あと一週間で世間はクリスマス。
家族や恋人同士で楽しいひと時を過ごしたり、近年では“クリぼっち(おひとり様)”で楽しむ人も多いようです。
また、年末年始のお休み前ということで、仕事に追われて“気づいたらクリスマスが終わってしまった”という人もいるかもしれません。
そして、子供たちの一大イベントと言えば“サンタクロースからのクリスマスプレゼント”です。
誰もが、一度は「サンタさんへ」という手紙を書いて、欲しいものをお願いしたことはあるのではないでしょうか。
そんなサンタの永遠の謎が、「サンタさんって本当にいるの?」ですよね…
この謎について令和の現役高校生はどのように思っているのでしょうか。
「サンタはいない」と思う6割以上の高校生「親にばらされた」など

今回、ワカモノリサーチでは全国の現役高校生に、
あなたは、サンタクロースは本当にいると思いますか?
というアンケート調査を実施しました。
すると、「いると思う」と回答したのが39.1%、「いると思わない」と回答したのが60.9%となり、約6割の現役高校生が「サンタクロースはいない」と思っていることが分かりました。
「サンタクロースはいない」と思っている高校生の意見を見ていくと…
- 「親にカミングアウトされた」
- 「いないって親に言われたから」
- 「前にお母さんが教えてくれたから」
- 「小学生の時に親にいないと言われたから」
- 「親にサンタさんはいないよ。と告げられたから」
- 「既に3歳の時にネタバレされた」
といった、親から“サンタはいない”と告げられたことで「サンタはいない」と思っている声が多く寄せられました。
これらの意見の高校生の親でも、幼少期にはサンタさんになって子供たちを喜ばしていたのでしょう。
しかし、子供が成長し隠し続けることに限界を感じたのか、親から暴露されることでサンタのいない事実を知ってしまったようです。
また、意見として多かったのが、
- 「親がやってるの見たから」
- 「お父さんが置いてるのを見たから」
- 「中学生の時に真実を見てしまったから」
- 「親がプレゼントを隠しているのを見た」
- 「親が枕元にプレゼントを置くのを見てしまったから」
- 「昔プレゼントを親が置いてるのを見たから」
- 「実際にプレゼントを置いているのを見たら親だったから」
など“親がプレゼントを置いているのを見てしまった”という高校生たちの声。
親としては、絶対にバレてはいけない一瞬ですが、子供としては“本当にサンタさんがいるのか?”を確認する年に一度のチャンス。
誰もが一度は“サンタさんを見るまでは絶対に寝ない”と眠い目をこすって起き続けた経験はあるでしょう。
そして、根負けせず寝ずに起き続けた結果、親がプレゼントを置く瞬間を見てしまうというショッキングな瞬間を目の当たりにした高校生もいたようです。
- 「レシートを見てしまったから」
- 「保証期間に電気屋のハンコが押してあったから」
など、親がプレゼントを置いた瞬間を見ていなくても、親が買ったであろう事実・証拠を見てしまい「サンタはいない」と思った経験のある高校生もいました。
- 「親がプレゼントをくれるから」
- 「おじいちゃんが、プレゼントを買ってくれるから」
- 「クリスマスプレゼントは子供の頃から母が買ってくれていたから」
と、幼少期からクリスマスプレゼントはサンタではなく親が渡すものと理解していた高校生も一定数存在しました。
クリスマスに家の中に入ってきて、サンタクロースがプレゼントを置くということ自体、現実的でないと思っている親は最初からサンタの存在を肯定せず子供たちに教えていたのかもしれません。
他には、サンタクロースという存在自体に疑問を抱く高校生も。
- 「空飛べないと思うから」
- 「空飛ぶソリは非現実的だから」
- 「世界中の子供にプレゼントしていたら、それはサンタさんがお金持ちすぎると思うから」
- 「世界中の子供たちに1日でプレゼントを届けるのは無理だと思うから」
など、現実的な高校生にとっては、「サンタがいる」思うことは幼稚な考え方なのかもしれません。
「サンタはいる」と思っている高校生「フィンランドにいるから」などの声
一方、サンタクロースは「いると思う」と回答した39.1%の高校生からは、
- 「フィンランドにいるから」
- 「フィンランドにいるって聞いたことある」
- 「フィンランドに本当にいるから」
- 「フィンランドらへんにいるから」
- 「ヨーロッパの国ではいると聞いたことがある」
- 「サンタクロース村で会えるらしいから」
など、ヨーロッパ。とくにフィンランドにサンタクロースは実在すると信じている高校生が多かったようです。
実際、フィンランドのラップランド地方にあるサンタクロース村は、サンタクロースの公式な故郷として世界的に有名で、一年中サンタに会えることで知られている地域。
- 「日本ではいなくても外国ではいると思う」
- 「日本とかには居ないけど北欧には居そうだから」
- 「日本にはいないかもだけど寒いとこいそう」
- 「私の地域にはいないけど海外にはいると思っているから」
といった、高校生の意見もあったことから、
日本国内にはサンタは存在せず、サンタの代わりを親が担っている可能性を認めつつも、本物のサンタクロースはしっかり存在していることを認識している高校生もいたようです。
- 「実際にいるらしい。試験とかあるやつ」
- 「サンタクロース検定があった気がするから」
- 「サンタクロース検定というものを聞いたことがあるから」
と、こちらも実在する「サンタクロース検定」の存在を知る高校生も。
デンマークのグリーンランド国際サンタクロース協会が主催する超難関な検定で、サンタがいると思っている高校生の一部には“サンタになる難しさ”を知っている人もいたようです。
そんなヨーロッパに実在するサンタクロースではなく、日本国内にもサンタはいると思っている高校生も。
- 「いつもお母さんにほしい物を聞かれるから」
- 「お母さんが毎年サンタさんに電話しているから」
- 「サンタから手紙が届くから」
といった、日本だったとしてもサンタクロースがいる証拠を突き付けられることで、「絶対にいる」と確信している高校生もいました。
そして「サンタはいる」と思っている高校生から一番多く集まった意見が、
- 「夢あるから」
- 「夢と希望があるから」
- 「思ってた方が、世界が楽しくて幸せだから」
- 「いたいと信じたいから」
- 「本当にあると信じて生きてきているから」
- 「いたら幸せだと思うから」
- 「いたら面白そうだから」
など、ロマンティックでファンタジーな声。
“サンタはいない”と思うことより“サンタはいる”と思っていた方が幸せな気持ちになれるため、わざわざ“いない”と思う事がもったいないと思っているそう。
“サンタはいる”と思いながらクリスマスの夜を過ごしている高校生も存在するそうです。
今回の調査では「サンタはいない」と考える高校生が多数派だった一方で、“それでもサンタはいる”と信じ続ける声も、確かに存在していました。
フィンランドのサンタクロース村を根拠にする人、家族から届く手紙や電話を信じている人、そして何より「夢があった方が楽しいから」と語る高校生たちの言葉…
これらをまとめると、サンタクロースは「姿が見える存在」とは限らないのかもしれません。
家族の優しさだったり、誰かを想う気持ちだったり、“誰かが誰かを喜ばせたい”という思いそのものが、サンタクロースの正体なのかもしれません。
そう考えれば、今年のクリスマス。
あなたにもきっとサンタはやってくるはずです。
(調査・文/ワカモノリサーチ)
調査期間 2025.11.25〜2025.12.5
調査機関 株式会社ワカモノリサーチ
調査対象 全国の現役高校生(男女)
有効回答数 243名
調査方法 インターネットリサーチ


