SNS利用者の約8割が「ネット特定は問題」と回答 “特定班”をめぐる本音とは
SNSを見ていると、炎上した人に対して「学校どこ?」「本名が特定された」などの投稿や、“特定班”と呼ばれる人たちの動きを目にすることがあります。
一方で、「どこまでなら許されるの?」「もし自分が特定されたら怖い」と感じたことがある人も多いのではないでしょうか。
今回は、株式会社VALUE FIRSTがSNS利用者400人を対象に実施した「個人情報の特定」に関する調査をもとに、SNS利用者が“特定文化”をどう受け止めているのかを見ていきます。
SNS利用者の約半数が「特定班」を日常的に目にしている

調査ではまず、「SNSでネット特定班の動きをどのくらい目にするか」を尋ねました。
その結果、「よく見る」が29人、「たまに見る」が178人となり、合わせて207人、全体の約52%が日常的に特定行為を目にしていると回答しました。
一方で、「ほとんど見ない」は121人、「まったく見たことがない」は72人でしたが、それでも半数以上の人がタイムライン上で特定行為を見かけていることになります。
SNSでは炎上した投稿とともに個人情報を探そうとする動きが広がることもあり、「特定」が身近なものになっている現状がうかがえます。

続いて、「特定班」を見たときの印象を聞くと、「推理として面白い」が44人、「娯楽として楽しんでいる」が43人と、エンターテインメントとして見ている人も一定数いました。
しかし、それ以上に多かったのが、「行き過ぎが心配」が228人、「プライバシーが気になる」が185人という回答です。
「時と場合による」が74人、「何も感じない」が25人という声もありましたが、多くの利用者は面白さよりも危険性を強く意識していることが分かりました。
見ているだけなら「推理ゲーム」のように感じても、自分が対象になることを想像すると、不安を覚える人も少なくないのかもしれません。
約8割が「特定は問題」と認識 被害時は生活を変える人も多数

「ネット上で個人を特定する行為をどのくらい問題だと思うか」という質問では、「深刻な問題だと思う」が146人、「多少問題だと思う」が158人でした。
合わせると304人、全体の76%が「特定行為は問題がある」と考えています。
一方、「どちらとも言えない」は73人、「あまり問題だと思わない」は20人、「まったく問題だと思わない」は3人と、問題視しない人は少数派でした。
SNSでは特定行為が「正義」や「暴露」として扱われる場面もありますが、多くの利用者は、個人情報の拡散には大きなリスクがあると受け止めているようです。

さらに、「もし自分や知人が特定被害に遭ったらどうするか」という質問では、「専門家・公的機関へ相談する」が230人、「SNSアカウントを削除・非公開・投稿停止にする」が90人でした。
合わせて320人、全体の80%が「身を守るために生活や行動を変える」と回答しています。
そのほか、「自身の投稿を見直す」が45人、「家族や友人へ相談する」が20人、「何もしない」は10人という結果でした。
一度個人情報が拡散されると、自分だけで対処することは難しく、専門家や周囲の支援が必要になるケースも少なくありません。
今回の調査からは、SNS上で「特定」が日常的に目に入るようになった一方で、多くの利用者はその危険性も十分に認識していることが分かりました。
タイムラインでは一時的な話題として消費されることがあっても、特定された本人にとっては生活や安全に関わる深刻な問題になり得ます。
発信する側も見る側も、「ここから先は個人の権利やプライバシーを侵害する行為ではないか」という視点を持ちながら、SNSと向き合うことがこれまで以上に求められているのかもしれません。
出典:株式会社VALUE FIRST
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000047794.html


