの都市を思い浮かべるのでしょうか。
不動の地位は「東京・名古屋・大阪」約半数の若者が支持!次いで横浜・京都が追う結果に

今回のワカモノリサーチでは、全国の現役高校生(男女)に
日本の三大都市といえばどこを思い浮かべますか?
というアンケートを実施し、その結果をランキングにしたところ、栄えある第1位には「東京・名古屋・大阪」が輝きました。
実に全体の46.4%の高校生がこの3都市を思い浮かべていたようです。
その理由を見ていくと、
- 「東京、大阪は人口トップ、名古屋は産業トップだから」
- 「教科書に書いてあったから」
- 「工業ベルトの中心地だから」
などといった回答が目立ちました。
東京都は約1,400万人、大阪府は約880万人の人口を抱えており、名古屋はトヨタ自動車をはじめとする製造業が盛んな“ものづくりの街”として知られ、日本の工業や経済の中心地で「太平洋ベルト」と呼ばれています。
社会科の授業などでも頻繁に登場することから、高校生たちの間でも馴染み深いようです。
そんな授業の影響なのか、
- 「三大都市圏を持っているから」
- 「一般的にこの3つと言われているから」
- 「社会で習った気がするから」
など、学校の授業で学んだ知識をもとに回答する高校生も多く見られました。
日本では「首都圏」「中京圏」「近畿圏」が“日本三大都市圏”として知られており、それぞれ東京・名古屋・大阪を中心に発展しています。
社会科や地理の授業でも頻繁に登場することから、“日本三大都市=東京・名古屋・大阪”というイメージが高校生たちの間でも自然と浸透しているようです。
その他には、
- 「東名阪ツアーがあるから」
- 「三大ドームがあるから」
- 「大規模なイベントが開催されるとき、だいたいこの3つの都市は入っているから」
などといった回答も。
東京には東京ドーム、名古屋にはバンテリンドーム ナゴヤ、大阪には京セラドーム大阪と、約5万人規模を収容できる大型ドームが存在しています。
野球に興味がない高校生でも、自分の推しがライブを目指している場所として認知されているようです。
一部の高校生からは、「夢なところだから」といった、“都会への憧れ”を理由に挙げる声も見られました。
進学や就職をきっかけに東京や大阪、名古屋で暮らしたいと考える若者も存在し、“夢を叶える場所”として三大都市をイメージしている若者もいるようです。
続いて第2位に選ばれたのは「東京・大阪・横浜」で全体の12.6%の回答を得られました。
その回答を見ていくと、
- 「たくさんお店があって人も多いから」
- 「よく旅行に行くときの行き先だから」
- 「娯楽が詰まっているから」
といったように、“遊べる都会”というイメージを理由に挙げる高校生が多く見られました。
東京都には約8万店、大阪府にも約6万店以上。
横浜はひとつの市だけで2万店以上の小売店が存在するなど、全国トップクラスの経済規模を誇ります。
買い物やライブ、若者向けの娯楽も充実していることから、休日のお出かけ先や修学旅行の定番スポットとしても馴染み深いようです。
また、
- 「テーマパークがあるとこと、自分が行きたい大都市だから」
- 「よくテレビに出ているから」
- 「人が多く,有名な建物とかが多い」
といった意見も見られ、知名度の高さを理由に挙げる高校生も見られました。
東京には東京ディズニーリゾートやお台場、大阪にはユニバーサル・スタジオ・ジャパン、横浜にはみなとみらいや横浜赤レンガ倉庫、横浜中華街など、有名な観光地が数多く存在しています。
SNSで目にする機会も多く、“日本を代表する大都会”というイメージを持つ高校生も多いようです。
また、名古屋ではなく横浜を選んだ理由として、
- 「名古屋より大きいから」
- 「名前がかっこいい」
といった意見も挙がり、名古屋より140万人以上多い人口や、オシャレ、栄えている、都市っぽいといった印象から、横浜の方が三大都市にふさわしいと感じているのかもしれません。
続いて第3位にランクインしたのが「東京・大阪・京都」で11.7%の若者に支持されました。
その理由に目を向けてみると、
- 「日本文化って感じがするから」
- 「歴史上のね」
