テレビ・新聞・ラジオが中心だった昭和・平成とは違い、令和の現在は様々な媒体から情報を得ることができます。
しかし、AIなどの発達により、SNSの中には「この報道は本当なのか?」と疑るようなニュースも増えました。
都市伝説の流行もあり、世間で報道されるニュースの裏を深堀りしたくなる一般人も増え、それらの出来事を解説するYoutuberやインフルエンサーも出現。
もはや“何を信じてよいのかがわからない”と言っても過言ではないくらい1つのニュースを様々な角度から知ることができるようになりました。
そんな情報過多の時代のこの先をけん引していく令和の若者たちは、日々報じられているニュースについてどの程度信用をしているのでしょうか。
令和の若者の8割超 SNSで投稿されているニュースは「信じていない」ことが判明!

まず、ワカモノリサーチでは、全国の14〜20歳の若者(男女)に
SNSで投稿されている“ニュースの内容”を信じていますか?
というアンケート調査を実施したところ、「信じていない」と回答した若者が85.5%という結果に。
SNSを日常で使っている若者は、その中にあるニュースをほとんど信じていないことがわかりました。
若者からは、
- 「フェイクニュースが多いから」
- 「デマが多いから」
- 「嘘の情報もあるから」
- 「誰が書いたかわからない」
- 「素人が発信できるから」
- 「SNSは誰でも好きなように発信できるから」
- 「内容を変えることができるから」
- 「個人が面白半分でかいたのが広まっただけかもしれないから」
- 「インプレッションのために切り抜くことが多いから」
など、とにかくフェイクが多いという回答が目立ちました。
素性のわからない人がバズり目的で大げさに書いたり、ウソを書いたりしているという認識も持っているようです。
また、
- 「AIつかわれすぎ」
- 「AIとか嘘のことも多いから」
- 「最近AIで作られた物も沢山あるから」
- 「最近AIによる生成画像・動画が多いから信じる前に一旦疑うようにしてる」
という“AI”を多用したフェイクニュースに疑問を投げかける若者も。
それでも、「AIニュースにだまされた」といった若者の声は皆無だったことから“ウソ前提”でSNSのニュースを見ていることもわかりました。
デジタルネイティブ世代の若者は大人が思っているほどSNSフェイクには騙されず、しっかり自分の目で判断できているのかもしれません。
一方、「信じている」と回答した14.5%の若者からは、
- 「投稿者にもよるけど、公式のだったら信じてる」
- 「Yahoo!等の大きい場所から配信されたものは信頼性があると思う」
- 「信用の厚い会社が電子版で配信しているニュースなら信じる」
- 「LINEニュースとかは信じる」
など、大手のニュースサイトからの情報なら信じているという回答が目立ちました。
そのため、出所が分からないニュースに関しては「信じていない」ともいえるため、公式ニュースサイト以外はウソと感じているのかもしれません。
また、
- 「信じているが、自分で正しいか確認している」
- 「絶対に正しい情報とは思ってないから一応調べるときはある」
という回答からも、SNSの報道が本当か否かを念のため自分で確かめているという用心深い若者もいたようです。
インフルエンサーの解説も基本「信じていない」それでもSNSのニュースよりは信憑性あり!?

