好きなドラマや映画に登場した場所へ、実際に行ってみたいと思ったことはありませんか?
作品の世界観を味わったり、登場人物と同じ場所で写真を撮ったり…。
そんな楽しみ方は「聖地巡礼」とも呼ばれ、今やエンタメの楽しみ方のひとつとなっています。
では、人気ドラマが話題になることで、実際にどれくらいの人がその場所を訪れるのでしょうか?
今回、TBS系ドラマ「VIVANT」の舞台のひとつとして知られる東京都調布市の「深大寺」について、興味深い分析結果が発表されました。
ドラマ放送期間中に約2.9万人増加!初詣の約56%に相当する規模に!

マーケティング分析を行う株式会社秤は、2026年7月26日から10月21日までの「VIVANT」続編の放送期間について、深大寺周辺の人の流れを分析しました。
その結果、放送期間の88日間で、深大寺への来訪者が約2.9万人上乗せされたと推計されています。
これは、2026年の初詣による来訪者の上乗せ分、約5.1万人の56%に相当する規模。
さらに、2026年10月の来訪者数は前年同月の約1.5倍になったといいます。
深大寺といえば、歴史ある寺院として知られる観光スポット。
そんな場所に、ドラマをきっかけとした新たな人の流れが生まれた可能性があるというのです。
放送翌日から人が増える!?11回中10回で来訪者数が上昇!
さらに注目したいのが、ドラマの放送日と来訪者数の関係です。
今回の分析では、続編の放送11回のうち10回で、放送翌日から4日間の人出が増加していました。
最も大きかった回では、約54%の増加が確認されたそうです。
一方、比較対象とした調布駅北口では、同じような大きな変化はほとんど見られませんでした。
つまり、調布市全体で人が増えたというよりも、深大寺という特定の場所に注目が集まっていた可能性があります。
ドラマを見た人が「今度の休みに行ってみよう」と考え、実際に足を運ぶ。
テレビで見た風景が、現実のお出かけ先になっているというわけです。
経済効果は約3.45億円!分析には生成AI「Claude」を活用!
そして今回、来訪者の増加に伴う経済効果も試算されました。
その金額は、なんと約3億4,500万円。
推計の幅は約1億8,700万円から5億5,100万円とされており、ドラマの影響が観光消費にもつながった可能性が示されています。
ただし、この数字は来訪者の増加分と1人あたりの観光消費額から計算した旅行全体の消費額であり、深大寺や調布市内で実際に使われた金額そのものではありません。
また、今回の分析には生成AI「Claude」が活用されました。
スマートフォンの位置情報を匿名化・統計化した人流データをもとに、約1,100ページにも及ぶ分析資料を作成。
従来なら約3,000万円規模の工数が見込まれる分析・資料作成について、同種のレポートを80万円(税別)で制作できるようになったとしています。
ドラマの影響をAIとデータで調べるという点も、今回の取り組みの特徴です。
人気ドラマを見て、気になった場所へ出かける。
そんな何気ない行動が積み重なることで、地域の観光にも大きな影響を与える可能性があることが示されました。
もちろん、来訪者数の増加すべてがドラマによるものだと断定できるわけではありません。
それでも、放送翌日から人出が増えるという結果は、テレビドラマが現実の行動にも影響を与えていることを考えるうえで興味深いものです。
SNSで見つけた場所や、好きな作品の舞台を訪れることが身近になった今。
次に話題となるドラマのロケ地にも、思わぬ観光ブームが訪れるかもしれません。
出典:株式会社秤
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000097108.html


