「日本酒って、ちょっと大人っぽくて難しそう」。
そんなイメージを持っている若者も少なくないかもしれません。
では、“日本酒をあまり飲まない若者”に日本酒を選んでもらうには、どうすればいいのでしょうか。
その答えを、大学生自身がマーケティングの視点から考える取り組みが行われています。
「伝統は守るだけでは残らない」大学生が日本酒マーケを学ぶ

愛知県の学生団体「和醸会」に向けて、創業119年の機械工具専門商社・株式会社ノダキの野田典嗣社長が、「伝統は、守るだけでは残らない。―日本文化を世界へつなぐということ―」をテーマに講演しました。
ユネスコ無形文化遺産にも登録された「伝統的酒造り」ですが、国内の清酒市場は長期的に縮小傾向にあります。
そこで学生たちが考えたのが、日本酒を“若い世代にどう伝えるか”。
「誰に届けるのか」「どんな価値を感じてもらうのか」「どうすれば手に取ってもらえるのか」といったマーケティングやブランディングの考え方を、日本酒に当てはめていきました。
昔からあるものを、そのまま残すだけではなく、“今の世代に伝わる言葉”へ変換する。
そう考えると、伝統文化も少し身近なテーマになってきそうです。
日本酒を飲まない人に、どうすれば飲んでもらえる?
講演では、普段あまりお酒を飲まない野田社長に、学生たちが日本酒の魅力をプレゼンする場面も。
味や香りだけでなく、産地の個性や地域の歴史、酒器なども含め、「お酒」ではなく「旅」や「ストーリー」として日本酒を伝えるアイデアも出たそうです。
日本酒好きに魅力を語るのではなく、「日本酒ってよく分からない」という人をどう振り向かせるか。
そこに、若者ならではの視点が生かされています。
和醸会は2026年3月に発足した、愛知県の大学生を中心とする団体。
SNSやイベント、商品開発などを通じて、日本酒や日本文化を同世代へ伝える活動を行っています。
2026年12月中旬には、関谷醸造株式会社と企画したオリジナル日本酒「酒池肉林」の発売も予定されています。
メンバーからは、大学で学んだマーケティングを実際の活動に生かし、「同じ若い世代に日本酒をもっと知ってもらいたい」という声も上がっています。
「日本酒=渋い」「詳しい人が飲むもの」と思っている若者の感覚を一番理解できるのも、同じ若者なのかもしれません。
伝統を残すために、ずっと同じ形を守り続けるのではなく、SNSや商品開発など、その時代に合った方法で魅力を伝え直していく。
若者が伝統文化を“自分たちの言葉”に翻訳することが、日本酒を次の世代へつなぐ新しい方法になっていくのかもしれません。
出典:株式会社ノダキ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000115160.html


