眠らない街「新宿」
様々な人種が混在するカオスな街として
インバウンドの外国人からも「魅力的な街」に映っているようです。
また、数々のドラマや映画の舞台になり、
その中で描かれている新宿を見てみると…
「暴力」や「犯罪」を連想させるものは少なくないです。
近年では大久保公園の「立ちんぼ」などの影響から
女子高生や若者世代でもいろんな意味で注目されている街となります。

そこで、放課後NEWSでは全国の15歳~20歳の若者男女に、
新宿の街は怖いですか?
というアンケート調査を実施しました。
その結果、53.6%の若者が「怖い」と感じていることがわかりました。
中でも意見として多かったのが
- 「歌舞伎町があるから」
- 「歌舞伎町の治安が悪いから」
東横キッズやホスト系のトラブルなど、
「歌舞伎町界隈」で起きるネガティブな出来事が原因で「怖い」と思う傾向があるそうです。
また、「(歌舞伎町界隈に)やりら系が多いから」という意見も。
「テンションがやたらと高い人」を指す意味で用いられる「やりらふぃー」。
それらを好む若者の総称として「やりら系」という言葉を使うそうです。
そんな、やりら系。
本当に歌舞伎町に存在するのでしょうか?
放課後NEWSでは都内のクラブで活動をしているあるDJに
「歌舞伎町にやりら系が多いか?」
と質問をしたところ
「多いです」と即答されたそうです。
続けて、昨今のクラブ事情を伺うと「今や六本木や渋谷ではなく歌舞伎町のクラブが一番勢いがある」と回答。
「六本木は昔に比べ週末は閑古鳥と聞きます。渋谷も超人気クラブだったcamelot(キャメロット)が深夜のクラブ営業を終了するなどネガティブな話題は多いです。
ですが、新宿では歌舞伎町のど真ん中にあるクラブ「WARP(ワープ)」や「ZERO TOKYO(ゼロトウキョウ)」を中心に平日・週末関係なく行列ができていますからね!そこには“やりら系”もたくさん来ていますよ!」
と説明をしていました。
そんな“やりら系”のテンションや勢いが苦手という若者も多く、
それが「歌舞伎町が怖い」と思わせている原因の一つとなっているようです。
一方で、
新宿東口、西口、新宿三丁目付近など、
歌舞伎町以外の場所に対してはそこまでの恐怖感はないようで、
新宿ではなく「歌舞伎町=怖い」という印象が強いこともわかりました。
新宿は「人が多いから嫌」「ネズミがいるから怖い」
それでも、新宿全体的に「怖い」と感じている若者もいるようで、
その中で多く聞かれたのが、
- 「人が多い」
- 「人がごった返している」
という意見。
とにかく人・人・人。
という状態に違和感を覚える若者もおり、
街のペースに流されてしまい、自分のペースで行動できないというイメージを持っていたようです。
他にも、
- 「ナンパがしつこい」
- 「ホストの誘いが多すぎる」
- 「お酒で潰れている人が多い」
- 「この前行ったとき、エグいデカいネズミがいた」
など、実体験から「新宿は怖い」と感じている若者もいたようです。
「新宿はキラキラしている」「楽しそう」という若者も
「新宿は怖くない」という若者の意見で最も多かったのが、
- 「キラキラしている」
- 「楽しそう」
- 「にぎやか」
など。
ハイブランドから若者でも手に入るアイテムなど、ファッション系のお店も充実。
コンセプトカフェ、コラボショップなども多く、
“時代の最先端がすべて揃っている”と感じている若者も一定数おり、
「新宿は華やか街」というイメージを形成しているようです。
また、
地方在住で新宿に行ったことがない若者からは「行ってみたい」という声も聞かれました。
「行ってみたい」という意見の若者は
「怖い新宿」より「キラキラしている新宿」というイメージの方が強いようで、
上京した際の「新宿上陸」を楽しみにしていたようです。
若者の中で真っ二つに意見が割れた「新宿」のイメージ。
良くも悪くも印象が強い街だということは間違いないようです。
(調査・文/放課後NEWS)