近年、「オールドメディア」と言われ続けいる「テレビ」。
高齢者向けの番組も増え、若者に限らす、30代・40代・50代あたりのテレビ離れは深刻になっています。
それでも、メディアの中では最も大衆なメジャーメディア。
また、テレビが必要と考えている若者もいるのではないでしょうか。
「若者の気持ちがわかってるなぁ」と思われているテレビ局1位にTBS系列

ワカモノリサーチでは全国の現役高校生(男女)に、
若者の気持ちわかってるなぁと思うテレビ局はどこですか?
というアンケート調査を実施。
その結果、第1位に「TBS系列」が選ばれたということです。
36.9%の現役高校生がTBS系列と回答。
3分の1以上の高校生が「TBSは若者の気持ちがわかっている」と思っていることがわかりました。
主な理由を見ていくと、
- 「Snow Manが出てるから」
- 「K-POP系の番組が多い気がする」
- 「アイドルが沢山出ているから」
- 「アイドルグループの曲をメドレーでやったりしてくれるから」
など、若者が比較的熱狂しているアイドルやタレントが出演する番組が他局より多いと感じているようです。
そんな、アイドルやタレントに様々な企画をチャレンジさせることもあることから、
- 「若い子向けのテレビ番組が多い気がする」
- 「若者向けのコーナーがたくさん」
- 「若い人が楽しめそうな番組が多いから」
- 「若者の関心を引いているものを放送している」
- 「若者の声をしっかり届けようとしているから」
- 「若者の出演者も多い」
といった、出演者・番組企画・情報などにおいて「若者向け」に制作しているように感じているそう。
“他局に比べて明らかにTBSが若者向け”と感じている高校生も少なくないことが分かりました。
また、「ドラマ」と「バラエティ番組」に対して、“おもしろい”や“若者向け”と感じている高校生が多く、具体的な番組名の回答もありました。
- 「カウントダウンTVらぶ!」
- 「それスノがあるから」
- 「水曜日のダウンタウンがあるから」
- 「モニタリングは面白い」
- 「ラヴィットは明るくて好き」
- 「ドラマが最近の流行りとかを取り入れて面白いから」
- 「火曜10時のドラマが若者向けが多い」
といった番組名を答える傾向が見られました。
ドラマは「若者向けの恋愛系ドラマ」が。
音楽番組は「CDTV ライブ!ライブ!」が。
バラエティ系は「それSnow Manにやらせて下さい」、「水曜日のダウンタウン」、「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」、「ラヴィット!」などが令和の現役高校生に支持をされているようです。
2位のフジテレビは「めざましテレビ」が人気 3位のNHKは「子供番組の番組が多いから」などの声
続いて、第2位にランクインしたのが「フジテレビ系列」(22.9%)。
「バラエティ番組が面白い」という意見が中心となったようで、
- 「新しいカギが高校生向けのテレビだから」
- 「ドッキリGPがあるから」
と、この2つのバラエティ番組を推す声が目立ちました。
他には、
- 「ちいかわとかコラボしてるから」
- 「ちいかわ流してくれるから」
と、人気キャラクター“ちいかわ”を理由にあげる声も多かったようです。
そんなフジテレビ系列の番組で一番回答が多かったのが「めざましテレビ」。
- 「めざましテレビがおもしろい」
- 「まあなんだかんだめざましテレビ」
- 「めざましテレビが唯一面白いと思うニュース番組だから」
- 「めざましテレビでトレンドを知ることができる」
- 「めざましテレビとかでの今どきコーナーすき」
- 「めざましテレビは流行りとか抑えてる感じある」
など、多くの高校生から高評価を得ていました。
なお、すべてのテレビ番組(具体名)の中で一番回答が多かったのが「めざましテレビ」でした。
結果として、令和の現役高校生の一番好きなテレビ番組は、「めざましテレビ」になるのかもしれません。
第3位には「NHK」(16.8%)がランクイン。
令和の現役高校生も幼少時代NHKの「Eテレ(教育テレビ)」を見て育ったこともあり、
- 「いないないばぁがあるから」
- 「おかあさんといっしょ最高」
- 「うーたんといっしょが可愛いくて尊い。サボさんも推し」
- 「スポンジボブがやっているから」
- 「ピタゴラスイッチが大好きだから」
など、Eテレビの人気番組を理由にあげる意見が多かったようです。
しかも、そんな子供番組も今でも視聴している高校生もいるという驚きの声もあったそうです。
また、Eテレに限らず、
- 「若者にも伝わりやすいニュースを放送しているから
- 「若者のデリケートな部分にオブラートに包まず焦点を当てているような番組も多いいから」
- 「若者にアンケートをしてしる調査が他のテレビ局より多い気がするから」
など、若者の心をくすぐるようなコンテンツも多い印象から回答する高校生もいました。
日テレはSixTONES推しが テレ東・テレ朝はアニメ推しが支持
下位の3局を見ていくと、第4位には「日本テレビ系列」(16.4%)。
- 「世界の果てまでイッテQ!」
- 「月曜から夜ふかし」
などの人気番組に「若者の気持ちをわかっている」と感じている高校生が一定数いたようです。
また、番組ですと、
- 「GOストが面白いから」
- 「SixTONESの番組が最近できたから!」
といった、アイドルグループ“SixTONES”の冠番組、「Golden SixTONES」を推す高校生の意見が集まりました。
やはり“推しのアイドル”の出演の有無がテレビ視聴の直結にもなっているようです。
また、「なんとなく」という意見も日本テレビ系列には多く寄せられていました。
テレビの“ながら見”が当たり前になった昨今。
テレビをつけていても、日常の雑音かのように自然と溶け込める特徴があるのが日本テレビの番組なのかもしれません。
第5位には「テレビ東京系列」(3.9%)。
- 「アニメが多いから」
- 「アニメが多くあるから」
- 「アニメが若者向け」
といった高校生でも見ごたえのあるアニメが多いことを推す声が。
第6位の「テレビ朝日系列」(3.2%)も、
- 「アニメが面白い」
- 「クレヨンしんちゃんが好きだから」
- 「ドラえもんがやっているから」
と、アニメ推しの高校生が支持をしていることがわかりました。
近年は「テレビ離れ」とも言われますが、今回の調査では、番組の内容や出演者をきっかけに“テレビもまだ高校生のことわかってるじゃん”と感じる機会があることがわかりました。
SNSや配信が主流の時代でも、共通の話題を生み出す力をまだまだ持っているテレビ。
若者の声を敏感にキャッチし続ける番組づくりが、これからの時代のカギになりそうです。
(調査・文/ワカモノリサーチ)
調査期間 2025.8.22〜2025.9.6
調査機関 株式会社ワカモノリサーチ
調査対象 全国の現役高校生(男女)
有効回答数 792名
調査方法 インターネットリサーチ


