明日、6月19日は「ベースボール記念日」。
1846年の6月19日に、公式の記録に残る史上初の野球の試合がアメリカ・ニュージャージー州で行われたことに由来しているそうです。
それからベールボールは日本に渡り「プロ野球」として人気スポーツに。
多くの人が「生で観戦したい!」と球場に足を運びました。
また、プロ野球を先駆けに多くの“プロスポーツ”が国内に誕生。令和の今、プロ野球だけでなく多くのプロスポーツを観戦しに行く人が増えました。
そんな「スポーツ観戦」について令和の高校生たちはどの程度関心があるのでしょうか。
女子高生が観戦したいスポーツ「バスケ」「バレー」が大健闘!

放課後NEWSでは、全国の現役女子高生に
あなたが生で観戦したいスポーツ競技はなんですか?
というアンケート調査を実施。
その結果、34.1%の女子高生が「野球」と回答。
栄えある1位に輝いたことが分かりました。
やはり、日本のプロスポーツの代表格。
堂々の1位となった野球ですが意見として多かったのが
- 「野球部のマネージャーをしていたから」
- 「元々野球のチアリーダーだったので」
- 「弟が野球部だから」
- 「中学まで女子野球をしていた」
といった、自身や身内が野球に携わる何かをしていることがきっかけで、野球観戦が好きになったという声。
プロ野球はもちろんのこと「高校野球も大好き」という幅広い野球好きが回答していたそうです。
また、
- 「好きなチームがある」
- 「大谷翔平がすごいから」
- 「万波中正(北海道日本ハム)が好きだから」
といった、箱推し・個人推しから野球が好きというオーソドックスな意見も目立ったそうです。
- 「観戦していて楽しい」
- 「展開が面白い」
- 「最後まで何がおこるかわからないから」
などゲーム性に興味を持っている玄人な女子高生も一定数いたそうです。
続いて2位にランクインしたが「バレーボール」(24.4%)。
- 「小2からやってたから」
- 「体育の授業でやって楽しかった」
- 「元バレー部だから」
- 「自分が今やっている部活だから」
など、バレーボールの経験がある女子高生から多くの回答を得ました。
また、
- 「素人から見てもいろいろな展開があって楽しい」
- 「点がどんどん決まっておもしろいから」
- 「迫力が凄いから」
といった、バレーボールの展開の早さやスピード感。ボールの音の臨場感などにエキサイトする声が多かったようです。
- 「ハイキューをみて好きになった」
- 「オリンピックを見てファンになった」
- 「昨年の春高バレーで一目惚れした」
など、近年話題になっているマンガや試合がきっかけになっている女子高生もいたようです。
3位にランクインしたのは「バスケットボール」(23.0%)。
プロバスケットボールのB.LEAGUE(Bリーグ)の人気や、NBAで八村塁選手や河村勇輝選手がプレーしている姿を見て、「バスケ観戦したい」と考える女子高生が一定数いたようです。
また、
- 「展開が早くて面白い」
- 「見ていてわかりやすい」
- 「(ダンクが)かっこいいから」
など、ルールのわかりやすさやスピード感。シュートを決めたときの格好良さなどを理由に挙げる女子高生もいたそうです。
また、特徴的だったのが「彼氏がバスケ部だから」という声。
他のスポーツではあまり聞かれなかった意見とあり、この結果を受けると「バスケをしている男子」はモテる傾向にあるのかもしれません。
なお、2位に「バレーボール」、3位に「バスケットボール」がランクインした件について、
B.LEAGUEチャンピオンシップファイナルの演出など、数々のスポーツイベントの企画・制作・演出をしている、株式会社エレメンタルプロジェクトの代表取締役・内野祥志氏にお話を伺いました。(HP https://elemental-project.com/)
内野氏は、「バレーボール、バスケットボール共に中高での競技経験者が多く、ルールもしっかり理解できていることから親和性が高いのでは」と解説。
続けて、
「春高バレーやワールドカップなどが定期的に放送されており、近年の競技人口に比例したメディア露出が影響している」
と話していました。
また、内野氏は「バスケットボール人気はまだ伸びしろがある」と肌で感じているそうです。
「プロバスケットボール(Bリーグ)の試合であっても、コートやチームベンチと観客席が近かったり、暗転ができるアリーナスポーツのため演出が派手。若者からしたら観戦のハードルが低いのかもしれません」
と説明。
さらに、
「女子高生世代は“観戦=体験×推し活×映え”の市場があると思うので、競技理解や勝敗以上にバスケットボールは『一緒に楽しめる場所』『日常と違う高揚感』『推しとつながれる時間』として認識されているのでは」
と実体験を踏まえて語ってくれました。
一方、バレーボールに関してはVリーグのエンタメ化があまり進行していないため、「選手ビジュアルの訴求、照明演出、ファンミーティングなどでプロ野球との差を埋められるかが課題」と話していたそうです。(前出の内野氏)
続いて、惜しくもTOP3を逃し4位となったのが、野球の次にプロ化をした「サッカー」(15.6%)。
- 「プレーしている姿がかっこいい」
- 「選手がスマートだから」
などビジュアル面に興味があり、観戦をしたいと考える女子高生が目立ちました。
また、スポーツ観戦にあまり興味がない女子高生から
- 「他のスポーツよりルールがわかるから」
- 「ルールがわからなくても高揚感を味わえるから」
という意見も。
他のスポーツに比べ一番、初心者が見ていても楽しめるのがサッカーなのかもしれません。
5位は、上位4競技から大きく引き離される形で「格闘技」(2.2%)がランクイン。
「戦っている姿がかっこいいから」など、“男らしさ”を感じる女子高生から回答がありました。
「那須川天心のファン」という女子高生も一定数いたそうです。
男子高校生が観戦したいスポーツ「サッカー」が圧倒!

