YouTubeやTikTokとったSNSや
NetflixやAmazonプライム・ビデオ・Disney+などの動画配信サービスに、視聴の時間を奪われつつある“テレビ”。
ネット上でも「若者はもうテレビを見ていない」という声を耳にする機会がありますが、本当に令和の若者はテレビを見なくなってしまったのでしょうか。
令和の現役高校生 7割弱は「普段からテレビを見ている」という結果に

テレビ視聴に関して放課後NEWSでは、現役の高校生(男女)を対象に
普段からテレビは見ますか?
というアンケートを実施。
その結果、66.8%の高校生が「見ている」と回答したことがわかりました。
テレビ黄金期であればほとんどの若者がテレビに釘付けになっていたので、決して高い数字ではないかもしれません。
しかし、世間の「若者はテレビを見ない」という一人歩きしたイメージからすると、7割弱の高校生がテレビを見ているという事実は前向きに捉えてよいのではないでしょうか。
一方、33.2%の「見ない」と回答した高校生からは、
- 「スマホに時間をとられる」
- 「スマホで十分」
といったスマートフォンと向き合っている時間が長いため、テレビを視聴する時間を割けないといった声が多かったようです。
また、
- 「YouTubeをずっと見ちゃう」
- 「YouTubeが面白いから」
という声も一定数いました。
数あるSNS、動画配信サービスの中でもYouTubeがテレビに変わって見られていることも今回の調査でわかったようです。
そんな、「テレビを見ない」という若者から
「テレビがつまらない」という意見はほとんど出なかったことも判明。
“テレビがつまらなくなって見なくなった”
のではなく、
“YouTubeなど他のメディアがおもしろいから”
という理由でテレビが選択肢から外れているそう。
テレビのオワコン化をささやく人もいますが、
企画や制作のやり方次第では、テレビはまだまだ若者に見てもらえる可能性はありそうです。

現役高校生に聞いた!よく見るテレビ局ランキング!1位はTBS系列に!
放課後NEWSでは「テレビを見る」と回答した現役の高校生(男女)に
よく見るテレビ局はどこですか?
という調査も行いました。
その結果、“TBS系列”が1位に輝いたということです。
TBS系列を見る理由を聞くと、
- 「ドラマが面白い!」
- 「日曜劇場を見ちゃう」
- 「家族でドラマを見ている」
といったドラマを評価する声や、
- 「バラエティが豊富」
- 「水曜日のダウンタウンを見ている」
- 「モニタリングは見ちゃう」
- 「Snow Manのレギュラー番組があるから」
など、欠かさず見るお気に入りのバラエティ番組があることも判明。
「朝はラヴィット!を見る」
という声もあることから、高校生からすると、
「1日中、ドラマ・バラエティでおもしろい番組が豊富にある」というイメージが強いということです。
「TBS系列」と「日本テレビ系列」で65%を占める結果に
惜しくも2位という結果になったのが“日本テレビ系列”。
「月曜から夜ふかし」と「世界の果てまでイッテQ!」が面白くてよく見るという高校生が多かったこともわかりました。
この2番組と同じくらい意見として多かったのが
「ZIP!を見ている」。
学校に行く前に「ZIP!を見ながら準備をする」という行為が習慣になっている高校生もいたようです。
また、TBS系列に比べ「ドラマが面白い」という意見は少なく、高校生へのドラマの関心度の差が2位という結果に影響をしているかもしれません。
今回の調査で
“TBS系列”と“日本テレビ系列”だけで約65%を占める結果になったといい、多くの高校生がこの2局の系列をメインにテレビ試聴しているということです。
フジ「めざましからスタートする」
NHK「おかあさんといっしょを見ている」という高校生も
“TBS系列”と“日本テレビ系列”に大きく離されてしまった、その他のテレビ局。
それでも“フジテレビ系列”をよく見るという高校生からは
- 「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」
- 「ネプリーグ」
この2つのバラエティ番組が面白くて見ているという意見が多かったようです。
「めざましテレビ」を見ているという高校生も一定数いる結果に。
「めざましテレビから1日がスタートする」という女子高生もいたそうです。
また、日本テレビの「ZIP!」、TBSの「ラヴィット!」、フジテレビの「めざましテレビ」を見ている高校生が多いことからも、
令和の高校生は“朝はテレビを見る習慣が残っている”ということも今回の調査でわかりました。
「NHK」をよく見る高校生からは意外な意見が。
- 「おかあさんといっしょが好きだから」
- 「忍たま乱太郎を見ている」
- 「教育系のクオリティが高いから見る」
という“Eテレ”を見ているという衝撃事実がわかりました。
幼稚園・保育園時代からずっと見ているものに「安心感」を感じる高校生もいたようで、子供向け番組は大きくなった高校生のお兄さんお姉さんも楽しんでいるようです。
残念ながら少数派となってしまった“テレビ朝日系列”をよく見る高校生からも
- 「ドラえもんをよく見る」
- 「クレヨンしんちゃんが好き!」
- 「日曜朝の仮面ライダーや戦隊モノが好き」
という意見が中心となっており、Eテレと同じく、
幼少期に見ていたものを高校生になっても面白いと感じている結果となりました。
同じく少数派となった“テレビ東京系列”には
「バラエティ番組の企画が面白い」という他局とは一線を画した企画に興味を持つ高校生がいたようです。
朝・子供番組・推し番組が高校生がテレビを見るポイントに
令和の現役高校生のテレビに関する意識調査。
テレビを見る高校生、見ない高校生の意見をまとめると、
- 「朝はテレビを見る習慣がある」
- 「幼少期から見ていた子供向け番組・アニメはまだ見ている」
- 「推しが出ているとその番組は見る」
以上の3点が高校生がテレビを見る上でのポイントになりそうです。
高齢化社会で、テレビのコンテンツは高齢者向けになっていく中、
どのテレビ局が現役の高校生や若者にシフトした企画を生み出すのか。
2025年のテレビ業界も注目です。
(調査・文/放課後NEWS)
調査期間 2025.4.24〜2025.5.10
調査機関 株式会社ワカモノリサーチ
調査対象 全国15歳〜20歳の男女
有効回答数 193名
調査方法 インターネットリサーチ