- 「3つめはやっぱり古都京都でしょ」
といった、歴史的観点から三大都市に挙げる若者も多いようで、特に京都は歴史ある街並みや寺社仏閣が多く、“日本らしさ”を感じられる都市として高校生から強い支持を集めているようです。
また、修学旅行の定番スポットとして訪れた経験がある若者もおり、三大都市のひとつとして印象に残っているのかもしれません。
そのほかの同様の意見として、
- 「有名な観光地だから」
- 「人口も観光客も多くて発展しているから」
- 「海外の人が多い」
などの理由も挙がりました。
東京では雷門で知られる浅草、大阪は豊臣秀吉が築いた大阪城、さらに京都は、清水寺や金閣寺をはじめとした歴史ある寺院が数多く存在しており、世界的な観光地としても有名です。
日本の伝統文化や古都の雰囲気を感じられる街として高い知名度を誇っている都市を三代都市に相応しいと考える高校生もいるようです。
また、別の理由として、
- 「都と府だから」
- 「首都って言われたら納得できる」
という声もありました。
明治時代に“重要な都市”として特別扱いされた地域が「府」と呼ばれ、「都」は首都を意味します。
東京都は1943年に東京府と東京市を統合して誕生しました。
47都道府県の中で、都は東京のみ、府は京都と大阪のみ。
そのため現在でも“日本を代表する特別な都市”というイメージを持つ若者が多いのかもしれません。
福岡・札幌も一定数の支持!観光・グルメ人気が支持を集める結果に!
続いて、第4位に選ばれたのが「東京・大阪・福岡」で全体の9.3%でした。
その理由をみていくと、
- 「首都と大阪と福岡は好きだから」
- 「美味しいご飯がたくさんある」
といった声が集まりました。
天下の台所と呼ばれる大阪の食文化に対し、福岡は日本随一の屋台文化を誇る街として知られています。
大阪はたこ焼きやお好み焼きなどの“粉もの文化”で知られ、福岡は豚骨ラーメンや屋台グルメなど、気軽に名物料理を楽しめる“食の街”として人気を集めていることが上位に入った背景にありそうです。
また他の理由として、
- 「おっきいから」
- 「めっちゃ人多いし人気だし有名?」
- 「ドームがある」
といった回答も得られました。
福岡にもソフトバンクホークスの本拠地・みずほPayPayドームがあり、野球だけでなく人気アーティストのライブ会場としても有名です。
そのため“ドームがある”ということが大都市の証になっているのかもしれません。
また地理的な観点の理由として、
- 「バランスがよく見える気がするから」
- 「位置も良い感じにまばらだから」
といった声も挙がりました。
日本地図で見たときに「東の東京・西の大阪・南の福岡」とバランスよく配置されていることから、“日本を代表する三都市”としてしっくりくると感じる若者もいるようです。
続いて第5位は全体の3.3%で「東京・大阪・札幌」という結果になりました。
札幌を挙げる理由としては、
- 「とにかくでかいから」
- 「東京、大阪はもちろん、北海道はでっかいどうだから」
といった回答がありました。
北海道は日本最大の面積を誇る地域で、広大な自然や雪景色、新鮮な海鮮グルメなど本州とは異なる魅力を持っています。
中でも札幌は、北海道最大の都市として観光やグルメのイメージも強く、“日本を代表する都市のひとつ”として挙げる若者もいたようです。
また、
- 「観光都市?」
- 「旅行3大スポット」
といった意見から札幌を選んだ高校生も。
札幌は全国的に人気の観光都市として知られており、毎年多くの観光客が訪れる「さっぽろ雪まつり」も有名です。
2025年の来場者数はおよそ232万人を記録しており、東京・大阪と並ぶ“旅行先として憧れる都市”というイメージが後押ししていそうです。
また、福岡と同様な理由として、
- 「それぞれのエリアのトップって感じ」
- 「はじとまんなか」
といった意見もありました。
エリアごとに分けた際の“中心都市”として日本の先端である北海道の方が福岡よりしっくりくるという意見も見受けられました。
もちろん“ドーム球場”もあることから高校生にとっての大都市の印象からも逸脱しないのが札幌といえそうです。
日本を代表する都市は東京の一強!

