スマホやSNS、動画配信サービスなど、さまざまな娯楽が身近にある令和の高校生。
そんな中で「本を読む」という習慣はどれくらい残っているのでしょうか。
一昔前までは、読書は学力向上や教養のためにも大切と言われてきましたが、スマホ世代とも言われる今の高校生はどれくらい本を読んでいるのか気になるところです。
そこで全国の現役高校生に読書に関するある調査をしてみました。
読書を「しない」高校生が54.8% 半数以上が本を読まない結果に

ワカモノリサーチでは全国の現役高校生(男女)に
あなたは、読書をしますか?
というアンケート調査をしたところ、
「読書をする」が45.2%
「読書をしない」が54.8%
となり、半数以上の高校生が「読書をしない」という結果になりました。
では、なぜ読書をしないのでしょうか。
その理由で最も多かったのが、
- 「スマホがあるから」
- 「スマホばっかり」
- 「スマホ見ちゃう」
- 「YouTubeをみるから」
といった回答。
やはり、スマホでSNSや動画を見るのが当たり前となった昨今。
デジタルに費やす時間が増えたことで、本を読む時間が減っている高校生も多いようです。
また、かなり率直なコメントとして「昔は読んでいたが、今はドーパミン中毒のガキだから」という回答もあったことから、
スマホ環境の影響を自覚している高校生も中にはいるのかもしれません。
また、他にも目立ったのが、
- 「読書は楽しくないから」
- 「おもしろくない」
- 「読むのが嫌い」
- 「活字が苦手。。。」「興味が無いから」
- 「めんどくさい」
といった、読書そのものが苦手・面倒くさいと感じている高校生の声です。
読書というと「勉強」というイメージが強く根付いているようで、娯楽として楽しむには、少しハードルが高いものとして感じている高校生も多いのかもしれません。
時間の問題の理由にする高校生もいました。
- 「時間がない」
- 「忙しい」
- 「時間の問題」
- 「する機会がない」
などの声も見られたことから、勉強や部活、スマホなどさまざまなことに時間を使う高校生にとって、読書は優先順位が下がりやすいのかもしれません。
上記のこのように、
- スマホなど別の娯楽がある
- 読書が苦手
- 時間がなくて読むきっかけがない
この3つの傾向が令和の現役高校生の読書離れを引き起こしてします。
この高校生に読書をさせるとなると…
“時間がなくても簡単に読めてSNSより楽しくて有益なもの”となります。
このハードルを越えるのはかなり難易度が高いため、今度、若者にどうやって読書を指せるかは難しい問題になりそうです。
読書する高校生の頻度ランキング 1位は「3か月に1冊」“毎日読む”読書家は少数派

続いて、ワカモノリサーチでは「読書をする」と回答した高校生に「どのくらいの頻度で読書をしますか?」というアンケート調査を実施。
その結果をランキングにしたところ、第1位は「3か月に1冊」(35.9%)となりました。
理由を見ていくと、
- 「あまり好んで読書はしない」
- 「漫画のが面白い」
- 「最近は漫画に気を取られているから」
- 「あんまりしないから。気になる本がないゲームが好き」
といった回答が目立ちました。
ここからは、読書そのものがそこまで好きではなく、読書以外に好きなものがある高校生が多いことが伺えます。
スマホや漫画など別の娯楽が多い今、本よりもそちらを優先してしまう高校生も少なくないのでしょう。
それでも「3か月に1冊」、しっかり読書を指定のであればむしろ多い数字なのかもしれません。
また、
- 「ハマったやつしか読まない」
- 「いい本が無い」
といった声も。
興味のある本に出会ったときだけ読むという“きっかけ型の読書”をしている高校生にとっては、そのくらいの頻度でしか“良い本”に巡り合えないのでしょう。
「たまに読みたくなる」という高校生もいたので、“そろそろ本を読みたい”というきっかけになる時間もこのくらいなのかもしれません。
他には、
- 「読み始めてからが長いから」
- 「隙間時間に少しずつだけ読んでるから」
という回答もあり、忙しい高校生活の中、一冊を読み切るのに3か月くらいかかることもあるのでしょう。
その結果、「3か月に1冊」と回答した高校生もいたようです。
続いて、第2位は「1か月に1冊」(19.5%)でした。
注目の意見としては、
- 「学校で読ませられるから」
- 「学校の朝の時間で読むから」
といった回答。
自分の意志ではなく、学校の時間などがきっかけになって本を読んでいるようです。
また、
- 「月によるけど勉強と趣味でいそがしくてそんなに読めない」
- 「他に趣味ができて時間がなくなってしまったから」
といった回答もありました。
高校生活は勉強や部活、趣味など忙しいため、月に1冊程度が現実的な読書量なのかもしれません。
第3位は「1週間に1冊」(16.4%)です。
高校生からは、
- 「読書が好きだから」
- 「本を読むのが好きだから」
- 「好きなので」
といった、シンプルに本が好きという理由が多く見られました。
この結果から、読書が趣味の高校生も一定数いることがわかります。
また、「知見が増えるような気がするから」という声も。
本を読むことで知識が増えるというイメージを持っている高校生もいるようです。
さらに、
- 「週1で借りに行くため」
- 「家にたくさん本棚があるから」
といった回答もあり、読書をするルーティーンがあり、それを1週間の楽しみにしている高校生や家の本棚から「今日は何を読もうかな」と楽しみにしている高校生もいるようです。
第4位は「2週間に1冊」(14.1%)。
この回答をした高校生は比較的“読書好き”が多い傾向にありました。
理由を見ていくと、
- 「毎日ちょっとずつ読むから」
- 「読むの遅いから」
- 「部活や勉強で忙しくてあまり読書できていないから。でも読書は好きなので時間があればしたい」
- 「たまに読み返したくなる本があるから」
など、読書は好きだけど、読むスピードや時間、自身の読書のやり方などから「2週間に1冊」となっているようでした。
そのため、読書をする時間がもっとあれば、読めるだけ読みたいと関している様子もうかがえました。
さらに、「語彙を増やしたいから」といった回答もあったことから、読書を勉強の一環として考えている高校生もいるようです。
第5位は「1日に1冊」(7.8%)。
- 「好きなので」
- 「読書がしゅみ」
- 「本大好き!」
といった回答があり、かなりの読書好きの高校生も一定数ですがいることがわかりました。
また、
- 「よく電子書籍などを読むから」
- 「電子書籍をよく読むから」
という高校生も。
読書好きになると紙の本だけでなく、電子書籍などデジタルで読書をしている傾向も垣間見えました。
さらに、「知性を感じさせたい」といった声もありました。
毎日読書をしているキャラを周知させることで「あの人って頭よさそうだよね!」と思われたい願望があるのかもしれません。
今回の調査では、令和の現役高校生の半数以上が本を読まないことが明らかになりました。
また、読書をする高校生の中でも、頻繁に本を読む高校生はそこまで多くないこともわかりました。
スマホやSNSが当たり前になった令和の時代。
読書は少しずつ遠い存在になりつつあるのかもしれません。
それでも、本の世界にハマる高校生が一定数いるのも事実。
今後、電子書籍やSNS発の小説など、新しい形の読書が広がることで、若者と本との距離がまた変わっていくのかもしれません。
(調査・文/ワカモノリサーチ)
調査期間 2026.2.27〜2026.3.12
調査機関 株式会社ワカモノリサーチ
調査対象 全国の現役高校生(男女)
有効回答数 283名
調査方法 インターネットリサーチ


