“ダメだとわかっていても、ついついやっちゃう”
学校生活にはそんな“誘惑”がたくさん存在します。
その中で「教科書に落書きしちゃった!」なんて経験は誰にでも一度はあるはず。
自分の好きなキャラクターや先生の似顔絵…色々な落書きがある中で「歴史上の偉人達に落書き」をして偉人たちをカスタマイズする強者もクラスにいました。
この「教科書落書き」の“伝統文化”は今の令和の若者たちにも受け継がれているのでしょうか。
教科書の歴史上の偉人に「落書きしたことがある」と回答した高校生は全体の42.7%

ワカモノリサーチでは全国の現役高校生に
教科書の偉人に落書きしたことがありますか?
というアンケートを実施したところ、42.7%が「ある」と回答する結果となりました。
その理由を見てみると…
- 「歴史の教科書落書きだらけ」
- 「教科書に顔が載ってるたびにやってます笑」
- 「名前を書ききれないほど、ほとんどの偉人に落書きしてました」
などといった“落書き常習犯”の高校生からの回答が印象に残りました。
どの偉人にも落書きしてしまう「クセ」は昨今の加工カルチャーも影響しているのか。
加工しないと気が済まない世代としては“当然な結果”なのかもしれません。
また、具体的な回答として
- 「禿げてる人に髪の毛生やし、女の人に髭を描いた」
- 「誰か忘れましたが、江戸時代くらいの人に前髪をはやし、ほくろをつけて米津玄師にしました」
といった、ルッキズムや多様性に感化れた落書きや、江戸時代の偉人を令和にカスタマイズしたりと、単に「暇つぶし」と「いたずら心」の域を越え、芸術性の高い落書きをする高校生も存在するようです。
他には、
- 「授業がひま」
- 「授業つまらんから」
- 「だって授業つまんないんだもん」
といった授業に興味がわかず、暇つぶしに落書きをしている高校生の意見も目立ちました。
逆に言えば、“授業が面白ければ教科書に落書きはしない”とも言えます。
教科書への落書きの多さと授業への魅力度に関係があるとするなら…
より、先生は高校生が関心を持つ授業を心がける必要があるかもしれません。
落書きされる偉人第1位は、全員の記憶に何故か刻まれるあの宣教師!

また、ワカモノリサーチでは「教科書の偉人に落書きをした」と回答した若者に
誰に落書きをしたか?
という調査も実施。
その結果をランキングにしたところ、栄えある第1位に「フランシスコ・ザビエル」(41.9%)が輝きました!
気になる理由を見てみると
- 「髪の毛を生やした」
- 「髭を濃くした」
といった、ザビエルに“無いもの追加”する回答が目立ち、 まるでぬり絵のようにチャームポイントである“てっぺんを増毛”する高校生が多い結果となりました。
またもっと強者の回答として
- 「てかてかにした」
- 「ザビエルを反対にして髭にペンギンを書いてた」
という発想豊かな意見も。
古くから「落書きされがちな偉人」の代表格として語られる存在ですが、令和の現役高校生の間でもその“人気”は健在です。
続いて第2位には、日本史の中心人物「織田信長」(11.8%)がランクイン。
その理由を見ていくと、
- 「髭を書いた覚えがあります。」
- 「織田信長とかの顔をイケメンにしたことがあります」
といった、ビジュアルの改変が中心で、“もともとの強い個性をさらにデフォルメして楽しむ”というのが目立ち、総合的に落書きの王道である「毛を足す」という落書き傾向も見られました。
また、「歴史上のカリスマ」「顔立ちが印象的」という理由から、 “アレンジのしやすさ”と“描き甲斐”の両立が信長の人気を支えていると考えられます。
第3位には、黒船来航で知られる「マシュー・ペリー」(7.5%)がランクインしました。
回答には具体的なコメントが少なかったものの、調査結果を見る限り“無言で票が入る定番の落書き対象”として確かな存在感を示していることが分かります。
“独特の髭・強い目力・重厚な表情”は、落書きの素材として非常に扱いやすい特徴を持ち、落書き初心者でも挑戦しやすい点が高校生からの支持につながっていると考えられます。
4位にランクインしたのは、明治維新の中心人物として知られる「西郷隆盛」(6.5%)。
高校生からの回答では、
- 「めちゃくちゃたのしいから。」
- 「目のくりくりが最高にキュート」
などが寄せられており、“親しみやすい顔立ちが落書きのスタート地点になっている”ことが分かります。
西郷隆盛の丸みのある目元や存在感のある輪郭は、ちょっとした少し線を加えるだけで印象が大きく変わるため、高校生にとって アレンジしやすい“ビジュアル素材” として機能しているようでした。
また、大河ドラマや歴史授業を通じて安定した知名度があることも、落書き対象として選ばれやすい理由のひとつと考えられます。
第5位には江戸幕府を開いた「徳川家康」(4.3%)が選ばれました。
教科書への登場頻度が非常に高いことから目に触れる機会が多く、歴史上の人物としては知名度が高いことと“丸顔”なところから「自然と落書きの対象になった」 という意見が見受けられました。
家康の写真・肖像画は比較的シンプルな構図が多く、 輪郭や髭、眉などに少し手を加えるだけで印象が変わるため、家康は “定番で無難な落書き対象” として選ばれたと言えるでしょう。
落書きの文化はデジタル化になっても廃ることなく“伝統として受け継がれている”ことが今回の調査でわかりました。
さらに、廃れているというよりも、むしろ進化している印象で、加工や創作の意思が付け加えられ「落書きのクオリティの高さ」を感じる結果となりました。
それとともに「フランシスコ・ザビエルの知名度の高さ」にも驚愕。
このまま行けば、100年後の教科書でも「ザビエル」が落書きをされているかも…しれません。
(調査・文/ワカモノリサーチ)
調査期間 2025.10.25〜2025.11.15
調査機関 株式会社ワカモノリサーチ
調査対象 全国の現役高校生(男女)
有効回答数 300名
調査方法 インターネットリサーチ