今回の「日本の三大都市は…」の調査に出た都市名だけをランキングにしたところ、「東京」が第1位で90.4%もの高校生が回答をしていました。
東京は日本の首都として政治・経済・文化の中心であることに加え、高校生にとっては渋谷や新宿といった代表的な娯楽エリアから原宿のような憧れの場所があるのも魅力的なのでしょう。
続いて第2位は「大阪」で82.9%。
“東京・大阪”が二大都市なのはこの結果を見ても証明されています。
副首都構想の話題なども追い風に、いつか東京を超えるモノを生み出すかもしれません。
第3位は「名古屋」なのですが数字は47.9%。
2位の大阪からは大きく引き離されているということで、二大都市といえば「東京」「大阪」は確定なのは間違えないですが、「名古屋」となった時、納得しない国民がそれなりにいるのかもしれません。
第4位の「横浜」は12.9%。
東京圏の一部の都市というイメージを持っている人も少なくないですが、横浜市の人口が約376万人、大阪市が約282万人ですので、大阪市よりも多く、府県人口で見ても、神奈川県の人口は921万人。
大阪府は876万人と神奈川が圧倒。
物理的な数字で見ると東京都の次に大きい都道府県が神奈川・横浜となることで、4位まで押し上げられているのでしょう。
そんな横浜市民からすると、何がなんでも三大都市には入りたいと願っているのかもしれません。
第5位の「京都」も11.4%とそれなりに多い数字です。
古都としての伝統や寺社仏閣の存在から、日本で一番「日本らしさ」を最も感じる都市ということが、TOP5入りした一番の理由といえそうです。
第6位の福岡(9.3%)、第7位の札幌(5.7%)、第8位の仙台(2.1%)は各地方の中心都市。
その都市圏で住んでいる高校生からしたら「東京・大阪には負けるけど、その次は…」と考えているのでしょう。
また、福岡も札幌も仙台も食や観光名所が多く魅力的な街という共通点もありました。
第9位は神戸(1.8%)がランクイン。
- 「大きい都市の右腕的な存在」
- 「西のオシャレな街といえば」
という回答が高校生からはありました。
神戸は港町としてのオシャレなイメージがあり、観光都市としての印象も強いです。
流行の発信地としてのイメージもあるので、オシャレや流行に敏感な高校生からすると三大都市に入れたいのかもしれません。
第10位は沖縄で1.2%となりました。
高校生からは、
- 「文化がすばらしいから」
- 「異文化感が最高!」
- 「いつか住んでみたい都市」
といった声がありました。
沖縄は観光地としての知名度が高く、日本本土とは異なる独特の文化や言葉、リゾートイメージが強いことから、“日常とはまったく違う空気を味わえる場所”として高校生には人気で、都市という枠を超えて“特別な存在”として選ばれているようです。
今回の調査から、「三大都市」という枠組みはあるものの、高校生の中ではそのイメージがかなり自由に捉えられていることが分かりました。
知名度や経済力だけでなく、「遊べる」「かっこいい」「行ってみたい」といった感覚的な理由も都市選びに強く影響しているようです。
“正解の三大都市”があるというよりも、それぞれの感覚で選ばれているのが今のリアルであり、高校生にとっての「三大都市」という言葉自体は少しずつ意味が変わってきているのかもしれません。
(調査・文/ワカモノリサーチ)
調査期間 2026.4.17〜2026.4.20
調査機関 株式会社ワカモノリサーチ
調査対象 全国の現役高校生(男女)
有効回答数 334名
調査方法 インターネットリサーチ


