「最近テレビを見なくなった」という人は若者に限らず全世代で増えつつある昨今。
テレビ以外の娯楽としてYouTubeを筆頭に、Amazonプライム・ビデオやNetflixといった動画配信サービスに移行している人も多いです。
また、お気に入りの推しを見つけて「ライブ配信」を楽しむ人も多く、今では幅広い世代でテレビを視聴する時間をライブ配信に充てている人もいるようです。
令和の現役高校生がよく見るライブ配信プラットフォーム「TikTok LIVE」が圧勝!

そんなライブ配信全盛期の今。
放課後NEWSでは現役の高校生(男女)に
日常でよく見るライブ配信プラットフォームは何ですか?
というアンケートを実施。
すると、過半数以上の高校生が「TikTok LIVE」と回答したことがわかりました。
TikTokの日本におけるダウンロード数が2024年11月現在で3300万人以上。
当然、TikTokを自身のスマホにダウンロードしている若者も多く
“ショート動画を見る”
“自ら動画を投稿する”
といったTikTokを楽しむ行動の中の一つとして
“TikTok LIVEを見る”ということも含まれているようです。
また、TikTok LIVEで活動するライバー・配信者も数万人規模。
他のプラットフォームに比べ圧倒的に母数が多く、
- 「トーク配信」
- 「一芸配信」
- 「お笑い配信」
- 「歌配信」
- 「DJ配信」
など、バリエーション豊富な配信が見られるため、必然的に“推し”が見つけやすいという背景にあるそう。
さらに、近年、有名芸能人・アイドルなどが当たり前のようにTikTok LIVEをしており、
場合によっては“テレビ番組より豪華な芸能人がコラボしている”という夢のようなライブ配信も見受けられるとか。
テレビのようなコンプライアンスもないため、芸能人の言いたいこと・本音がその配信の中で見られるというのも魅力の一つのようです。。
近年、上の世代の利用者も増えていることもあり、TikTokユーザーの平均年齢は36歳。
各メディアで
「TikTokは若者ではなくて実は30代40代が見ている」
などという報道をされたこともありますが、
放課後NEWSの調査ではまだまだ若者から絶大な支持を得ていることが判明した結果となりました。
続いて
2位には「Pococha」
3位には「ミクチャ」がランクイン。
どちらも10代のユーザーが多いのが特徴でTikTokに比べて40代以上の登録者は少ないです。
そのため、カップル・友人同士・若ママなどの雑談配信がたくさん。
高校生にとっては親近感が持てるライブ配信が多いため、頻繁的に見ている若者もいるとか。
ゲーム配信で話題になった「Twitch」、
現役高校生のマストアプリ「Instagram」で見られる「インスタライブ」もよく見られている傾向に。
Twitchは“推しを見る”
インスタライブは“たまたまフォローしている人がライブをしていたから見る”
という形での視聴方法が基本のようでした。
一時代を築いた「17 LIVE」は少数派に
「everylive」に注目する高校生も

そんな中、数年前にはよく名前を耳にした「SHOWROOM」や「17LIVE」は少数派に。
現在、
SHOWROOMの約7割が男性ユーザー、
17LIVEの約6割が男性ユーザー
と言われており、配信者も男性向け配信が多いプラットフォームとなっています。
そのため、女子高生からすると「よく見る配信」という選択肢からは外れているのかもしれません。
同じく少数派となった「everylive」ですが、
こちらは高校生から「注目している」という声も上がっていました。
2021年にできたばかりの比較的新しいライブ配信プラットフォームで、20代の配信者も多くいます。
また
- 「雑誌デビュー」
- 「モデルデビュー」
をうたったイベントも定期開催しており、
それらを夢見る高校生からしたら魅力的に感じるようです。
新しいとこは配信者の“推し探し”にもプラスに。
TikTokなどの巨大マーケットになると
お気に入りの配信者を見つけても
そこにはすでに熱狂的な推しや古参も多く、場合によってはリスナー同士でのトラブルにも発展します。
ですが、everyliveであれば配信を始めたばかりのライバーも存在し、その推しになれば、余計なトラブルもなく安心して楽しめることに。
そのため、
「他の配信プラットフォームに飽きたり居場所がなくなったユーザーがeveryliveに来ることも考えられる」と話している若者もいたそうです。
世はライブ配信プラットフォーム戦国時代。
時代の流行を生み出す若者は今後、どんな楽しみ方を配信に求めていくのか。
放課後NEWSでは今後も注目していきます。
(調査・文/放課後NEWS)