学生時代、非常に濃い時間を共にする「友だち」。
人によっては小学生・中学生・高校生の10年間、同じ時を歩んでいる友人もいることでしょう。
そんなかけがえのない学生生活・青春時代を一緒に過ごした友だちというのは、生涯の友だちになれると言えるのでしょうか。
今回はそんな「学生時代の友だち」についてある調査をしてみました。
「一生友だちだと思わない」29.4%の高校生「環境が変われば切れる」など

ワカモノリサーチでは全国の現役高校生(男女)に
学生時代の友だちは一生友だちだと思いますか?
というアンケート調査を実施しました。
その結果、29.4%の高校生が「思わない」と回答。
約3割の令和の現役高校生が「学生時代の友だちは一生友だちではない」と考えていることが判明しました。
なぜ、そのように考えているのか。
高校生に理由を伺うと、
- 「少なくとも中学生の友達とはほとんど会わなくなったから」
- 「中学の友達とのかかわりがなくなったから」
- 「中学卒業して学校が変われば別れることもあるため」
などの声が目立ちました。
実際に中学時代に友達だと思っていた人と高校生になるのをきっかけに会わなくなってしまった実体験から「一生友だちではない」と感じてしまっているようです。
また、
- 「社会人になったら色んな人と出会っていくから」
- 「仕事で忙しくなったら会う頻度が減るし仕事先で新しい友達ができるから」
- 「社会に出れば関係は途切れると思う」
といった、社会に出て新しい友だちができることで、学生時代の友だちが蚊帳の外になるという意見。
この社会人になってからの友だちが優先される理由に、
- 「離れると連絡も取り合わなくなるから」
- 「今友達の人もだんだん関わりが薄くなっていくだろうから」
- 「関わるきっかけが減る度に関係の距離が離れていくから」
など、毎日過ごしていた学生時代とは違い、物理的に会う頻度が減っていくという理由や、
- 「環境が変わると考えも変わり、話題も変わる。話しが合わなくなるから」
- 「大人になると環境も大きく変わるから」
といった、環境が変わり、学生時代の友だちとの価値観やフィーリングがずれていくことで「一生の友だちになれない」という意見が多かった印象です。
- 「会社での出会いのほうが大切そうだから」
- 「これからたくさんの人と会うから」
- 「人生は出会いの連続で、友達はいつでもできるから」
などの意見も多かったことから、「学生時代の友だちは一生友だちではない」と考えている高校生は、高校時代よりもまだ見ぬ社会人時代の友だちの方が大切な存在になると考えているようでした。
少し寂しい気持ちになる意見も。
- 「(学校の友だちなんて)一時期の関係だから」
- 「しょせん学生だけでの繋がりだから」
- 「いつか友情はなくなるから」
- 「卒業したらもう会わないと思うから」
- 「学校終わったら(友だち)終わるから」
- 「一生付き合う気は無いから」
- 「学生のときの友だちはどこかで離れる分岐点があるから」
と、最初から“学生時代の友だちは一生の友だち”だと思わず日頃から接している高校生も一定数存在しました。
この回答をした高校生の中には、「たまたま同じ学校になっただけ」の人なだけで、学校生活でトラブルを起こさず、安定的に過ごすために“友だち”という形をとっている人も。
- 「友だちなんていないから」
- 「どうせすぐ忘れるから」
- 「一生付き合う気はない」
など、同じクラスで出会ってから“友だち”ではなく“友だちごっこ”として接している高校生もいることが今回の調査で浮き彫りになりました。
「一生友だちだと思う」70.6%の高校生「友情は簡単には壊れない」
一方、学生時代の友だちは一生友だちだと「思う」と回答した70.6%の現役高校生からは、
- 「そう思うくらい仲がいいから」
- 「何年間も一緒に過ごしてきたのに、卒業してすぐ切れるような関係じゃないから」
- 「幼少期を長い時間共に過ごしたことで培われる友情は固いものだと思う」
- 「今まで過ごしてきて家族の次に長い時間を過ごしてきたから」
- 「高校生はとくに。学生生活において気の合う人たちだからその関係はずっと繋がっていたいとお互いに話しているから」
- 「しんどいこと楽しいこと悲しいこと色んなことを一緒に乗り越えてきた子達だから」
- 「学生時代に過ごした思い出は一緒の思い出だからどれだけ時間が経ったり会えなくても一生友達だと思う」
といった、胸が熱くなるコメントが多く寄せられました。
学生時代の青春、そして、そこで生まれた良いことも悪いこともすべてが横に友だちがいたからできた事と考えているのでしょう。
そんな仲間が「一生の友だちにはならない」とは考えられるわけもなく、“一生もの”と強く思っているようです。
また、
- 「小学生からの友達は今でも親密に関わっているから」
- 「小学校の時の友達が、今でも仲良くしているから」
- 「中学から一緒のヤツと今も話すから」
- 「自分自身も10年以上続いている友達がいるから」
など、自身が小中学生時代の友だちと密に関係を持っている経験や、
- 「親とか見るとそう思う」
- 「親からそのように言われた」
と、自分の親を見て“学生時代の友だちは一生友だち”と思っている高校生も多い傾向に。
これらの回答者は、社会人になり連絡する機会が減ったり環境が変わったとしても関係が壊れることはないと考えているようでした。
学生時代の友だちは“一生の友だちではない派”で多かった、「社会人時代の友だちの方が大切な存在になり得る」という意見と逆行する回答もあり、
- 「一生の友だちは社会生活では得られないから」
- 「社会人になると忙しくて友たち作る時間はなさそう」
- 「社会に出ればお金について見られたり、友達っていう繋がりを作りにくいから」
と、社会人になってから出会う人の方が、一生の友だちになりにくいと思う高校生もいる結果に。
特に、高校生の時に「一生の友だちができた」と思っている人は、社会人で友だちが作りにくいと感じており、逆に高校生の時に友だちがあまりできなかった人が、社会人になった方が友だちが作れると思う傾向にあったようです。
今回の調査では、「一生続く友情」を信じる高校生が多数派である一方、約3割が“学生時代の友だちは一生ものではない”と考えていることが分かり、学生時代の友だちとの関係は、進学や就職で形が変わっていく可能性もあることがわかりました。
“一生の友だち”という存在をどう捉えるかは、これから高校生が大学生・社会人になることで答え合わせができることになります。
いったい、どんな友達が“一生の友だち”になるのか。
令和現役高校生の歩み方によって大きく変わるのかもしれません。
(調査・文/ワカモノリサーチ)
調査期間 2025.10.25〜2025.11.15
調査機関 株式会社ワカモノリサーチ
調査対象 全国の現役高校生(男女)
有効回答数 326名
調査方法 インターネットリサーチ


