灼熱の日本列島ですが、夏になると毎年行われるのが「夏フェス」。
各地で、有名アーティストなどが名を連ね、暑さを吹っ飛ばすパフォーマンスでオーディエンスを魅了しています。
しかし、近年の暑さは命に係わるレベル。
「フェス」や「ライブ」を生で見ること自体厳しいと感じている人もいるのかもしれません。
令和の若者の15.4% アーティストのライブは「映像で見たい」

放課後NEWSでは、全国の15歳~20歳の若者(男女)に夏の音楽ライブについての調査を実施。
今回、
アーティストのライブを「生で見たいか?」「映像で見たいか?」
の2択で回答をしてもらったところ、「映像で見たい」という若者が15.4%いたことが判明しました。
最も意見として多かったのが、
- 「暑いから」
- 「熱中症になりたくないから」
という暑さに関する回答。
意中のアーティストであっても、自分の体調を崩してまで生で見るのは間違っていると考えている若者がいたようです。
また、
- 「映像なら良いアングルで見られるから」
- 「生は席が悪いと何も見えないから」
- 「生で遠いより近くて画質が良いを選ぶ」
- 「映像なら何回も見ることができるし停止もできる」
など、映像の方がより鮮明に、自分のタイミングでライブを見ることができるという意見も目立ったようです。
“生の臨場感を絶対に味わえる席”なら暑くても生を選ぶという声もありましたが、その確率はかなり低いもの。
であれば、「最初から映像で見てしまおう」と考えているのかもしれません。
他にも、
- 「人混みが苦手だから」
- 「人に酔う」
- 「入退場の人の量が嫌だ」
といった声も。
大型フェスになると、一斉に人が移動するため、それが辛くてライブに行きたくないという若者もいました。
また近年、規制退場をするライブも増え、場合によってはライブが終わってから30分経っても会場から出られない、という人も少なくないとか。
そんな思いをするくらいなら映像の方が気持ち的にも楽なのかもしれません。
8割以上の若者「ライブで生歌を聞きたい」「生は臨場感がある」
一方、「生で見たい」と回答した84.6%の若者の多くが、生の方が「迫力」「熱量」「臨場感」「躍動感」「空気感」などがダイレクトに伝わるため良いと回答していたそうです。
また、推しのアーティストを生で見られるのは何ものにも代えがたいそう。
「生歌を聞ける、肉眼に焼き付けることこそ、生の醍醐味」と感じている若者もいました。
他には、
- 「生で見ると音の振動が伝わってくる」
- 「音の迫力が違う」
- 「音が生だとやっぱ良いなって思う」
- 「家ではあの爆音で音楽は聴けない」
- 「生演奏は感動レベル」
といった“音”に関する意見が目立ちました。
デジタルでは出せない、生音を肌で感じて、自分の体の変化を楽しんでいる若者も少なくないようです。
大多数の若者がライブは「生で見たい」と感じるも、一部の若者は“暑さ”などが原因で「映像で見たい」と感じていることが分かった今回の調査。
今後も、気温が上昇していくことが予想される日本。
夏フェスの在り方も見直す時期が来るのかもしれません。
(調査・文/放課後NEWS)
調査期間 2025.6.2〜2025.6.16
調査機関 株式会社ワカモノリサーチ
調査対象 全国の15歳~20歳の若者(男女)
有効回答数 273名
調査方法 インターネットリサーチ