イベントや遊び、会食・忘年会などで友人を誘うときがありますが、そういうとき「行けたら行くよ」と返事をされた経験がある人は少なくありません。
また、「行けたら行くよ」と言って「来ない」ケースはもはやあるある。
「行けたら行くよ」は断り文句だと感じている人もいますが、令和の高校生はどのような解釈をしているのでしょうか。
「行けたら行く」が「絶対に来ないと思う」高校生は48.5%

ワカモノリサーチでは全国の現役高校生(男女)に
“行けたら行く”という連絡(返信)は絶対に来ないと思いますか?
というアンケートを実施しました。
すると、意外にも「思わない」が51.5%で若干多い結果に。
真っ二つに意見が割れましたが、わずかながら「“行けたら行く”は絶対来ないわけではない」と感じていることがわかりました。
それでも、絶対に来ないと「思う」と考えている高校生も48.5%。
主にその経験をしたことがある高校生が「思う」と答える傾向にありました。
具体的には、
- 「行けたら行くできてくれたことない」
- 「今まで来た経験ないから」
- 「そう言われてきてくれたことがないから」
- 「それで来てもらったことが一度もないから」
- 「ほんまに来ない人しかいないから」
- 「この返信する人来る気がないから」
- 「80パーセントこない」
など、自分が誘った際に「行けたら行く」と言われ、結局来なかったという経験をしている高校生たち。
そして、
- 「俺だって同じことする」
- 「私が実際にそのように使うから」
- 「自分もそれを使う時は行かない時だから」
- 「自分があまり行く気がなさそうな時によく使うから」
- 「行きたくない時に行けたら行くって返信してるから」
- 「行けるならいくって確定的に言うから」
- 「大抵行きたくないけど、断りづらい時に使うから」
といった、実際に誘われた時、行きたくなくて「行けたら行く」と返信をした経験がある高校生たち。
この返信を「する側」と「される側」、どちらかで経験をしたことがある高校生が「行けたら行くは絶対に来ない」と感じていることがわかりました。
他には、
- 「あくまで社交辞令」
- 「傷つけないために言うことばだから」
- 「その場しのぎで出す返答だから」
- 「行かないという意味の言葉になってきているから」
- 「来ないっていうのをオブラートに包んでいる感じがする」
など、言葉の意味が「行かないということをソフトに伝える言葉」という形で認識している高校生も目立ったようです。
つまり、「絶対に来ないと思う派」にとって、この言葉を使われて「来る」と思っている高校生は皆無だという結論になります。
そんな「行けたら行く」に関して歌っている曲が静かな話題になっているそう。
タイトルは「行けたら行くよは 絶対来ない」(芦沢教授)。

11月7日にリリースされた新曲で、「行けたら行く」と言われたのに来なくて嫌な思いをしたことがある方が聞いたらスカッとする曲だそうです。
ぜひ一度、ご視聴してみてはいかがでしょうか?
各サブスクサービス他、itunesで購入もできるそうです。
「行けたら行く」でも「来る」と思う高校生「わんちゃん来る」などの声
「行けたら行く」という連絡(返信)で「絶対来ないとは思わない」と回答した51.5%の高校生からは、
- 「ワンチャンきます」
- 「わんちゃんくるかもだから」
- 「ワンチャンあるよ!ある!」
- 「わんちゃん可能性ある」
- 「意外とくるやつもいるから」
- 「わずかな可能性が残っているから」
など“わんちゃん可能性が残っている”と感じている傾向が目立ちました。
また、
- 「行きたくないのなら行かないとしっかり言う」
- 「来る可能性も残した発言だから」
と、言葉の本来の意味からも、100%来ないと言っていないことから、「行けたら行くよ」と返信をくれた友人などに期待をする高校生もいたようです。
さらに、
- 「私が行くタイプだから」
- 「俺は行くから」
- 「俺が行けたら行くでわりと行くから」
- 「行けたら行くで自分は行くから」
- 「自分が行く可能性があるから」
と、「行けたら行く」という返信をした後に実際に「行ったことがある」という高校生の声も多く寄せられました。
もちろん「行けたら行く」で行かないケースもあるようですが、確率的には50%くらい。2回に1回は「行けたら行く」でしっかり行動に移しているようです。
- 「きた人がいるから」
- 「私の周りの人はちゃんと来てくれる」
- 「たまに来る場合があるので絶対ではない」
- 「ギリ来てくれる人が居るから」
- 「そのあと理由聞いてきて場合によってはくる時がある」
- 「それを言って本当にたまに来る友達がいるから」
といった、「行けたら行くよ」と返信があり「来ないのかも」と半信半疑になっている中、実際に来てくれた経験をしたことで、「絶対に来ないわけではない」と考えている高校生もいました。
今回の調査では、“行けたら行く”という言葉が単なる曖昧な表現ではなく、「断り文句」と「本音をぼかした前向きな表現」という、まったく逆の意味で受け取られていることが明らかになりました。
それでも“行けたら行く”は依然として“グレーゾーンの返事”。
あいまいな言葉の裏に隠された「気遣い」や「距離感の取り方」が、令和の人間関係を映し出しているのかもしれません。
(調査・文/ワカモノリサーチ)
調査期間 2025.9.30〜2025.10.15
調査機関 株式会社ワカモノリサーチ
調査対象 全国の現役高校生(男女)
有効回答数 491名
調査方法 インターネットリサーチ


