少子化が止まらない日本。
将来に不安を持つ人も多い中、「結婚」というハードルも高くなっています。
それでも、2024年の婚姻数は48万人を超え、2年ぶりに増加傾向。
「将来は結婚したい」と考える若者は少しではありますが増えているのかもしれません。
高校生の80.2%が「結婚をしたい」と回答 男子高生の方が「幸せになりたい」と思う傾向に

放課後NEWSでは、全国の現役高校生を対象に
ずばり!あなたは結婚したいですか?
というアンケート調査を実施しました。
すると、80.2%が「結婚をしたい」と回答。
大多数の現役高校生が、将来結婚をすることを夢見ていることが分かりました。
主な結婚したい理由を見ていくと、女子高生で最も多かったのが、
- 「1人が寂しいから」
- 「1人でいるのが悲しいから」
- 「生涯孤独はいやだから」
- 「1人で死にたくないから」
- 「パートナーと幸せに暮らしたいし1人は寂しい」
- 「人生を1人で生きるのは寂しい気はするから」
- 「1人で暮らしていきたくない」
- 「孤独死したくないから」
とった“1人は寂しい”という意見。
賃金も上がらない中、1人で生きていった方が楽という社会の雰囲気もある中ですが、それでも令和の高校生は“1人は嫌だ”と強く思っていることが分かりました。
一方、男子高生で最も多く寄せられたのが、
- 「幸せになりたいから」
- 「幸せそうだから」
- 「幸せな生活をしたいから」
- 「好きな人と幸せな時間を過ごしたいから」
- 「彼女と共に生活する幸せを味わいたい」
- 「結婚したら妻がいて不自由になるけど、色々な幸せを築けると思う」
といった“幸せになりたい”という声。
女子高生以上に“幸せ”について回答する男子高生は多く、幸せな人生を送るには結婚は必要不可欠なものと考えているようです。
女子高生・男子高生共に多く集まったのが
- 「楽しそうだから」
- 「絶対楽しいから」
- 「楽しい家庭を築きたい」
- 「人生が楽しくなりそうだから」
- 「二人で生活した方が楽しいと思ったから」
- 「結婚して一緒に生活するのは大変かもだけど楽しいことの方が多そう」
など“結婚は楽しそう”という意見。
まだ社会に出ていない高校生なので、現実より夢でみる結婚観の方が強いこともあり、楽しいと感じている傾向もありましたが、比較的“楽しい”の理由で目立ったのが
- 「親が楽しそうだから」
- 「両親を見ていて楽しい家庭が欲しくなった」
といった「自分の親を見て楽しい家庭を築きたい」と回答した意見。
“子は親の鏡”と言います。
親が楽しく、幸せな結婚生活を送ることが、子供たちが将来結婚をしたいと思うのか否かに影響していることは少なからずあるのかもしれません。
他にも女子高生、男子高生からは
- 「子供が欲しいから」
- 「子供が好きだから」
- 「旦那さんがいて、子供がいる生活に憧れる」
- 「子供とスイーツ作りしてみたいっていう夢があります」
- 「自分の赤ちゃんを見てみたい」
など、“子供が欲しい”という意見。
選択肢が増えている時代ですが、やはり結婚をして子供を作るという人生設計に夢見る高校生は多いようです。
なお、女子高生からは
- 「子供を産んでみたい」
- 「出産を経験したみたい」
という声も。
女性として生まれてきたなら出産をしたいと考える女子高生も少なくないようです。
また、“子供”に関しては男子高生からは、
- 「日本の少子高齢化を改善するため」
- 「少子化対策に貢献したいから」
- 「子孫繁栄をしないと日本が滅ぶから」
- 「世の中のために必要なことだと思う」
- 「少子化が問題になっているし、老後に孤独死をしたくないから」
- 「少子化の昨今、ひとりひとりが行動をしなければどんどん少子高齢化が進むから」
など、日本の少子化を不安にする声が多く集まりした。
女子高生に比べ、男子高生の方が社会への“不安”や“貢献”に敏感なようで、“日本の人口が増えないと将来が見えない”という危機感も持っていることも分かりました。
結婚をしたくない高校生「縛られる」「自由がなくなる」などの声
「結婚をしたくない」と回答した19.8%の高校生からは、「自由に生きていきたい」と考えている傾向が強く出たようです。
- 「1人で好きなように生きたいから」
- 「他人に縛られて生きたくない」
- 「自分一人の時間を大切にしたいから」
- 「人と暮らすのは面倒くさそうだから」
- 「他人に生活のペースを乱されたくないから」
- 「結婚すると自分の時間が無くなりそうだから」
- 「自由な生活が無くなるから」
- 「自分で稼いだお金を人と共有したくないから」
など、とにかく自分のパーソナル空間に他人が入ってきたり、その空間を乱される行為にアレルギーがあるようで、
「社会から孤立しても1人で生きていきたい」
とまで考える高校生もいたようです。
他にも目立った意見が
- 「金銭面的にきびしそう」
- 「結婚はお金がかかるから」
- 「金もかかるし人間関係が面倒臭そうだから」
- 「自分で使うお金が貯まらないから」
- 「家族や子供のためではなく自分のためにお金を使いたい」
といった”お金の問題“。
結婚はしたいと考えていても、生活が厳しい大人を近くで目の当たりにしていると、“お金がないから結婚できない”と諦めている高校生もいるのかもしれません。
また、女子高生からの意見で目立ったのが、
- 「運命の人と巡り会ってないから」
- 「そのまえに彼氏ができない」
- 「本当に好きな人がいたらしたいけど、なかなかいなそう」
など、恋人がいないため「結婚」というものが想像できないという声。
男子高生よりも現実的な意見が多かった女子高生らしく、結婚の前に、自分に恋人ができないと「結婚したい」と考えられないのかもしれません。
一方、男子高生からの意見で気になったのが、
- 「子育てをしたくない」
- 「子どもが嫌いだから」
- 「親の子育てを見て大変だと思ったから、自分は子供はいい」
といった子供と触れ合いたくない声。
結婚をしても子供を作らない選択肢はあるのですが、
「結婚したら絶対子供は欲しいってなりそうだし」
という男子高生もいたことから、「結婚」と「出産」は2つで1つと考えている傾向はありそうです。
多くの現役高校生が「結婚をしたい」と考えていることが分かった今回の調査。
それでも、実際の社会に出ているわけではたいため、「理想」としての回答も少なからずありました。
そんな理想が「現実にできそう」と感じられる社会にいまの日本はなっていることを願うばかりです。
(調査・文/ワカモノリサーチ)
調査期間 2025.7.5〜2025.7.21
調査機関 株式会社ワカモノリサーチ
調査対象 全国の現役高校生
有効回答数 580名
調査方法 インターネットリサーチ