大学では、授業で学んだ知識を生かして企業と一緒に商品を開発する取り組みが行われています。
自分たちで商品の名前を考えたり、パッケージをデザインしたり、実際に販売されるまでの工程に携わったり…。
普段お店で見かける商品が、実は同世代の学生たちのアイデアから生まれていることもあるのです。
そんな中、埼玉県の大学生たちが地元の醸造所と協力して開発した、ちょっと珍しい商品が話題となっています。
その商品とは、なんと「みかん」を使ったクラフトビール。
しかも、ただ新しい味の商品を作るだけではなく、地域が抱える課題の解決にもつながっているのです。
大学生が企画から製造まで参加!地元のみかんを使ったクラフトビールが完成!

埼玉県新座市にある十文字学園女子大学は、地元の醸造所「新座クラフト」と共同で、オリジナルクラフトビール「BELLUME 美橙(ベルーメ ビトウ)」を開発しました。
使用されているのは、埼玉県ときがわ町で栽培されている「福みかん」。
学生たちは2026年6月からプロジェクトに参加し、商品の企画や味、香りの検討、ラベルデザインなどに取り組んできました。
食品開発学科の学生が味や香りを考え、社会情報デザイン学科の学生が商品名やラベルデザインを担当。
さらに、プロの指導を受けながら原料の仕込みや発酵、熟成などの製造工程も経験し、商品化まで実現させました。
ちなみに「美橙」という名前は、学生たちの投票によって決定。
みかんを連想させる「橙」と、素材や生産者の思いを表す「美」を組み合わせたものです。
単に授業でアイデアを発表するだけではなく、実際に販売する商品を作り上げたというのは、学生たちにとっても貴重な経験となったことでしょう。
売り物にならないみかんが商品に!学生の発想が農家支援にも!
そして、今回のプロジェクトで注目したいのが、原料となるみかんの選び方です。
実は「BELLUME 美橙」に使われている福みかんには、形や見た目などの理由で市場に出すことが難しい規格外品が含まれています。
味には問題がなくても、見た目が基準に合わないために販売しづらい農作物。
こうした食材を別の商品に生まれ変わらせることは、フードロス削減にもつながります。
今回のクラフトビールは、地域の農家を支援すると同時に、これまで十分に活用できなかった食材に新しい価値を与える取り組みでもあるのです。
また、味についてもZ世代に親しまれる商品を目指し、みかんのやさしい香りと爽やかさを意識して開発されました。
若い世代の感覚と、地域の特産品を組み合わせた商品といえそうです。
商品開発は大学での学びから!将来の仕事にもつながる経験に
今回のクラフトビールは、2026年10月23日に大学内でお披露目され、24日と25日の学園祭で販売が始まりました。
大学生たちが企業と協力しながら、企画から製造、販売まで経験した今回のプロジェクト。
高校生の中にも、将来は食品メーカーで働きたい人や、自分のアイデアを商品にしてみたいと考えている人がいるのではないでしょうか。
大学で学ぶことは、必ずしも教室の中だけで完結するものではありません。
今回のように、地域の企業や農家と協力して商品を生み出す機会もあります。
しかも、学生たちの挑戦が地域の活性化やフードロス削減につながっている点も印象的です。
自分たちが考えた商品が実際に形になり、誰かの役に立つ。
そんな経験ができることも、大学で学ぶ面白さのひとつなのかもしれません。
出典:十文字学園女子大学
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000181242.html

