近年、飲食店などの店舗で注文方法が変わりつつあります。
「すみませーん!」と店員を呼ぶ機会も減り、テーブルに置かれているタブレットから注文をしたことがある人がほとんどでしょう。
さらに近年では、店舗のQRコードを読み込み、自身のスマーフォンから注文をする店舗も珍しくなくなりました。
しかし、わざわざ自分のスマートフォンで注文することに「面倒くさい」と感じている人がいるのは事実。
そこで、放課後NEWSでは全国の現役高校生を対象に
お店のスマホ注文。正直面倒くさいですか?
というアンケート調査を実施しました。
スマートフォンで何でも行うことが日常的な令和の高校生はどのような回答をしたのでしょうか。
29.4%の高校生がスマホ注文は面倒くさい「自分のギガを使いたくない」の声

今回の調査の結果、29.4%の現役高校生が「スマホ注文が面倒くさい」と感じていることがわかりました。
中でも、
- 「直接注文した方が早いから」
- 「口頭の方が早い」
- 「店員さんがすぐ側にいるんだから店員さんがやってほしい」
など、お店の店員に注文する方が早いし楽と考えている高校生や、
- 「QRコードを読み込むのに時間がかかる」
- 「いちいちアプリを開いたりするのがムリ」
といった注文アプリを読み込むまでの時間に対して不便さを感じている高校生の回答が目立ちました。
また、少数ですが「現金派だから」と回答する高校生も。
会計の際でも現金を利用している立場からすると、注文がスマホというのは論外なのかもしれません。
「店のアプリを入れないといけないから嫌だ」という声も一定数おり、もう2度と行かないお店に個人情報をとられることに憤りを感じている高校生もいました。
そして、「スマホ注文は面倒くさい」と回答している高校生の約半数から寄せられた回答が、
- 「自分のギガを使わないといけないから」
- 「フリーWi-Fiがあればいいけど、ない店だと注文したくない」
- 「スマホの充電がないときは使いたくない」
- 「充電無いのにWi-Fiもない店での注文は本当面倒くさい」
といった、自分の“ギガ”と“充電”を消費させられるという意見。
わずかなのでしょうが、「スマホは自分のために使うもの」という意識が強い高校生であるほど、
“なぜわざわざ自分のギガを使わされるのか?”
“充電の電気代はどうしてくれるんだ”
と感じているようで、スマホ注文でギガと充電を使う分、「普通に店員さんに頼んで注文するより料金が高くなっている」と感じている高校生もいたそうです。
1円にも満たないことかもしれませんが、それでも高校生にとっては嫌なことなのかもしれません。
スマホ注文は面倒くさくない7割の高校生「店員さんと話さなくてすむ」などの声
一方、70.6%の現役高校生は「スマホ注文は面倒くさくない」と感じており多数派となりました。
特に、
- 「店員を呼ばなくていいから気持ちが楽」
- 「店員がいなくても自分の好きなタイミングで注文できるから」
- 「店員さんを呼んで来るのを待つ時間が無くなるから」
- 「店員さんと話すのが面倒だから」
- 「店員さんを呼ぶ手間がはぶける」
- 「声が小さいのでしゃべらないで注文できる方がいい」
といった、店員とのコミュニケーションをしなくてよいことへの意見が圧倒的多数となりました。
店員と話すことで気を使ってしまう高校生や、オススメを言われ、意中ではないものを注文してしまうなどの後悔を経験した高校生もおり、誰に邪魔をされることなく、自分のペースで自分の好きなものをスマホで注文できることに気楽さを感じているようです。
また、「口頭での注文間違えがないから」という意見も。
間違ったものが来ても「これ頼んでいません」と言えない高校生も少なからずいるようで、スマホ注文になればそのような間違えもないと感じているようです。
「事前注文ができるから」という理由でスマホ注文が良いと考えている高校生もいました。
“事前に店のアプリを登録して、店に行く前に注文をしておき、店についたらすぐに商品が提供される”
まさにスマホ注文の真骨頂といえるサービスに重宝しているようです。
- 「お得情報があるから」
- 「割引されるから」
- 「ポイントが貯まるから」
などと回答する高校生も多かったそう。
定期的に行くことでポイントが貯まったり、割引をされたりすると得した気分も味わえるようで、それだけの特典があるならアプリを登録してスマホ注文しても気にならないと感じていることも分かりました。
まだまだ進化しそうなスマホ注文。
「面倒くさい」と感じている3割の高校生もスマホで注文したくなるようなサービスが今後、出てくるかもしれません。
(調査・文/放課後NEWS)
調査期間 2025.7.5〜2025.7.21
調査機関 株式会社ワカモノリサーチ
調査対象 全国の現役高校生
有効回答数 603名
調査方法 インターネットリサーチ