続いて、全国の14〜20歳の若者(男女)に
昨今、ニュースを解説するインフルエンサーがいますが、そのインフルエンサーの言っていることを信じていますか?
というアンケート調査を実施。
すると、「信じていない」と回答した若者が75.8%となり、大多数の若者が信用に値しないと感じていることがわかった反面、24.2%の若者が「信じている」と回答。
SNSに投稿されているニュースよりかは信用できると思っている若者が多いこともわかりました。
まず、「信じていない」若者の回答を見ていくと、
- 「炎上商法を使っているから」
- 「自分が人気になりたいだけだと思うから」
- 「バズり目的の人もいるから」
- 「バズりのことだけ考えてそう」
- 「再生数のために少し盛ったりすることもある」
といった回答が多く、再生数を稼がないと収入に直結しないというインフルエンサーの性質上、話を大きくしていたり、フェイクを話しているという認識が根強く植え付けられている印象でした。
そのため、
- 「根拠が薄いから」
- 「個人の意見が含まれてる可能性があるから」
- 「自分の解釈で喋っているから」
- 「嘘つく人が一定数いるから」
と、専門家のようにしっかりとしたエビデンスが取れていないインフルエンサーがニュースを斬っているように見ている様子も伺えました。
ただ、インフルエンサーという職業が“フェイクも話す”や“バズりを意識する”という存在なことは周知されているため、仮に“ウソを動画で話していた”としても“そういうもの”と割り切れる懐の深さも令和の若者は持っているようでした。
そして、信じていない若者から最も多かった回答が、
- 「たかがインフルエンサーだから」
- 「だってインフルエンサーだから」
- 「所詮インフルエンサーだから」
- 「インフルエンサーはあまり信じていない」
- 「インフルエンサーは適当しか言わないから」
- 「インフルエンサーが言うことは正確かわからないから」
- 「そのインフルエンサー自体がどんな人かわからないから」
- 「そのインフルエンサーの思想が入っていることがほとんどだと感じるから」
- 「インフルエンサーは大抵ボーダーフリー出身の方が多く説得力がないから」
- 「インフルエンサーがいくら事前にそのニュースについて調べていても基本的に一旦疑うようにしています」
といった若者の声。
まるで「話を盛る生き物でしょ!」と言っているかのような冷めた声が多く寄せられました。
また、「しょせん」や「たかが」・「適当」といったニュアンスの意見を言う若者も多かったのも特徴。
インフルエンサーからしたら若者に支持をされていると思っていろいろ世間の話題を解説しているかもしれませんが、もしかしたら“裸の王様”という可能性も否定できないかもしれません。
一方、4人に1人の「信じている」と回答した若者の意見を見ていくと、
- 「その人はそのことについてしっかり調べていると思うから」
- 「ある程度調べてから発信していると思うから」
- 「その人が解説してきた過去のニュースを見てある程度信じる」
- 「そういう系の人は色々な情報を引っ張ってきてくれる」
- 「有名な人なら、ある程度自分の発言に責任を持っていると思うから」
- 「インフルエンサーは彼らなりに努力をして成り上がっているから」
- 「仕事でやってるから」
など“どの人が話しているか”をしっかり見ているという若者からの声が寄せられました。
SNSでは誰が書いたニュースかは不明です。
ですが、インフルエンサーの場合、自分の顔を出して責任を背負ってニュースを発信しているため、その分SNSの投稿より信頼する若者が多いことが伺えます。
また、
- 「コメントでデマかわかる」
- 「コメント欄などもみて間違ってないか少しは確認してるから」
といった回答もあり、動画やライブ配信のコンテンツで疑問に思ったことはコメントを見て判断をしているという若者もいました。
真実であれば称賛のコメントも多く、疑問が残るような発言をすればコメントが荒れることもあります。
その温度感をうまく見極めることができるのかもしれません。
テレビのニュースは「信じている」多数!「ガチ」「信憑性高い」など

次に、全国の14〜20歳の若者(男女)に
テレビで放送されている“ニュースの内容”を信じていますか?
というアンケートも実施したところ、74.5%の若者が「信じている」と回答し、SNSの投稿やニュースを発信するインフルエンサーとは違って、テレビの報道は大きく信用していることがわかりました。
そんな「信じている」と回答した若者からは、
- 「信憑性があるから放送されてると考えるため」
- 「テレビはスマホの情報より正確だから」
- 「テレビは正確な情報しか流れないと思っているから」
- 「情報が調べられていて正確性が高い」
- 「テレビほどの影響力なら嘘はあまりないだろうから」
- 「だいたいのニュースが根拠に基づいて作られていると思うから」
- 「多数の人が見るから発信側もそれなりの責任があるから」
- 「SNSよりも情報の出どころが明確だから」
など、情報の信憑性や正確性はどの媒体よりも信じている様子が伺えました。
つまり、テレビを見ない世代であってもニュースは別。
“テレビこそ真実を報道しているメディア”と考える若者は多いと言えそうです。
そのため、
- 「テレビで流れているから」
- 「テレビで流すくらいだから」
- 「地上波で報道しているから」
- 「テレビはガチだと思う」
と、テレビを信頼している若者も多数存在しました。
“いくらなんでもテレビはウソをつかないだろう”と感じているのでしょう。
他には、SNSやインフルエンサーとの制作の違いに言及する声も多く、
- 「多くの人が関わって放送しているから」
- 「ニュースとして出る前にテレビならファクトチェックすると思ったから」
- 「ある程度情報を出すのに色んな人にチェックされるから」
など、多くのスタッフや関係者が携わってニュース番組を放送しているという安心感からも信じているようです。
SNS系の動画は少人数、場合によっては一人で制作できてしまうため、その人の考えがダイレクトに反映されます。
しかし、テレビではそうはいかないことが信じるに値するか否かのボーダーラインになっているのかもしれません。
一方、テレビのニュースであっても「信じていない」と回答した25.5%の若者からは、
- 「偏りがある報道があるから」
- 「偏った情報を報道してる可能性がある」
- 「テレビ局の報道の仕方に偏りがあると思っているから」
- 「嘘が多いときくから」
- 「誇張してある部分があるから」
- 「いくらでも編集出来るから」
- 「オールドメディアの情報は情報操作されている可能性を否定しきれないから」
など“偏向報道”に対しての意見がメインとなりました。
この背景にはSNSなどで、“テレビでは@@と報じられていたけどその裏には…”といったような内容の動画が拡散される影響もあるようで、若者の多数が「信じていない」と言っているSNSやインフルエンザ―の存在を信じてしまった結果、テレビを信じないという矛盾もあったようです。
また、
- 「テレビは都合のいいところだけを切り取って放送するから」
- 「自分たちに都合の悪いことは報道しないから」
といった“自分の手を汚さない”報道や、“変な切り取りをして事実と違う捉え方をされてしまう”報道に嫌気がさしてしまいテレビを信じたくないという若者も一定数存在するようです。
令和の若者 TikTok×インフルエンサーは「ほぼ信用しない」という結果に

