夏の夜空を彩る風物詩といえば「花火大会」です。
近年、暑さ対策もあり、秋頃の花火大会も増えましたが、やはり“夏だからこそ見たい”という人も多いのではないでしょうか。
そんな、夜空いっぱいに開く花火を見ながら、「きれい!」と思う気持ちを持つ人もいれば、「人が多すぎで見れないし…」というため息を吐いている人もいそうです。
「行きたくない派」人混み・暑さ・疲れ…「花火より体力」を重視する傾向に

今回ワカモノリサーチでは、全国の15〜19歳の若者(男女)に
この夏“花火大会”に混んでいても行きたいですか?
というアンケート調査を実施。
その結果、「行きたい」が49.9%、「行きたくない」が50.1%となり、わずかではありますが、「行きたくない派」が多数派となりました。
なぜ、そこまで行きたくないのか?
その理由を見ていくと、
- 「人混みは好きじゃないから」
- 「人混み嫌いです」
- 「人がいっぱいいるから」
- 「人混みが苦手だから」
- 「大勢が嫌い」
といった、シンプルに“人混みが嫌い”という回答が多く集まりました。
スポーツやライブのイベントでも数万人規模の人混みになりますが、花火大会は桁外れ。
数十万人から大きな花火大会ですと100万人規模の来場者となるため、日本の行事で最も人が集まると言っても過言ではありません。
そんな“キング オブ 人混みイベント”に行こうなど到底思わない若者がかなりの数いることがわかりました。
また、人混みにいることで、
- 「単に人が多いと疲れるからです」
- 「人で酔う」
- 「いつも気持ち悪くなるから行きたくない」
など、同じ環境にいる“人そのもの”に体力を持っていかれて疲弊する若者も少なくないようです。
- 「人が多くて花火に集中できないから」
- 「落ち着いて見たい」
- 「屋台でなにか買うにも道の端の方に行かないと買えないし…」
- 「人がたくさんいて行きや帰りで大変だから」
といった“人が多いと、そもそも花火が楽しめない”という声も目立ちました。
行き帰りの混雑や、会場の熱気まで含めてトータルで“しんどいイベント”として見ている若者も一定数いるため、花火大会という真夏の最高のイベントで、“人が多すぎで楽しめないし体調を崩す”という最悪なシチュエーションになっている若者もいるのかもしれません。
他には、
- 「暑苦しいから」
- 「ただでさえ暑いのに人の熱気でさらに暑くなるから」
- 「混み過ぎて帰れないから、暑いから」
- 「暑すぎ!ベタベタになるのが嫌だから」
と、近年の猛暑がダイレクトに影響している意見もありました。
猛暑・酷暑の中の人混みは、もはや“サウナ状態”。
真面目な意見として「命に関わる暑さだから」という回答もあったことから、自分の命を削ってまで行くべきイベントではないという感覚が一定の若者にはあるのかもしれません。
「行きたい派」花火のきれいさと「夏を感じたい」気持ちでプラマイゼロに
一方で、「混んでいても行きたい」と回答した49.9%の若者からは、
- 「花火が好きだから」
- 「綺麗で、友達と楽しめるから」
- 「夏の風物詩として花火を見るのが好きだから」
- 「個人的に人の多さよりも花火のきれいさの方に重きを置いているから」
と、花火愛の感じ取れる回答が目立ちました。
中でも、
- 「花火大会は夏って感じがする」
- 「綺麗だし、夏が来たっていう感じがでて感動できるから」
といった、“季節感”を大事にする声もありました。
暑さや人混みに辛さを感じているのかもしれませんが、それ以上に花火大会にいくことで“夏を生きているな”と感じ取れる感覚の方を「行きたい派」は大切にしているのかもしれません。
そんな背景があるからか、
- 「人ごみは苦手だけど花火は好きだから」
- 「花火は好きやけど家に着いたら疲労感えぐい」
- 「しんどいのは分かっているけど、夏を感じたい」
など、覚悟を決めて花火大会に行くという若者の回答もありました。
また、
- 「祭りってそういうもの」
- 「夜店でいろいろ買って食べるのが楽しいから」
- 「これぞ夏祭りという雰囲気を存分に楽しめるから」
と、花火大会と祭りをセットで考えているような意見も。
そのため、花火大会はメインであっても、浴衣を着て、かき氷や焼きそばを買い、金魚すくいもする…
そんなお祭り的な遊びを楽しみにしている若者もいるようです。
人混みを肯定的に捉えている若者も。
- 「やっぱり花火大会は人が多い方がおもしろい」
- 「わいわいみんなで盛り上がっているのは好きだから」
- 「知らない人も含めてみんなで花火を見るのが素敵だと思うから」
- 「多くの人と一緒に盛り上がれるから」
- 「花火はみんなで時間を作り合う素敵な瞬間だから」
- 「全ての人が同じ思いで体験できるイベントが好きだから」
といったコメントからは、“同じ空を見上げる一体感”に価値を感じている様子もうかがえます。
また、多くの人が集まることで人間観察もできるとあり、人混みの辛さを上回る「楽しさ」を体感している若者もいました。
少数派の意見ではありますが、
- 「夏の風物詩であり、儚いひと夏の夢だからです」
- 「花火職人のひとがコレで食い繋いでると考えると我々はなんて楽な形でその努力の結晶を見ることができるんだと考え、とても優越感を感じられるからです」
といった世界観が強い回答もありました。
ここまで来ると、もはや“考察系花火オタク”の域に入っているともいえそうです。
花火そのものは好きでも、「人混み」と「猛暑」を天秤にかけた結果、「行きたくない」を選ぶ若者が半数を超える結果となりました。
一方で、「夏を感じたい」「みんなで同じ空を見上げたい」という気持ちが、その大変さを上回る若者もほぼ半数。
令和の花火大会は、花火を見るイベントであると同時に、自分にとって”夏らしさ”をどこまで求めるかが試されるイベントなのかもしれません。
(調査・文/ワカモノリサーチ)
調査期間 2026.5.22〜2025.6.4
調査機関 株式会社ワカモノリサーチ
調査対象 全国の15歳〜19歳の若者(男女)
有効回答数 491名
調査方法 インターネットリサーチ


