今月1日は「写真の日」。
1841年のこの日に日本初の写真が撮影されたことに由来しており、公益社団法人日本写真協会が「写真の日」と制定したそうです。
写真を撮る“カメラ”は日々進化し、今ではスマートフォンで当たり前に撮るような時代になりましたが、“カメラ”で爆発的な社会現象を起こしたのは、富士フィルムが1986年に発売した使い捨てカメラ「写ルンです」。
30年間の総出荷数が17億本とカメラの歴史において、切っては切り離せないアイテムとなりました。
今回はそんな「使い捨てカメラ」についての認知度調査を高校生に行ってみました。
現役高校生の9割以上が「使い捨てカメラの存在を知っている」

放課後NEWSでは、全国の現役高校生(男女)を対象に
使い捨てカメラの存在を知っているのか
の調査をしたところ、92.4%の現役高校生が「知っている」と回答したことがわかりました。
というのも、高校生の記憶にも新しい2020年頃に、使い捨てカメラは再ブームを迎えたことがあります。
レトロな質感で、撮影をしてすぐに写真を見られない一手間が斬新だったようで話題に。
また、この頃から「エモい」という言葉も使われるようになり、その「エモい」の代表格が、レトロな写真が撮影できる「使い捨てカメラ」になったことで、現在もほとんどの高校生が認知している結果になったようです。
一方、わずかではありますが、「知らない」と回答した現役高校生からは
- 「なにそれ」
- 「わからない」
- 「知らない」
などの声が。
「使い捨てカメラ」というアイテム自体、認知をしていなかったようです。
使用経験がある現役高校生「修学旅行で使った」「エモい」

また、放課後NEWSでは使い捨てカメラの存在を知っている全国の現役高校生(男女)を対象に
使い捨てカメラを使ったことがありますか?
というアンケート調査を実施。
その結果、70.2%の現役高校生が「ある」と回答したそうです。
その中で圧倒的に多かった意見が
- 「修学旅行で使った」
- 「高校の遠足で使った」
- 「文化祭や体育祭で使った」」
- 「(修学旅行の)思い出作りに使った」
など、学校行事で使用したという声。
どうやら修学旅行や遠足では“スマホの使用が禁止”という高校があるようで、スマホで写真撮影をして思い出を残すことが物理的にできないため、使い捨てカメラを使用しているという実情があることがわかりました。
他にも、意見で集中していたのが、
- 「エモいから」
- 「画質がレトロで良い」
- 「可愛いく撮影できるから」
- 「スマホとは違う良さがある」
画質がよく肌質などもくっきりわかる現在の写真より、多少荒くても「レトロ感」「昭和感」がある使い捨てカメラの方が、令和の現役高校生が求める“エモさ”が残されているのかもしれません。
“エモさ”に関しては
- 「フィルムがエモいから」
- 「画質が可愛いくてエモいから」
など、一考しないと意味が理解できない意見を持つ高校生もいたそうです。
使ったことがない現役高校生「高い」「うまく撮れるか不安」
使い捨てカメラを「使ったことがない」と回答した29.8%の現役高校生から多く寄せられた声が
- 「値段が高そうだから」
- 「高くて手が出しにくい」
- 「コスパが悪い」
といった意見。
現在の使い捨てカメラは27枚撮りのもので2000円〜3000円するのが主流。
スマホで何枚も撮影ができ、失敗したら消去して何回もやり直せることが当たり前となっている現役高校生からしたら、この金額はそう簡単に手を出せる代物ではないことがわかりました。
- 「うまく撮れるか不安」
- 「使い方がわからない」
といった使用方法に不安を持つ現役高校生も。
片目でレンズを見て撮るという撮影方法に馴染みがなく、レンズのどこまでが被写体なのかも理解できないという声もありました。
また、
- 「現像の仕方がわからない」
- 「現像に時間がかかるから」
といった現像方法に関する指摘も。
撮影したものがその場ですぐ見られるスマホと違って、写真屋に現像に行く、それをできるまで待つということに、面倒臭さを感じている現役高校生もいたようです。
思った以上に、現役高校生の認知度、使用度が高かった「使い捨てカメラ」。
このまま一定数の高校生が「エモい」と感じ使い続けることがあれば、数年前の再ブームを経て、再々ブームがくる可能性もあるかもしれません。
(調査・文/放課後NEWS)
調査期間 2025.5.13〜2025.5.28
調査機関 株式会社ワカモノリサーチ
調査対象 全国の現役高校生(男女)
有効回答数 185名
調査方法 インターネットリサーチ