「実家暮らしの方がお金あるでしょ」「一人暮らしは生活だけで精一杯」――なんとなく、そんなイメージを持っている人も多いかもしれません。
でも、一人暮らしを始めた友だちを見ていると、「またグッズ増えてない?」「え、その遠征も行ったの?」みたいに、むしろ推し活が加速しているパターンも。
今回紹介するのは、「ひとり暮らし」と「実家暮らし」で、推しへのお金や時間の使い方がどう違うのかを比べた調査。意外にも、“推しに強い”のはひとり暮らしのようです。
ひとり暮らしの方が推し活率も年間予算も高かった

エイブルホールディングスが運営する「ひとりぐらし研究所」と推し活研究所は、18~49歳のひとり暮らし・実家暮らし1,501人を対象に、推し活について調査しました。
「推し活をしている」と答えた人は、ひとり暮らしが69.8%、実家暮らしが60.6%。約1割の差がつき、ひとり暮らしの方が推し活をしている人が多いことが分かりました。
さらに差が出たのがお金です。

毎月の推し活予算は、ひとり暮らしが平均16,928円、実家暮らしが12,991円。年間にすると、ひとり暮らし203,136円、実家暮らし155,892円となり、その差は47,224円でした。
「家賃がない実家暮らしの方が推しに使えそう」と思いきや、結果は逆。
平均値だけでなく中央値で比較しても、ひとり暮らしの方が年間22,140円高くなっています。
背景にありそうなのが、“自分で全部決められる”という自由度です。家賃や生活費はかかっても、残ったお金を何に使うかは自分次第。「今月はライブがあるから、ここに使う」「このグッズだけは絶対欲しい」と、自分の優先順位だけで決めやすいのかもしれません。
年収別に見ても違いがありました。
実家暮らしでは、年収が上がっても推し活予算は大きく変わらない傾向があった一方、ひとり暮らしでは年収が上がるほど推し活予算も増加。年収600万~800万円では、「月3万円以上」使う人が28.9%と約3割に達しています。
収入が増えたとき、その“余白”を推しに回す。そんな使い方が、ひとり暮らしではより強く表れているようです。
家中に推し、遠征もする。“自由な推し活”がひとり暮らしの強み?

違いは、お金だけではありません。
推しグッズを飾る場所を見ると、実家暮らしでは「クローゼットや押入れなどに保管している」が25.6%。4人に1人が、グッズを見えない場所にしまっていました。
一方、ひとり暮らしでは「玄関」が19.3%、「キッチン・ダイニング」が15.4%と、実家暮らしの3~4倍に。
玄関を開けたら推し。ごはんを食べても推し。寝る前も推し。
家族の目を気にする必要がないからこそ、“家全体を推し空間にする”こともできるようです。

推し活アイテムにも世代差があります。
10代では41.7%が「アクスタ/ぬいぐるみ」を持っており、「推し棚/推し祭壇」も25.0%と他年代より高い結果に。推しを“目に見える形”で部屋に置いておきたい人が多いようです。
一方、20代では「スマートTV」31.8%、「高音質スピーカー」29.9%、「プロジェクター」20.6%など、推しを見る・聴くための環境への投資が目立ちました。
グッズを集めるだけではなく、“部屋そのものを推し活仕様にする”方向へ進んでいるのかもしれません。

さらに、ひとり暮らしで「推しがいて良かったと思うこと」を聞くと、「寂しさが減った」が31.8%で、実家暮らしの2倍以上。「ストレスの軽減」も28.8%と、実家暮らしを上回りました。
一人で過ごす時間が多いからこそ、推しが“生活の中に誰かがいる感覚”をつくってくれているのかもしれません。
行動面でも、ひとり暮らしでは「遠征」が28.3%、「ファン同士の交流」が25.3%と、実家暮らしより10ポイント以上高い結果に。
「来週ライブあるから大阪行こう」
「終電気にしなくていいから泊まっちゃおう」
そんな判断もしやすく、推しをきっかけに行動範囲や人間関係まで広がっているようです。
今回の調査から見えてきたのは、「ひとり暮らし=お金がなくて趣味を我慢する」とは限らないということ。
むしろ、お金も時間も部屋も自分で決められるからこそ、“好きなものを中心に生活を組み立てる”人もいるようです。
実家なら実家の推し活、一人暮らしなら一人暮らしの推し活。
どこに住むかだけでなく、「自分の好きに、どれだけお金・時間・空間を使いたいか」。そんな視点も、これからの暮らし方を考える一つの基準になっていくのかもしれません。
出典:株式会社エイブル&パートナーズ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000227.000016136.html


