今年に入って話題になりつつある「無加工風プリクラ」。
韓国と日本のプリクラのいいとこどりをした“第3のプリ”としてティーンエイジャーを中心に浸透しつつあります。
これは、“映え”に注力をしていた若者の写真の在り方に変化が出てきたということなのでしょうか。
「無加工」が良い女子高生「恥ずかしい」「現実と違い過ぎて引かれる」などの声

放課後NEWSでは、全国の女子高生に
究極の選択!写真を撮るなら加工と無加工どちらがいいですか?
というアンケート調査をしました。
すると、69.1%の女子高生が「無加工」と回答。
“無加工風プリクラ”の浸透もあってか、令和の女子高生は盛るくらいなら等身大の姿で良いと考えていることが分かりました。
無加工派から多く聞かれた意見としては、
- 「盛りすぎると現実見た時萎える」
- 「加工は現実と違いすぎて余計病む」
- 「直接会った時に顔が違いすぎると恥ずかしい」
- 「加工すると自分じゃ無くなる」
- 「加工しすぎると次の日に学校行きづらい」
といった、現実とのギャップに対しての声。
自分で見ても、誰だかわからない加工された姿に“映えている”と感じる女子高生は少なく、むしろ“羞恥心”を感じているようです。
他にも、
- 「無加工のほうが思い出に残る」
- 「あとで見返したときのために本当の自分を残しておきたいから」
- 「自然体が残って写真そのものの意義がある」
- 「振り返った時に無加工の方がおもしろい」
- 「ありのままの自分を撮っておきたい」
といった意見を持つ女子高生も多くいました。
何年後・何十年後、後から写真を見返したとき、良い姿も悪い姿もありのままの方が思い出として自分の中に残り続けると考えているようで、
加工をしたり、盛りすぎた写真では自分本来の姿でないので、今は良くても、将来的には価値の低い写真になってしまうと思っているようでした。
また、
- 「人を騙したくない」
- 「会ったときに誰って思わせしまうから」
- 「加工しすぎてショック受けられるのきつい」
- 「盛りすぎたら現実と違いすぎて男にひかれる」
という声も。
“詐欺加工”というコメントをする女子高生もおり、加工が行き過ぎると相手を騙すことになるという罪悪感をもっていることも分かりました。
少し変わった意見としては、
- 「素の自分を見せたい」
- 「自然体が一番」
- 「無加工の方がカワイイ」
- 「無加工の方が盛れる」
といった、加工より無加工の方にメリットを感じている女子高生たち。
“加工した自分の顔をカワイイと思っていない”という大前提と、メイク道具の進化によって、ある程度盛れる状態が作れるため、無加工が良いのだそう。
「無加工でも可愛くなれるように努力したい」という意欲的な女子高生もいたようです。
「加工」が良い女子高生「無加工はきつい」「可愛くなりたいから」などの声
一方、「加工」が良いと回答した30.9%の女子高生からは、
- 「無加工に自信がないから」
- 「無加工はきつい」
- 「無加工は厳しい」
- 「無加工はバケモノ」
- 「無加工は晒せない」
など、自分の容姿に自信がないため、加工しないと厳しいという声。
また、加工派からは
- 「可愛くなりたいから」
- 「自分を可愛く見せたい」
- 「可愛い方が嬉しいから」
- 「加工すると自己肯定感が高くなるから」
といった、自分の見た目以上に可愛く美しくしてくれる加工をしない方が損だという女子高生の意見。
見た目に自信がなくても加工をすることで可愛くなり、自己肯定感が高まった結果、自信につながるようで、“加工することはすごくポジティブ”と捉えていることが分かりました。
そのため、
- 「写真は盛ってなんぼ」
- 「加工命」
- 「加工しないと損」
- 「見たときテンション下がらなくて済む」
など、加工に対して前向きな意見も多かったということです。
加工派よりも無加工派の方が多い結果となった今回の調査。
プリクラはもちろんのこと、スマホのカメラやアプリの進化によって“写真”の撮り方・考え方は変化していくことも予想できます。
いまの女子高生は無加工がマジョリティですが、今後、どんな写真の撮り方が流行するのか。
放課後NEWSでは注目していきます。
(調査・文/放課後NEWS)
調査期間 2025.5.13〜2025.5.28
調査機関 株式会社ワカモノリサーチ
調査対象 全国の女子高生
有効回答数 191名
調査方法 インターネットリサーチ