今月7日、最先端のAIモデル「GPT-5」を搭載することが発表された「チャットGPT」。
博士並みの知性を備えた友人と会話できるようになった性能をアピールしているそうですが、「GPT-5」になる前から、何か気になることや調べものなどがあると「チャットGPTに聞いてみる」というのが当たり前になっていたのではないでしょうか。
特に昨今では“恋愛相談”をチャットGPTにするという人もおり、人間より的確なアドバイスをくれることで、自身の恋を成就するために参考にしている若者もいます。
そこで、放課後NEWSでは全国の現役高校生を対象に
チャットGPTに恋愛相談をしたことがありますか?
というアンケート調査を実施。
今回は女子高生・男子高生それぞれで回答を集計しました。
チャットGPTに相談する39.1%の女子高生「誰にも相談できないから」などの声

まず、女子高生の調査結果を見ていくと、39.1%が「チャットGPTに恋愛相談をしたことがある」ことが分かりました。
「すぐに答えてくる」などの相談のスピーディーさや、「いい答えを出してくれる」「内容が的確」といった、納得のいく相談結果を伝えてくる安心感などから使用をする女子高生が多かったようです。
そんな中、最も回答で多かったのが、
- 「人に相談できないから」
- 「絶対に口外しないから」
- 「秘密を絶対に守ってくれるから」
- 「知られたくない内容も話せるから」
- 「友達には相談できない内容だった」
- 「友達に聞いてもしっくりこないとき、自分の気持ちをはっきりさせてくれるから」
といった“知人・友人・親などに相談ができない”といった意見。
恋愛相談をするということに恥じらいがあったり、人に自分の相談をすることに対し申し訳ないと思っている女子高生が、チャットGPTに恋愛相談をする傾向にあるようです。
また、
- 「嫌がられないから」
- 「人に嫌われないから」
という声も。
恋愛相談をすることで、友達に「面倒くさい」と思われ、嫌われてしまうリスクがないチャットGPTは令和の女子高生にとって最大の相談相手になっているのかもしれません。
一方、「チャットGPTに恋愛相談をしたことがない」と回答した60.9%の女子高生からは、「そもそもチャットGPT」を使っていないという声が3分の1程度ある結果に。
全体でも見ても約2割程度の高校生は「チャットGPT」を利用したことがないことも判明しました。
他にも
- 「信用できない」
- 「しょせん機械」
- 「信憑性がない」
- 「AI(機械)に恋を理解できるとは思わない」
といった、チャットGPTを信頼していないという意見。
ちょっとした一言や行動で感情が左右される若者の恋愛事情。
それをAIができるわけがないと感じている女子高生が一定数いたそうです。
そして、「チャットGPTに恋愛相談をしたことがない」と回答した女子高生の中で最も多く寄せられたのが、
- 「そもそも恋愛をしていないから」
- 「恋愛に悩む状況にいないから」
- 「恋愛をしたことがないから」
- 「恋を知らないです」
といった“恋愛をしていないからチャットGPTに相談すらできない”という声。
物理的にその環境にいないことで「ない」と回答をしたようです。
「ない」の中でも3分の1以上。全体でみても約25%程度の女子高生がこの理由を挙げたことになり、2025年の8月時点では4人に1人の女子高生は「恋愛をしていない」ということも分かりました。
男子高生の約9割「チャットGPTに相談したことはない」

続いて、男子高生の調査結果を見ていくと、10.6%が「チャットGPTに恋愛相談をしたことがある」と回答。
約10人に1人しか恋愛相談としては利用をしていなかったそうです。
主な傾向としてあったのが、
- 「肯定してくれるから」
- 「フラれたときに相談した」
- 「落ち込んだ時に励ましてくれて優しかった」
といった意見。
世間一般的に「女子より男子のほうがフラれたときは引きずる」と言いますが、男子高生にも当てはまるのか。
女性にフラれたときのショックをチャットGPTに話すことで、「俺はこれでいいんだ」「気持ちを入れ替えて次の恋をしよう」と前向きになっているのかもしれません。
また女子高生からは出なかった意見で目立ったのが、
- 「彼女が欲しいから相談した」
- 「どうやって付き合うのか聞いてみた」
- 「恋愛の仕方を教えてもらった」
など、恋愛の根本部分を相談する男子高生たち。
“そもそも「恋」ってどうやってするの?”
“どうやって付き合うの”
それ自体がまだはっきり理解できていない初心な男子高生は少なくないようで、恋愛の先生としてチャットGPTを利用している傾向もあったようです。
「チャットGPTに恋愛相談をしたことがない」89.4%の男子高生からは、女子高生以上に「信用してない」という声が多く寄せられました。
- 「機械に聞いても解決しない」
- 「機械にわかりっこない」
- 「AIに人の気持ちはわからん気がする」
- 「AIに頼らず自分で何とかしたい」
- 「機械に相談するなんてバカみたい」
など、AIに対して若干アレルギーがあるかのような意見も目立ちました。
また、「AIに恋愛相談とかそいつ多分友達いなくて泣く」といった男子高生からの意見もあり、“チャットGPTにしか相談できないなんてかわいそうな奴”と考える傾向も見受けられました。
- 「AIは怖いから」
- 「AIはウソをつくから」
- 「AIが人をダメにしている」
といった厳しい意見もあり、女子高生に比べて男子高生の方がAI(チャットGPT)の存在を生活に取り入れることに抵抗があることも、今回の調査で垣間見ることができました。
まだまだ、進化が止まらないチャットGPT。
必要性を感じていない男子高生が認める日はくるのでしょうか。
放課後NEWSでは引き続きAIの進化には注目をしていきます。
(調査・文/放課後NEWS)
調査期間 2025.6.17〜2025.7.2
調査機関 株式会社ワカモノリサーチ
調査対象 全国の現役高校生
有効回答数 464名
調査方法 インターネットリサーチ