9〜11月は、体育祭や文化祭、合唱コンクール、修学旅行など、学校行事が集中する季節。
楽しみにしている人がいる一方、「朝ちゃんと起きられるかな」「長時間立っていられるかな」と不安を感じる人もいます。
特に、朝起きづらかったり、立っていると気分が悪くなったりする「起立性調節障害(OD)」の子にとって、学校行事は大きな負担になることもあるようです。
最も参加を見送りやすいのは「体育祭・運動会」

一般社団法人 起立性調節障害改善協会が、小学生〜高校生の子どもを持つ保護者110人に調査したところ、この1年で参加を見送った・途中離脱した学校行事の1位は「体育祭・運動会」で23.5%でした。
「遠足・校外学習」と「朝礼・全校集会」はそれぞれ11.8%、「修学旅行・宿泊行事」は10.6%、「文化祭・学園祭」は10.0%となっています。

行事で大変だったことは、「朝の集合時間の早さ」が17.5%で最多。続いて「長時間立ち続けること」16.5%、「屋外での高温や日差し」13.0%、「当日に向けての緊張や不安」12.5%でした。
さらに、行事後に体調を崩したり、練習期間の疲れが負担になったりするケースもあります。
周りからは普通の学校行事に見えていても、“朝が早い”“長時間立つ”といったこと自体が、大きな壁になっている子もいるようです。
「途中参加OK」の配慮も でも理解不足は残る

学校側の対応では、「途中参加・途中退出を認めてもらえた」が23.5%で最多でした。
「出欠の扱いを配慮してもらえた」が13.4%、「役割や係を調整してもらえた」「待機できる場所を用意してもらえた」がそれぞれ12.1%となっています。
全員が同じ形で参加するのではなく、「途中から参加する」「体調が悪くなったら休む」といった柔軟な対応をする学校もあるようです。

保護者も「学校に事前に体調を伝えた」が28.8%、「本人と参加について話し合った」が21.5%、「診断書や医師の意見書を提出した」が14.7%と、行事に向けてさまざまな準備をしています。
一方、周囲から言われて気になった言葉では、「気持ちの問題では」12.7%、「本当に体調が悪いの」11.4%、「うちの子も朝は弱い」「思い出になるのに、もったいない」がそれぞれ10.8%でした。
起立性調節障害は外見から分かりにくいため、体調不良が周囲に伝わりにくいこともあります。
学校行事は「全員が最初から最後まで参加する」ことだけがゴールではないはず。
途中から参加する、休憩しながら参加する、体調によっては見送る――。
友だちが体育祭を休んだり途中で抜けたりしたとき、その人なりの事情があるかもしれないと知っておくだけでも、学校行事の空気は少し変わっていくのかもしれません。
出典:一般社団法人 起立性調節障害改善協会
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000097246.html