放課後NEWSでは全国の現役男子高校生にも
あなたが生で観戦したいスポーツ競技はなんですか?
というアンケート調査を実施しました。
すると、女子高生では4位となった「サッカー」が42.1%と、他のスポーツ競技を圧倒する結果になったそうです。
男子高校生からは
- 「昔からやっていたから」
- 「幼少期からずっと続けているから」
- 「サッカー部だから」
といった、経験者からの意見や
- 「サッカー選手がかっこいいから」
- 「サッカーは熱くなるスポーツ」
など、選手やプレースタイルに憧れを持つ男子高校生からの声が多く集まったそうです。
2位「野球」、3位「バスケットボール」、4位「バレーボール」からも、“経験者”がそのスポーツを好きになり観戦したいと考える結果に。
女子高生では圏外だった「ラグビー」が5位にランクインしたのも気になる結果となったようです。
スポーツ観戦に興味ない高校生「ルールがわからない」「ダンスの方は好き」

今回、全国の高校生に
あなたはスポーツ観戦に興味がありますか?
という調査もしてみました。
結果、81.1%の高校生は「興味がある」、18.9%の高校生が「興味がない」と回答。
5人に1人の高校生がスポーツ観戦をしたいと思わないという事実も判明しました。
スポーツ観戦に興味のない高校生から最も多く聞かれた声が、「ルールがわからない」という意見。
わざわざルールを覚えてまで観戦に行くのが面倒なようです。
- 「ダンスの方が見る」
- 「ダンスしか興味ない」
- 「ダンスが一番」
という“ダンス好き高校生”も興味がないそう。
ダンスが必修科目になったり、SNSでのダンス動画が高校生に話題になったりと、「スポーツよりダンスの方が身近にあること」が背景にあるようです。
また、衝撃的な意見もあり、
- 「スポーツにそもそも興味ない」
- 「スポーツはおもしろくない」
- 「スポーツ大嫌い」
- 「スポーツは疲れる」
- 「運動なんてしたくない」
- 「動きたくない」
といった、アンチスポーツの意見。
そもそも、何かを競って勝ち負けを決めること自体を邪道と感じる高校生もおり、多様性の時代ならではの調査結果となったようです。
これから夏本番、夏の甲子園もはじまり、ナイター日和の季節にもなります。
興味がある高校生もない高校生も、一度スポーツ観戦をして、夏の思い出を作ってみてはいかがでしょうか。
(調査・文/放課後NEWS)
調査期間 2025.5.13〜2025.5.28
調査機関 株式会社ワカモノリサーチ
調査対象 全国の現役高校生(男女)
有効回答数 190名
調査方法 インターネットリサーチ