全国の14〜20歳の若者(男女)には
あなたにとって、信用に値しないニュースを報じているメディアはどれですか?
という調査もしました。
すると、最も多かったのが「TikTok」(53.9%)で、次いで「X」 (26.8%)という結果に。
TikTokとXだけで約8割を集め、信用していないメディアの2トップとなりました。
TikTokが信用に値しないと考えている若者からは、
- 「フェイクニュースが多いから」
- 「TikTokは嘘の情報しかないから」
- 「インターネットを理解せずに情報を流す人間が多いから」
- 「適当なニュースばっかり」
- 「誤情報が出回りすぎてるから」
など、実際に利用していてフェイクな話題を提供された経験から、ニュースに関しては信用に値しないと考えているようです。
また、温度感的には「ウソ前提」でTikTokを見ている若者も。
「最初から信用してみていない」という若者もおり、単純に娯楽として楽しむ媒体としての利用に留まっている現状もありそうです。
また、
- 「誰でも投稿できるから」
- 「誰かわからない」
- 「誰でも好きなように投稿できるから」
- 「誰でも気軽だから」
- 「誰でも自由に投稿できるから」
- 「TikTokはほんとに自由だから」
といった、自由に発信できる反面、それがニュースとなると半信半疑になってしまう若者もいたそうです。
他には、
- 「バズリ目的が多いいから」
- 「再生数稼ぎが丸見え」
- 「バズ狙いで事を大きくしてそう」
- 「人の目を引くためのリールが多く作られているから」
- 「民度が低いから」
- 「民度が低く、子供が多いから」
など、民度の低い投稿者・配信者が再生数やバズることを目的にウソのニュースを並べているとまで考えている若者もいたそうです。
ここまでくると“TikTokでニュース系を配信しているインフルエンサー”は令和の若者の誰にも信用されていないという残酷な結果のみが待っていると言えそうです。
Xが信用に値しないと考えている若者からも、
- 「よくデマが流れてるから」
- 「結構嘘のことが多いから」
- 「誰が投稿したか分からないから」
- 「バズるために適当なこと言ってそうだから」
など、TikTokを信用しない若者と同じような回答が寄せられていました。
また、
- 「ただの悪口の巣窟」
- 「いちばん簡単に嘘がつけるから」
- 「治安悪そう」
- 「変なのがたくさんいる」
- 「偏った思想を持つ人が多いため」
といった、治安の悪さや変わった人の多さを理由にする声は、TikTokより多くなりました。
過激な発言をするユーザーも多く、TikTokに比べ匿名性も保たれているため、今や最も炎上しているSNSとも言えるのがこの「X」。
その状況をしっかり理解している若者にとって、Xに投稿されているニュースなど目にも止まらないのかもしれません。
信頼できるニュースにするなら「1つの情報だけで信じない」が鉄則
最後に14〜20歳の若者(男女)に
信頼できるニュースの情報をどうやって入手しているのか?
についても回答をしてもらいました。

若者たちの回答から見えてきたのは、ひとつのメディアや情報をそのまま信じるのではなく、複数の情報源を照らし合わせながら真偽を判断しようとする姿勢です。
テレビやSNS、検索、新聞、専門家の意見などを組み合わせるほか、公式サイトや公式アカウント、NHKといった信頼性の高いと感じる発信元を重視する声も目立ちました。
また、親や身近な人との会話を通じて情報を確かめる若者もいるようです。
SNSで大量の情報に触れる世代だからこそ、「どこで見たか」だけでなく、「ほかの情報と一致しているか」「発信元は信頼できるか」まで確認することが、若者にとっての新しいニュースの見極め方になっているのかもしれません。
そして、今回の調査から見えてきたのは、令和の若者が「SNS世代=SNSの情報を何でも信じる世代」ではないということ。
むしろ、TikTokやXのニュースにはかなり厳しい目を向け、インフルエンサーの解説にも「バズりたいだけでは?」と冷静にツッコミを入れていました。
一方で、テレビや公式サイトなど、発信元や責任の所在がはっきりしている情報には一定の信頼を寄せているようです。
とはいえ、テレビだから絶対、公式だから100%というわけでもなく、複数のメディアを見比べたり、検索したり、コメント欄まで確認したりと、ニュースひとつを見るにも若者なりの“情報オーディション”が行われていました。
若者たちのように、まずは疑い、調べ、比べてから判断する。
これからのニュースとの付き合い方は「信じるか信じないかはあなた次第」ではなく「信じる前に一回検索」が正解なのかもしれません。
(調査・文/ワカモノリサーチ)
調査期間 2026.7.6〜2026.7.14
調査機関 株式会社ワカモノリサーチ
調査対象 全国の14歳〜20歳の(男女)
有効回答数 447名
調査方法 インターネットリサーチ


